はじめに、ゼロコンマイラストコンペに多数の応募やコメント、誠にありがとうございます。
今回集まった31作品、前回よりも応募総数は若干少なくなりましたがそのクオリティは負けずとも劣らない力作ばかりでした。
大賞の時の総評でも述べましたが、やはり多くの方々が文字だけの情報から想像した、様々なキャラクターの解釈には目を見張る点が多かったです。
たとえばキャラクターの服装については、色やデザインは各自の想像に任せられました。
やはり多かったのは白を基調にしたものでした。しかしただ白なのではなく、陰影を強調したりあえて色を目立たせるワンポイントを作ったりなど、その人なりの工夫が見えるものが多かったです。またデザインについても、麩沢さんの作品などのように和服の着方に工夫が見られるものなどもあるのは、やはり一審査員としても非常に興味深いものになったと思います。
ゼロコンマという作品で、特徴的なのはケモノ耳のコンというキャラクターです。
メインの受けと攻め以外に、3人目のキャラクターを描くことが制作テーマに入るということでそこが今回のみなさんの難儀した点に思います。
通常、一枚の絵の中に描くキャラクターが多ければ多いほど難易度は上がり、一人より二人、二人より三人の方が難しくなるのは道理です。今回の作品群の中で見ていくと、零と壱朗の立ち位置を見るなら問題ないものでも、3人目のコンの立ち位置に違和感があったり画面がごちゃごちゃしてしまうといったことがいくつか見られました。
構図は事前に決めてから描かないとどうしてもおかしくなりがちですので、いくつかラフを置いてイメージを作ってから描くなどしてみると、今後描く際により見栄えのする描き方ができるのではないでしょうか。
今回も、前回に引き続き非常に質の高い作品の数々に、私たちも嬉しい悲鳴をあげながらの審査でした。改めて、BL小説表紙コンペ「ゼロコンマ」に参加いただき誠にありがとうございます。
現在募集が始まっている「黒木くんと美月ちゃん」への応募も、是非ともよろしくお願い致します。
upppi公式アドバイザー弓島
2013年7月より募集を開始いたしました 『ゼロコンマ』表紙コンペ には31作品のご応募を頂きました。作品応募頂きました方々及びコメントや評価を頂いた読者の方々、本当にありがとうございました!
以下、選出作品と選評を発表させて頂きます。また最終選考に残った作品については短評を掲載させていただきましたので、ぜひご覧頂ければ幸いです。