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シリーズ:悪魔のスマホ
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悪魔のスマホ

作者:宙 佳吹

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    弘司と洋子は、突然スマホが故障したため、無料のスマホを入手した。ところが、そのスマホは、超ヤバーイ、 スマホだったー! その後、何人もの男女が、そのスマホを入手した。そして、ある時間になると――!!


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    悪魔のスマホ 5647文字

     

    宙 佳吹こと、炎 佳吹(えん かぶき)です。
    ペンネームを変更しました。
     
     
      ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
     
     
    ある休日の前夜――
     
    Rハイツの自宅で、OLの洋子は変な悪夢を見ていた。
     
    暗闇を歩いていると……
    突然、巨大な四角い怪物が現れ、洋子に迫ってきた。
    洋子は必死で逃げた。
    が、四角い怪物はスゴイ勢いで追ってくる。
    やがて不気味な壁が現れた。
    洋子が困っていると、その四角い怪物は襲ってきた。
    その時、洋子には、その怪物がスマホのように思えた。
     
     
     
    翌朝――
     
    食事を済ませた洋子は、顔色を変えて、
    ベッドの上の羽毛布団の中や――
    ベッドの下や――
    バッグの中をかきまわし――
     
    「あーん、ないー!」
    と隣の部屋まで聞こえそうな声を発した。。
     
    彼女が探しているのは、愛用の‥‥
     
    「スマホ‥‥スマホ‥‥私のスマホ‥‥」
     
    ふと洋子は腕時計を見て、
    「もー‥‥時間ないのに‥‥」
      
    さらに、窓の方を見て、
    「ひょっとして、会社? そんな訳ないじゃん。
    昨夜、弘司に電話したもん」
     
    弘司とは、洋子の恋人で、某企業のサラリーマンだった。
     
    洋子は、再度ベッドの布団に手をつっこんで、
    「弘司、電話してくれないかな‥‥」
     
    そして、クッションに尻を落とした瞬間、
     
    「あれ?」
     
    すぐにクッションから下りて、クッションを取ると、
     
    「あったー‥‥」
    思わず、スマホを抱きしめた。
     
    しかし、ハッとして、
    「時間、時間‥‥」
    バッグにスマホを入れると、鏡を見てヘアーを整え、玄関に向かった。
     
    きょうは、弘司と映画を見る約束なのだ。
     
     
    映画館に洋子が着いた時、予定より15分オーバーしていた。
    「ごめんね……。スマホが迷子になっちゃって‥‥」
     
    しかし弘司は、笑顔で、
    「オレも時々あるよ」
     
    2人はシアターに向かうため、エレベーターに乗った。
     
    向かっているBシアターは、5Fだった。
     
    その日、2人が観みようとしているのは、B級に近いSF映画だった。
     
     
    場内の爆笑と共に映画は終了した。
     
    映画館を出た弘司と洋子は、定番にしている、
     
    『シュール』
     
    というカフェに入ると、コーヒーをオーダーした。
     
    「それで、弘司のしたい事って?」
     
    「ん。それはね‥‥洋子とボクが、それぞれ相手の故郷へ旅して、
    スマホで、その街の様子なんかを伝え合う――っていうヤツ」
     
    「なーんか面白そーじゃん。で、いつ実行するの?」
     
    「来月の連休あたり、どうかな?」
     
    「ん。今のとこ予定ないからいいと思うけど‥‥ホテルの予約は、
    取れるかな……?」

    「ん。実は、それが問題なんだ‥‥」
     
    「とりあえず、問い合わせてみてよ」
     
    「ん。それで、もし取れなかったら、また連絡して決め直そう」
     
     
    後日、弘司がホテルに問い合わせると予約は取れた。
     
    その夜、洋子に、そのことを伝えると、
     
    『やったねー! じゃ、それで決まりね。なーんか、今からワクワクするわ』
      
     
     
     
    そして出発日の早朝――
     
    予定どおり弘司と洋子は、JR東京駅のホームにいた。
    それぞれ旅行バッグと共に、行き先のガイドブックを持っている。
     
    「さー、いよいよだね! 弘司の故郷って、どんなとこかな〜?」
    洋子は、まるで子供のような顔つきになっている。
     
    「洋子の故郷への旅――ボクも楽しみだよ」
     
    「迷子にならないよ〜にね」
      
    「それは洋子も同じじゃん。じゃ、気をつけてー」
     
    2人が、それぞれ向かう列車に乗り込んで間も無く、
     
    洋子の乗った列車が発車した。
     
    やがて弘司のスマホに届いたメールには、 
    『お先にー』
     
    弘司は、こう返信した。
    『これが、ドラマと違うところなのダ』
     
    しばらくして、弘司が乗った列車も出発した。
     
    やがて、それぞれの列車は、長いトンネルに入った。
     
    そしてトンネルから出た時、弘司も洋子も眠っていた。
     
    そして目覚めた時、両者とも、妙な気分だった。
     
     
    弘司は、予定どおり名古屋駅で下車すると、
    改札を出たところで、スマホを使おうとした。
    ところが、まったく起動しなかった。
     
    弘司は仕方なく、公衆電話を探すことにした。
     
     
    一方、洋子も予定どおり山形駅で下車したが、
    改札を出たところで、スマホのトラブルに困っていた。
     
    仕方なく彼女も、駅の公衆電話から連絡しようと、
    探し始めた。
     
     
    弘司は、ようやく電話ボックスを見付けて飛び込んだ。
    が、それも故障していて、発信音が聞こえなかった。
    「駅の電話くらい、修理しといてくれよ‥‥」
    駅の向かい側をふと見た。
     
    するとそこの壁に――
    『特報! 無料のスマホあります』
    という看板があった。弘司は急いだ。
     
    そのショップは、路地の奥にあった。
    古ぼけた感じのアンティークなショップだった。
    店先の商品見本の中の、変な色のスマホに、
    『この機種、特別セールで、0円!』
    というプレートがあった。
    弘司が入店すると、どことなく陰気な感じの女店員が現れた。
     
    弘司が事情を話すと、その女店員は、
    「お客様は、とてもラッキーです。
    現在、このスマホだけ、無料なんですが、
    本日だけ、1週間分の通話料も無料なんです。
    もちろんネットもできます」
     
    「へー、それは嬉しいですね。だけど、どうしてこのケータイだけ
    無料なんですか?」
     
    「ご覧のとおり、色が不評のせいで売れ残ったからです。
    それから、お客様が所持しておられる、スマホの情報は、
    全て転送できますから、すぐお使い頂けます」
     
    「じゃ、お願いします」
     
     
     
    その頃、洋子も、山形のショップで似たような説明を受け、
    変な色のスマホを契約していた。
     
     
     
    しかし、こんな奇妙なカタチで変な色スマホの契約をしたのは、
    弘司と洋子だけではなかった。
     
     
     
    数時間後――
     
    大阪市で、モデルをしている和也がコンビニから出て、
    「あっ、そうだ、あしたの予定変更を連絡しないと‥‥」
    とスマホを使おうとしたが、まったく起動しなかった。
    「えー? なんでやー‥‥」
     
    ふと見ると変わったショップがあり、
     
    『本日、無料のスマホあります!』
    とあったのだ。
     
    和也は、さっそく入店し契約した。
     
     
    その友達で、静岡市在住の由実という女子大生が、書店に入る前に、
    「あっ、さっき聞いた雑誌、なんだったっけ‥‥
    もう一度聞いて確認しよっと‥‥」
    スマホを出してみたが、故障していた。
    「あれー? いつ故障したん?」
     
    ふと見ると、喫茶店の隣にショップがあった。
     
    「あっ、あんな所に――! スマホが無料?」
     
    急いで店先にいき、確認すると、そのまま中へ
    入り、同様の変な色のスマホを契約した。
      
     
     
    その数分前――
     
    鹿児島市在住で外科医の奈美が、ファミレスで食事中に、
    「あっ、明日のキャンセルを、伝えとかないと‥‥」
    とスマホを使おうとして、異常に気付いた。
    「あれー? これはヤバイ‥‥」
     
    ふと窓外を見ると、ショップがあった。
    「すぐに直してくれるかしら‥‥? ん? 
    スマホが無料って――マジ?」
     
    すぐに完食して、駆け付けた。
      
    そして、変な色のスマホを契約した。
     
     
    その友人で、秋田在住のカメラマンの久夫が自宅から出たところで、
    スマホを落とした。
    動作を確認してみると、
    「あれー? おいおい。なんだよー‥‥
    ちょっと落としただけじゃん‥‥」
     
    どう操作しても、反応しなかった。
    ふと向かいを見ると、ショップがあった。
     
    「あれ? あんな所に‥‥。オマケに無料?」
     
    すぐに入店して、同様のスマホを契約した。
     
     
    名古屋に来ている弘司と――
     
    山形に来てる洋子は――
     
    それぞれ街の観光を楽しみ――
     
    それぞれのホテルに、午後5時頃戻ると、
    食事を済ませた。
      
    そして午後10時頃――
     
    両者とも、部屋でテレビを見ながら、くつろいでいた。
     
    やがて両者とも、ベッドで例の変な色のスマホを使い始めた。
     
    『私の故郷の名古屋は、どうだった?』
     
    「ん。なかなかいい感じで、東山植物園は特に良かったよ。
    ボクの故郷の山形はどう?」
     
    『ん。いいよ。なーんかのんびり出来るって感じね』
     
    「そろそろ0時か‥‥」
     
    『あした早いから、もう寝たら?』
     
    「ん。だけど、あと少しだけ話そう。このスマホの事とか‥‥」

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