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シリーズ:ライト(三毛猫)3
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ライト(三毛猫)3

作者:風呂助

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    お題:誰かの体験


    登録ユーザー星:6 だれでも星:0 閲覧数:110

    ライト(三毛猫)3 9420文字

     



     という、家のなかの悲痛なメメ様の鳴き声を玄関横の
    ライト小屋で聴いてる。人間のように話して道具が使えて
    二歩足であるけるからといって、同時に4速歩行も出来るし
    猫語も喋れるし、猫ヒゲレーダーも使える。

     なので、ライトはさっきからこの玄関にいる。
    風呂敷から自分のご飯を出して食べている。
    ライトはメメ様とは全く違う事を考えている。

     正直にばらしてしまおう。あの我侭な女王様のメメ様は
    多分、飼い主なんか探さない。最終的に家で飼うって言うはず。
    でも俺様こと、ライトのようにほとんどペットではなく
    雑用からアルバイトまでこなす俺に慣れちゃった以上は
    このままだと、ビビアンだかなんだか知らないが
    あいつの面倒を見るのは確実に俺になってしまう。

     だから猫を飼う感覚を思い出すまで、勝負ですよ。
    頑張ってメメ様。俺は明日からアルバイトに行きますので。
    その間に仔猫の飼い方を思い出して下さい。
    というわけだ。ビビアン。しばらくの間メメ様を頼むぞ。

     そうして翌朝、ライトは仕分け倉庫のアルバイトに向った。

     ちなみにお腹一杯になったビビアンは、メメ様の家中に
    自分の匂いを擦り付けて縄張りを拡大するのに、懸命だった。
    三者三様に、何処吹く風という一夜であった。


    <さて、同時刻の三者三様を順に見ていきたい。>


    1:ビビアンの場合。

     何が何だか解らないけど、とにかくアタチを拾ってくれた。
    この人がごちゅじんたま(ご主人様である。ご囚人様ではない。)
    朝ですよ。ご飯ですよ。起きてくだしゃい。起きて、起きて。
    グリグリ。ペロペロ。ムニムニ。

     アタチは生まれて直ぐカカさま(母様)から、遠く離されて
    あの土手のダンボールに投げ込まれまちた。だから母様のことは
    憶えていないのでち。なので、拾ってくれた人がカカさまでち。
    とにかく朝だから、ご飯。ご飯。ムニムニ。


    2:メメ様(新木芽々子)の場合。

    「むうん。昨日は疲れてるんだし、締め切り過ぎたから
    もうちょい寝かせて。ライトー。ご飯作ってくれたら起きるから
    ……え?ラ、ライト?ええええ??あら、お早うチビさん。
    ライトは?どこ行ったのかな?」

     30秒後、二度寝を起こしてパニックに走るメメ様。


    3:ライトの場合。

     仕分け倉庫の前。担当の方は笑顔で迎えてくれました。

    「お、ライト君じゃないか。偉いねえ。今日からまた日勤かな。
    それじゃあ、3番倉庫お願いするね。」

    『はい!頑張ります!』

    「ハハ、本当にライト君は元気がいいなあ。いずれは新人さんの
    教育担当もお願いしたいな。そしたら給料もあがるからね。」

    『ありがとうございます!粉骨砕身でがんばります!』

     ああ、朝早くの勤労の清々しい事。今日も一日頑張るニャ!


    <同日、昼頃の三者三様。>


    1:ビビアンの場合。

     よしこれで、大体この家に馴染みの匂いをつけまくったでち。
    これでここアタチの家でち。歯が無いと喋りにくいけど、
    話す相手もいないから、別にいいでち。話す相手。

     兄弟もカカさまも元気でちか。アタチは。アタチは。
    ふぇええええ。カカさま、カカさま、カカさま……。

     この匂い!新しいカカさまのご飯の匂いでち!急ぐでち!
    カカさまあー!


    2:メメ様(新木芽々子)の場合。

     わあ、ビックリした!あんなにやせ細って、歯もないのに
    なんって勢いで、ご飯が判るんだろう?凄いな野性なのかな。
    でも、ライトも最初、こういう感じだった。絶対に負けないって。
    物凄い力強かった。……まさか、あそこまで力強くなるなんて。
    私は幸せだったのに。ライトの事を友達のように兄弟のように
    思い込みすぎてた。認識が甘かったんだろうな。グス。グス。

     ほら、ビビアン。お食べ。ああ、ライトも最初はこんな風に
    うにゃうにゃ言いながら食べていたんだよね。ライト……。

    「帰ってきてぇええ……!」


    3:ライトの場合。


    『本当にいいんですか?』

    「ああ、いいってさ。仕事とは別に社長が特別に
    ライト君には今後も来て欲しいって。
    この冷凍魚は社長個人で発注したものらしいから
    君も好きなの取ってよ。何匹でもいいらしいよ。
    6箱もあるからね。俺たちもタコとか頂くよ。」

    『あ、あのこの秋刀魚!すごい美味しそうなんですけど!』

    「はいはい、何匹食べる。3匹?もっと食べなよ。
    すぐに焼いてあげるね。ジャーン!本物の七輪だぜ!」

    『マジっすか?!ムサシ運輸最高!クール便最高です!』

    「これとこれね、あとアジもあるから一緒に焼こうか。」

    『キャー!主任最高!モテるでしょう!イケメンすぎです!』

    「おだてるなよ(笑)じゃあ、ミルクもあるからね。」

    『うっひょおー!主任、抱いて!私、主任に惚れますよ!』

    「ハハハ!コイツゥ!元気つけて午後も頑張ってくれよ!」

    『エヘヘ!残業でもなんでもカモーンですよ!』


    <同日。三者三様の夕方。(なんだこの展開)>


    1:ビビアンの場合。


     カカさまがお電話してる。どこにお電話してるのだろう。
    病院かな。またお注射なのかな。痛いのもう嫌でち。
    アタチ病院は嫌でち。怖いのは嫌でち。でも。

     一人ぼっちはもっと嫌でち。カカさまが行けというなら
    アタチは頑張るでち。でも、すぐなのは嫌でち。心の準備。

     長い長い廊下。薄暗くなってきている玄関の光。闇。
    大きな背の高い影が、立っている。

    「おまえは誰でちか!ここはカカさまとアタチと、
    今朝、見回りに出かけたニーニしかいないはずでち。
    (兄さんという意味らしい。多分、ライトの意味。)
    どこから、入ったでちか!ニーニが居ない間はアタチが
    アタチが守るのでち!」

     ペタ。

     その背の高くて細い体の化け物は、逆立ちしてるのか
    足の方に頭があるでち。妖怪とかいうものでち。
    でも、猫は妖怪やオバケなんか1歳児でも怯まないのでち。

     いざ、勝負!押して参る!(文字通り。)

     ペタ。

    「くっつけて、前足を封じるのは反則でち!引っぺがすでち!
    前足は二本あるのでち!」

     ペタペタ。

    「ずるいでち!二本ともくっついたら歩けないでち!
    不快!不快でち!後ろ足で蹴りまくるでち!」

     ペタペタペタペタ。(封印完成。)

    「カカさまー!助けてー!ミニャアアアア!」


    2:メメ様(新木芽々子)の場合。


    「あ、もしもし。えっと迷子猫の依頼ではないのですが、
    犬猫探し探偵さんの【マッチョー事務所】さん、でしょうか?
    あ、はい、あ、えっと、家の猫は探しても多分見つからない
    いえいえ、そちら様を信頼していないとかではなく、
    あ、あ、そうだ。えっと放浪癖のある猫なんで、戻るんです。
    はい、そうなんです。ムー○ンに出てくるス○フキンみたいな。

     そう。そうなんです。閻魔堂?コンニャク?ちょっと待って、
    何でそんなこと知ってるんですか?え?あ、いや何でもないです。
    あくまでこっちの事で……とにかく、とても敏腕な探偵さんだと
    いま確信したのでお訪ねしたいのですが、最近、仔猫が生まれて
    多くの方に引き取ってもらった、若しくは……いい難いのですが
    捨てたという飼い主の方について、ご存知ないでしょうか。

    あ、はい。そうです。隣町なんですが。はい。1歳未満くらいで
    薄茶と白ツートン雑種で痩せた猫で。あ、歯が牙の4つしかない
    って特徴にならないでしょうか?はい。すいません。じゃあ、
    万が一そういう情報があったら、この番号に。家で保護してます。
    はい。あ、もちろん報酬はお支払いします。え?

    何故、元の飼い主を探すのかって?……ぶん殴る為ですよ。
    他に理由が必要でしょうか?……え?無報酬でいいのですか?
    飼い主発見より先に、情報を頂けるのですか?それって。
    あ、はい。【そんな奴は飼い主じゃない】ですか。は、はい。
    あの、声が怖いのですが。ああ、すいません。何卒宜しくの程。」

     ガチャン。

     あの探偵さんは物凄く怒ってた。同時に何でかしらないけど
    私に感謝までしてた。どういう人なんだろう。不思議な人だね。

     お腹空いて来ちゃった。ライトはまだ戻らない。
    今度からライト用の携帯も持たせないと駄目だ。怖いよライト。

    (実はライトは独自にスマホを持っている。内緒にしている。)

     ニャーニャー鳴いてる。泣いてる。ライト、ゴメンね。
    辛いよね。怖いよね。でも、ライト。貴方と私が出会った事を

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    コメント

    • やばい!このあとも連載して欲しい!!
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    • ねこまんまさん>
      ありがとうございます!m(_)m
      本来なら一話ネタだったのですが、
      同時に書いた「オプ」シリーズから派生させて頂いたのが、三毛ライトシリーズです。
      (実は他のシリーズ物(かりんとう姉妹)にも、
      時系列に違いがありますが、もしも、奇跡的に興味が涌かれましたら、何卒宜しくお願いします!
      ちなみに飼い主外伝もあります(笑)(「ルターの唄」「階段街連作」など)
      お時間とお暇つぶしには是非よろしくお願いします!
      メリークリスマス!
      いつもではなく常に祝福を!ヽ(´・ヮ・`)シ
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