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シリーズ:モックバーガーの噂
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モックバーガーの噂

作者:ねこまじん

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    大人気のバーガーショップに隠された秘密。それが噂になり、女性の間で広がる。ひょんなことから、調査を依頼された、大学生が、物語に巻き込まれていく・・・。しかし、うわさなんてしょせん噂・・・。果たして結末は・・・?


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    モックバーガーの噂 3827文字

     

     駅前のさ・・・。ハンガーガー屋さん、知ってる?
    うん、有名だよね。すごいおいしいしらしいじゃん。店の名前は・・・モックバーガーだっけ。
    そうそう。私もこの前食べたんだけどさ
    え!まじで。あそこのお店って、すごい人気で、オープンして10分でなくなるんでしょ?この前テレビでやってたもん。三十万個も作るのに、その時間で売れるってすごいよね。一個二千円とかなんでしょ?
    そうなんだよね。なんか行列ができるんだけど、みんな百個単位で買うから、すぐなくなるんだって・・・。でさ、まだ残ってるんだけど、今から家にきて、食べに来ない?昨日一口食べて、すごいおいしくてね。もうしばらく買えないだろうから、食べさせてあげようかなって思ってさ。食べかけで悪いんだけど・・・。反対側から食べてみない?
    え?まじで!嬉しい!いくいく!

    食べ物・・・。日本は独特の食文化を持っている。海外では高い評価を受けることがある。日本の高い技術力は何も自動車だけではなく、食べ物にまで及ぶと。そしてこの店もその一つ。しかし、成功したものはイワクがどうしてもついてしまう・・・。

    駅前のさ・・・。モックバーガーってなんか麻薬とか肉に混ぜてあるらしいよ・・・。依存性があるものを添加して、売上を伸ばしてるんだって・・・。
    えーまじ?私は人の肉使ってるって聞いたなあ。なんかハーブと合わせるとすごくおいしくなるって。昨日ネットでみたんだけどさ・・・。
     あ、それならおれもみたぜ、何でも、働いてる美人のお姉さん、いるじゃん?テレビに出てる。あの人がお客とかは捕まえてきて、裏で旦那が調理してるとか・・・。ガッチリしたひとが厨房で料理してるじゃん・・・。大体、一日で三十万個もあんな狭い店で作れないよな・・・。
    あ、それさ、実はお店の地下室があって、そこでホームレスを使って、働かせてるらしいよ。急に減ったジャン、あそこの駅のホームレス・・・。おかしいでしょ?
    あ、それからさ・・・。
    噂・・・。
    これはときとして、事実に変わる。

    「人気の店の実態調査か・・・。日給三万なんて噂を聞いて、応募するんじゃなかったな、こんなバイト。」
    俺は大学生だ。ごく普通の、単位ギリギリの四年生だ。遊んだり、車買ったりしたせいで、交通費もないくらいせっぱつまっていた。そこで、ネットで見た求人広告に応募した。
    「一日中店内を録画した動画を渡せば日給三万か。内容により三十万別途支給って、怪しいなー。面接も電話だったし。誰もこんなバイトやらないんだろうな。」
    俺は半分遊び感覚でお店に向かった。
    「こんちはー」
    「いらっしゃいませ」
    モックバーガーに入ると、美人の店員がいた。商品はもうなく、今は予約の受付だけやっている。
    「実は、取材で来たんですけど、一日中店内を録画させていただきたいんですよー仕事の邪魔にはならないと思うんですがーどうです?」
    「うーんと、少し主人に相談してみますね。少々お待ちください。」
    美人は店の奥に消えていった。しばらくすると、そそくさと出てきた。
    「すいません、ダメみたいです。」
    「えー。そこをなんとか!あ、皿洗いとか雑用とか掃除とかなんでもしますよ!なんでもです!」僕は精一杯の笑顔で言った。
    「うーんそうですか・・・。でも・・・。」
    「なんでもか・・・面白い記者だな・」
    奥からぬっとでかい影が出てきた。
    「は、はい!喜んでなんでもやりますよー!」
     おれは半ばやけだ。
    「よし、録画はちょっとまずいんだが、取材はおっけーだお前の目に事実を焼きつけるならよしとしよう。それでどうだ?のちのち記事にするには構わんぞ。」
    「うーむなるほど!ちょっと上司に聞いてみますねー。」
    私は面接をした番号に電話して、内容を話した。
    「おお!本当か!よし、三百万払うから、みっちり取材してくれ!頼む!これが広まれば世紀の発見なみだぞ!あ、無事な体でかえってこれたらなー。」彼は電話を切った
    「オッケーだそうです!ではなんなりと!」
    「調子のいいやつだな、よしついてこい。」
    僕は男についていった。美人の奥さんが手をふって見送ってくれた。

    僕は男にトコトコとついていった。そしてなぜかどんどん地下を降りて行った。
    「まずはここの掃除を頼む。誰もやりたがらないんでな。」
    そこには異臭が漂う部屋があった。肉片がそこらじゅうに飛び散り、真っ赤な血の池ができていたり、骨が見えた。すこしはきそうになった。
    「道具はそのへんにいるやつらに場所を聞いてくれ、じゃ俺はとなりの仕込み場にいるから、終わったらこいよ。」
    僕は少し離れたところで、ワイワイ酒をのんでいる老人に話しかけた。以下にもホームレスのような人たちだ。
    「あん?掃除道具か?それならそこのロッカーにあるぜ。お前がここを掃除すんのか。せめて倒れないようになー。」
    僕は言われるまま、ロッカーを開けた。新品のバケツとモップと大きな塵取りがあった。
    「ゴミ箱は奥の機械だからよ。そこにぶちこめば終わりだ」
    僕はがむしゃらに掃除した。三百万の力は大きい。僕は三十分足らずで、ぴかぴかにした。
    「おいおい、まじかよにーちゃん!お前ここで働かないか?社長に交渉してみろよ!いいかねくれるぜー!」
    僕はホームレスもどきに会釈して、男に会いに行った。
    「あのーおわったんですけど。」
    「あん?やけにはえーなちょっとまってろ。」
    男はさきほどいた場所に向かっていった。しばらくすると戻ってきた。
    「やるじゃねえか若いの!ここまで早くきれいにやったやつは初めてだ。じゃあ次は調理を手伝ってもらうか。こっちだ」
    男についていくと、こじんまりとした部屋に着いた。
    「じゃあ、ここでハンバーガーを組み立ててくれ。やり方はここにマニュアルがある。これを見てな。できたら、この機械で冷凍保存しといてくれや。一万個終わったら、また仕込み場にきてくれや。」
    大きなレーンにパテ、レタス、トマトなどの素材が並んでている。僕はマニュアルを見て、何個か作った。単純作業だし、難しくはない。よし、ささっとやるか。
    僕は人生で初めて出す作業速度でハンバーガーを量産した。一時間ほどかかったが、作業は終わった。
    「やはり早いな。ハンバーガーもきっちりできてるし。よし、今度は養豚場だ。」
    男についていくと、そこにはたくさんの豚がいた。なんとも獣くさいにおいがする。もちろん、かなり汚い。エサや泥、フンのにおいが入り乱れてる。
    「ここをきれいに掃除してくれや。終わったら、次は仕込みだ。」
    僕は置いてあった、新品の掃除用具を手にぶたさんと戯れた。体中ピッカピカにした。豚も歓喜の声を上げた。
    「ぶひー!ぶひー!」
    何を言ってるかわからないが、なんかかわいい。
    「よし終わったか、じゃあ最後だ。仕込みの手伝いをしてくれ。ここでそだった豚は安楽死させて、バラして肉にする。その肉をミンチにするんだが、その機械の監視をしてくれ。異常な数値がでたら、このボタンを押してリセットすれば治る。じゃ頼んだぞ。」
    僕は流れてくる肉のかたまりを眺めながら、機械の数値を見ていた。しかし、四回に一回は異常値が出て、リセットする。僕は手もとの新品の掃除用具で、機械の中を掃除した。あちこちに肉の塊が入っていて、これが異常値の原因だったんだろう。きれいに取り除いたら、機械は異常値を出さなくなった。
    「あの機械まで掃除するとはたまげたもんだな!お前は。実はうちは人件費を削るのに、高価な機械やホームレスを雇ってたんだが、これがうまくいかなくてな。おめえここで働かないか?記者より給料は出すぞ。今いくらもらってるんだ。」
    「この仕事が終わったら、三百万もらう予定です。」
    「よし、なら月五百万出そう。仕事はちょっとハードだが、うちの娘に聞いてくれや。あ、休みは申告制だからな。旅行でも行きたいときは気軽に行ってくれ。」
    なんという好待遇だ!しかし娘さんというのはどんな人だろ。
    「事務室に娘がいるからよ。そっちも手伝ってくれ。おまえコンピューターは使えるのか?」
    「一番得意です!」
    暇な大学生時代をネットゲームですごした僕にとって、コンピューターを作った作業はまさに、水を得た魚のようにピッチピチになれる。

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    作者紹介

    • ねこまじん
    • 作品投稿数:1  累計獲得星数:1
    • 作家志望。
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