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シリーズ:ホラー小説コンテスト
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ホラー小説コンテスト

作者:三塚章

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    とある投稿サイトで開かれたホラー小説コンテストに小説を投稿した主人公…… uppiホラー小説大賞盛況祝って(ry)


    登録ユーザー星:24 だれでも星:1 閲覧数:672

    ホラー小説コンテスト 2145文字

     

    『物音は、少しずつ近付いてきた。「来るな! やめてくれ!」ベッドで毛布をかぶり、俺は叫んだ。どのくらいそうしていたのだろう? 10分? 20分? ふいにノックが途切れた。俺は恐る恐る毛布から顔を出した。あの女の霊はいってしまったのか? パチン。窓のカギが外れる音がした。カラカラとサッシのすれる音がした。半ば腐ってべったりとぬれた腕が、窓をゆっくりと開けていた』
    「よっしゃ、終わり!」
     俺はさっそく書き上げた小説をとある作品投稿サイトにアップロードする準備を始めた。そこは、まだ新しいサイトで、「文章を修正しようとすると全文貼りつけ直さないとならず、ちょっとした誤字脱字を直しづらい」とか、「タグ一覧が無い」とかちょっとした難点があるものの、他の利用者とも交流ができてなかなかいいサイトだった。それに、今は季節がらホラーコンテストが開催されていて賑わっている。俺もにぎやかしに作品を二、三投稿しているってわけ。俺の書いた小説の粗筋はこうだ。
     ある男が道で指輪を拾う。後で警察に届けよう思うけれど、結局そのまま忘れてしまう。そこから恐怖が始まる。まずは無言電話。それから、晴れ続きなのに濡れた足跡が家の周りについている。そのしてとうとう、主人公は一人暮しの家に誰かが侵入して来たのに気づくのだ。そう、指輪を取りに、すでに死んでいた持ち主がやって来た……
     なかなか恐いだろ?
    「あれ……」
     アップされた小説を確認しようとしたとき、俺は変な事に気がついた。左上にあるサイトのロゴマーク。そこに描かれているウサギのマスコットが赤いマダラもようになっている。
    「デザイン、変わったのか? 前の方がよかったなあ。なんだか返り血あびたみたいだ」
     別にデザイン変更だったわけじゃないのが分かったのは、数日後運営のツイッターを読んだ時だった。
    『ひいい、ウサギが血塗れに! 直しました。でも、なんだったんだろう、原因がわからない(汗)』
     他にも気づいた者がいたらしく、『うさちゃんがケガしたのかと思いました』『直ってよかった』などというツイートが寄せられていた。
    「なんだよ。誰かのイタズラだったのかな」
     そう思いつつ、自分の小説につけられたコメントを確認した後、オン友が作品をアップしたのに気づき、さっそく読みに行く。他のサイトで出会ったオン友のTが、ここに小説を投稿していたのを知ったときは嬉しくも驚いた。
    今回友人が書いたのは、正体不明の化け物が、夜な夜な人間を襲うという物だった。単純だが、文章表現が巧みでおもしろい。
     さっそくコメントを書こうとした時、家の電話が鳴った。ウチはいまだに固定電話が玄関にある。二階の自室から階段をかけおりて受話器を取り、耳に当てた所で切れた。
     舌打ちをして、また部屋に戻る。
    「ゲッ、なんだよ、一体」
     開いていた画面の文字が、やたら画数の多い漢字になっている。
    「なんだぁ? 文字化けか? F5で直るかな」
     F5ボタンを押したとたん、パソコンが落ちた。

    「一体、何なんだろうな」
     塾の帰り、俺はサイトの事が気になって仕方なかった。作品のなかに、どこぞの団体でも怒らす内容の物があって、サイバー攻撃でもされているのだろうか。そんな荒唐無稽な事まで浮かんで来る。
     玄関のカギを開けようとして、気がついた。ドアの前に有る、まるで土にできた水溜まりから出たような足跡。
    (これって!)
     俺が書いた小説と同じだ。サイトを見ていた時に聞いた、電話の呼び出し音が頭によぎる。確か、俺の幽霊は、最初に無言電話をするんだ。
     誰かが、じっと背中を見ている。俺は、慌てて家に飛び込んだ。階段を駆けあがり、部屋に飛込みパソコンをつける。異変は、俺があの小説を投稿した時から始まった。あのサイトに原因があるように思えたんだ。
     一番始めに出るように設定してある検索サイトのニュース見出しに目が行った。
    『二十五日未明、R県の男子高校生が、倒れて亡くなっているのが発見された。遺体は手足を獣の牙のような物で切断されており、警察では野犬のしわざと見て捜査してる』
    間違いない。Tだ。それが直感で分かった。Tは、自分で書いた怪物に喰われたんだ。
     慌てて例の小説投稿サイトを表示させる。隅に貼られているツイッターには、『なんか、視線を感じる』とか『今、なんか変な音した?』などという不穏な呟きで一杯だ。
    (何が起こってるんだ……)
     そのままツイッターをさかのぼっているうち、運営の呟きが目に入った。
    『おかげさまで、ホラーコンテスト応募作が100作を突破しました!』
     その時、俺はすべての謎が解けた。様々な人が、事実も虚構も織り交ぜて怖い話を持ち寄る。これって、完全に百物語の図式じゃないか! そして、百物語には一つのルールがある。
    絶対に、百話語りきってはならない。さもなくば、本当の怪異が現れる。
     ゴトン。階下で、誰かの足音がした。誰かを探しているような。俺は、ベッドに飛び乗り頭から毛布をかぶった。
    「来るな! やめてくれ!」
     物音は、少しずつ近づいて来る……

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    コメント

    • こんにちは。こうきましたかー面白かったですv
      ここに作品を投じたみなさんが、ブルブルしてるかもしれません。……あれ、なんか変な音が聞こえる……。ちょっとみてき……。
      • 2 fav
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    • かにゃんまみさん感想ありがとうございます!
      >こんにちは。こうきましたかー
      ちょっと内輪ネタのような来がしますが、こんな感じにしてみましたw
      >ここに作品を投じたみなさんが、ブルブルしてるかもしれません。
      ククク、知らないうちに百物語に参加しているのですよ……
      >……あれ、なんか変な音が聞こえる……。ちょっとみてき……。
      かにゃんさ~ん! 行っちゃダメ~!!


      • 2 fav

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    • 面白かった!

      って これも未読でした、、、、

      ひとめぐりして改めてタイムリー、実はすでに消えている声なき投稿者がいたりして。。。。

      投稿作数 現在213件、投稿者数実数は〈副アカの可能性を考慮すると)完全未知数。100の物語ではなく、100人目の投稿者の物語から…… (←さすがにちょっとムリがある


      • 1 fav
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    • 辰波ゆうさん感想ありがとうございます!
      そういえばまたタイムリーな作品に……
      >100人目の投稿者の物語から……
      よし、私は応募開始すぐに投稿したから多分大丈夫だな! 
      そしてもし応募者が100人に満たなかったら怪異涙目ですね。
      感想ありがとうございました!
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    • 面白い!!こういう話をかきたいです!!
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    • >面白い
      ありがとうございます!
       
      お互い執筆がんばりましょう
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    • あ、どうしよう。いまさらになって一文直したい
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    • おお!これはいいアイディアですね。
      ところで、どこのサイトの話なんでしょう?
      え?
      upppiではホラー小説コンテストなんてやっていませんよ……

      ヒヒヒヒヒ……
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    • コメントありがとうございます! アイディアほめていただきありがとうございます!

      嫌だなあ、サイトはuppiに決まって……え、ホラー小説大賞やってない? じゃあ、今アクセスしているこのサイトは一体……  あれ、なんだろう、画面がおかしku……
      • 1 fav

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    • 百物語という着想はとてもいいと思います。僕には考えつきませんでした。
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    • ファイブスさんコメントありがとうございます! uppiのサイトを開いたとき、たまたまツイッターに『応募作が100作超えました』と呟きがあってそこから思いつきました。現在180超えているらしいから、百物語どころではなくなっていますね。
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    • ある意味反則ですが、ギリギリセーフだと思います!
      内輪ネタはやっぱり面白いですね。

      確かに誤字脱字が直しづらいとか、勝手に改行されていて直し方が良く分からないとか、インターネットエクスプローラー7で閲覧できないからグーグルクローム使って見てるとか、いろいろ難点がありますが(笑)ウッピーは素敵なサイトだと思います!




      • 1 fav
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    • わーい、感想ありがとうございます! ギリギリセーフですか、良かった。

      そうそう、確かに勝手に改行されるのは厄介だし、コメントの修整ができないのも……て、あれ? なんか愚痴になってしまいましたが、私も素敵なサイトだと思います!
      • 0 fav

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    • めちゃ、おもしろいストーリーでした!書いたものが自分の身に起こるかも・・・と想像しながら一気に読ませていただきました。
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    • ありがとうございます。ホラー小説ってできる限り怖くしようと思って書く物だと思うので、ある意味その人が考えられる限りの怖い目にあうのかも知れません。
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    • (;・∀・)怖いんですが、怖いんですがっ

      そして、多分、
      100作めの投稿、私かもしれないんですがっ(笑)
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    • コメントありがとうございます! おお、記念すべき100話をアップしたのは和久井さんかも知れないのですね。この話は本当にツイッターで『応募作が100話を越えました』の呟きを見て思いついたので、ある意味これができたのは和久井さんのおかげかも?!
      • 1 fav

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