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シリーズ:千の鶴と千の贈り物
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千の鶴と千の贈り物

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    短いです。


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    千の鶴と千の贈り物 1061文字

     



    とても身体の弱い女の子がいました。


    女の子は生まれた時から、とてもとても身体が弱くて物心ついてからは病室から出た事がありません。

    幼い頃はよくお見舞いに来てくれた両親も弟が生まれてからはめっきり来なくなってしまっていました。

    女の子は白い病室の中、一人っきりで長い長い時間を過ごしていました。


    でもある時女の子に初めてのお友達が出来ました。
    其れは病室に遊びに来る鳩でした。

    女の子がベランダに撒くパンくずや米粒を目当てにやってきた鳩の一匹だったのですが、其の鳩さんは女の子ととても仲良くなりました。


    女の子は初めてのお友達の鳩さんのために自分の好きな青い折り紙で折り鶴を折ってあげました。


    女の子は鶴しか折れません。
    昔、まだ両親がお見舞いに来てくれていた頃にお母さんにお暇にならないように、と折り紙を教わったのですが、
    今は一人っきりの女の子は誰も折り紙の折り方を教えてはくれません。
    だから、女の子は自分が折れる唯一の折り紙の鶴を鳩さんに折ってあげました。


    鳩さんはいつも其の御礼に女の子が好きな青色の物を持ってきてくれます。
    時には貝殻だったり、綺麗な石だったり、イヤリングの片方という時もありました。

    女の子は毎日来てくれるのが嬉しくて、毎日毎日鶴を折り続けました。

    鳩さんも毎日笑顔で「ありがとう」と言ってくれる事が嬉しくて、女の子のために毎日毎日綺麗な青い物を、可愛らしい物を、贈り続けました。


    鳩さんが来てくれるようになってから女の子は独りじゃなくなりました。


    ですがある時女の子の容態が急変し、女の子は意識を失ってしまいました。
    女の子は集中治療室へと移ります。

    ですが鳩さんはそのことを知りません。
    折り鶴がない事に、女の子が顔を出さない事に、首を傾げつつ毎日毎日、雨に日も嵐の日も贈り物を届けます。

    丁度贈り物が千個になった日でした。
    本来なら千羽が折り終わる日でした。


    女の子が亡くなりました


    女の子は白い独りっきりの部屋から自由になりました。
    青い空へ自由に上ることが出来ます。

    女の子が気付きました。
    其処には自分のお友達である鳩さんがいました。
    「迎えに来たよ」
    鳩さんは微笑みながら言いました。
    女の子も嬉しそうに笑います。


    二人は大好きな青を昇っていきます。

    女の子にとって青は自由の象徴でした。

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