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シリーズ:【ゼロコンマ弐おまけ】プレイ
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【ゼロコンマ弐おまけ】プレイ

作者:岡野 こみか

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    総弐のプレイの話。

    注:パピレス、Renta!さんで配信中の『ゼロコンマ弐』のある意味ネタバレを含みますのでご注意ください。
    一応、読んだ人にしか分からないようにはしてありますが。
    それでも弐を未読でこちらを読んでしまった方は今すぐ記憶をリセットしてゼロコンマ弐を購読いただけると! ありがたいです……

    片方は何の気なしのようで、もう片方にはとても苦痛なただのプレイのお話です。むしろ苦痛でないとプレイではないのです。
    えろがあるような大したことないようなプレイだけのお話。


    登録ユーザー星:2 だれでも星:3 閲覧数:292

    【ゼロコンマ弐おまけ】プレイ 1479文字

     

    『プレイ』


    注:ゼロコンマ弐のなんとなくネタバレでもあります。
     読んだ人にしか分からないようになってはいますが、ご注意ください。





     ――いつでも許されてはいない事は、分かっていた。


     それでもつい期待して、手を出してしまう。
     というか、止められない。
     運が良ければ―― そう、たまたま機嫌が良かったりそんな気分だったり月が満ちていたり。
     理由が何であれ、ほんとうに些細な理由で俺の希望が叶うことも皆無ではないわけで。
     だからそれを夢見て、俺はまた手を伸ばす。

     この日もそうだった。
     ごく自然に、夕食の片付けをするついでのように手を出してしまえば誤魔化せると思って。
     手を伸ばして、細いその身体と首に巻きつけるように絡めてみた。
    「総弐」
    「……」
    「そうじ」
     耳元に、もう何度も囁いたその言葉を再び繰り返す。
     返事がないのは分かっていた。
     後ろ姿からでも分かるどこか不機嫌そうな様子で、こちらを振り向きもせず小さなパソコン……すまほ? の画面を見ている。
     俺も覗いてみた。
     沢山の文字が並んでいる。
     中には分からない文字もある。
     いつか総弐に教えて貰わないといけないなと思いながらも、手は勝手に動いてしまう。
     顎に触れた右手は、そのままそっと唇をなぞる。
     その柔らかさを確かめるように何度も触れ、隙間を見つけて侵入しようとする。
     左手の方は細い腰を下へと進み、素肌への接触を阻む服をたくし上げようとする。
     そして右手が唇の隙間から中へ割り込もうとした時、唇が開き……
    「――って」
     噛みつかれた。

    「ヤらねぇよ」
     振り向きもせずそう宣言した総弐の声は、不機嫌なものではなかった。

     だから俺は、嫌な予感がした。

    「動くな」
     半分ほど服の間に潜り込ませた手を抜こうとしたとき、そう声がかけられた。
     だけではなく、右手が添えられた。
     言葉通り、動きを制するように。
     左手は、俺の右手に。
     未だ口の中、総弐に噛まれたままの手に。
    「そうじ……」
    「動くなっつったろ」
     ああ、しゃべるのも禁止か。
     俺は言われた通り、素直に行動を停止する。
     可能なら息や、動悸すら止めるように。
     ……とはいえそれは不可能で、密着した総弐の背中に首に、俺の息がきっと感じられただろう。
     動悸は、元から存在しない。

     総弐は俺から両手を話すと、再びスマホを持つ。
     いや、片手だけ。
     もう片方の手は……
    「……」
    「……」
    「……っ」
     僅かな振動を感じた。
     それが何か理解した時、総弐の息が荒くなっていることに気付く。
     俺の手が総弐の口に、肌に触れたまま。
     総弐の右手は、総弐自身に触れていた。
     1人で、その欲望を慰める行為。
     俺の腕の中で、総弐が。
    「総弐……っ」
     思わず、総弐に回した腕に力が入る。
     口の中の指を動かしそうになる。
    「……」
     しかしその途端、総弐はぴたりと動きを止める。
     荒くなった息を隠そうとはせず、しかし酷く不機嫌そうな沈黙と共に。
    「……ごめん」
     だから俺はそう呟くと、ただの物体になる。
     総弐が纏うだけの、存在に。
    「……」
     再び、総弐が動き出すのを感じた。
    「……っ」
    「……んっ」
     今度は、きちんと動かずただ腕の中のその動きだけを感じ取る。
    「……っあ、でぃ……」
     小さく、声が聞こえたような気がした。
     しかしそれでも、堪える。
     我慢するのは、慣れているから。
    「……でぃー……」
     小さな呟きと共に、総弐は身体を反転させる。
     俺の唇に、唇を重ねた。
     それと同時に全身を震わせ、達した。

     俺は微動だにせず、腕の中のその動きを感じていた。
     ……が、そろそろ限界だった。

    「なあ、総弐……」
    「――駄目っつっただろ」

     ――そして案の定一蹴された。

     ……確かに、慣れてはいる、のだけれども……
     辛くないわけではない、今日もいつも通りの結末だった。


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    作者紹介

    • 岡野 こみか
    • 作品投稿数:26  累計獲得星数:240
    • 『ゼロコンマ』シリーズが4巻までRentaさん、パピレスさんから配信中!
      デスゲーム×BL小説『ビースト・ゲーム』も配信中です。
      これらが形になったのは、全て皆さんのおかげです!
      心から感謝させていただきます。
      これからも、もっと、色々書いていきたいなと思います。
      よろしくお願いします。

      文章書き、の端っこの端っこです。
      BLもラノベも、まだまだ初心者です。
      現在、クリエイティブRPG「三千世界のアバター」(http://s-avatar.jp/)にてゲームマスター(ライター)をやってます。←皆様のキャラの活躍を小説にしています。
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      twitter:https://twitter.com/komi70241055

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