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シリーズ:月極泥棒
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月極泥棒

作者:緒方あきら

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    SS。とある、自称現代のねずみ小僧ならぬネズミ小町の女が盗みに入り込んだボロアパート。そこには冴えない男が一人横たわっていた。男に気付かず部屋を漁る女と男の奇妙なやりとり


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    月極泥棒 2553文字

     

    月極泥棒

    CAST・劇中表記
    男(信良):♂:
    女(美琴):♀:

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    女:さあてと、今日はどこに盗みに入ろうかなぁ〜…。泥棒始めて1か月!
      いまだに失敗無し!う〜ん。あたしってば現代のネズミ小僧…ううん、
      ねずみ小町ってところかしら♪
      おやおや〜、あんな所にボロいアパートが…。上玉の金持ちはケチでせこいと
      相場は決まっているわ。ああいうとこにため込んでるやつはいるのよね〜。
      よし、今日はあのアパートにき〜めた!
    男:(はぁ〜…仕事もクビになって、借金も積み重なって…。食うものもないけど、
      ゴミ漁りなんかしたくもないし。はぁ〜、腹減った腹減った。もう起きてても
      しょうがないし、寝よ寝よ。布団あったかいなぁ〜。…ん?物音?)
    女:うっふっふ〜、お邪魔しま〜っす、と。見たとこ真っ暗、人の気配も無し。
      今日も完璧な侵入ね。まだ目が慣れないけど、さっさとお仕事しちゃいましょ!
      さって、お宝はどこかな〜っと♪
    男:(おいおい、なんだありゃあ。いきなり若い女が入って来たぞ。部屋を漁って、
      泥棒か?バカな泥棒だなぁ…うちに入ったってなぁんにもありはしないのに〜。)
    女:よいっしょ、よいっしょ。んもう!散らかってるなぁこの部屋。歩きにくい…。
    男:(あー、もう。ぴょんぴょん跳ねるみたいに歩くなよ。こういう場所はすり足で
      歩くんだよ…ペットボトル踏むぞ…)
    女:ゴミの山を飛び越えて…えいっ!…え?わぁ!!いった〜い!
    男:あ〜あ、言わんこっちゃない…。おい、大丈夫か?
    女:へ?え、きゃ、きゃあああああああ!人がいるー!!
    男:俺んちに俺がいて悪いのか?
    女:あ、あわわわわ…あ、あなた!し、静かにしなさい!
    男:どうみたって騒いでるのはお前だろうが。
    女:むかっ!うう〜、ごちゃごちゃいってないで、早く出しなさい!
    男:はい?出すって何を?
    女:お金よ、お金!あたしをなんだと思ってるの!天下一の泥棒よ!
    男:天下一には見えないが…まあうちを漁ってるとこからしても泥棒だよなぁ。
      けどそいつは無理な話だよ、俺無職で金ないもん。
    女:はぁっ!?あたしをバカにするつもり!?大人しくださないと、あれよ…
      こ、殺しちゃうわよ!
    男:殺すねぇ。…う〜ん、それもいいかな。
    女:え?
    男:いやー、ここらへんで殺されるのもいいかな〜って。もう何日もちゃんとしたもの
      食べてなくってさ。つらくてつらくて、見ての通り寝てばかりいたんだ。
      そんな日々を終わりにするのもいいかもなぁって。
    女:なによあんた!あたしをなめてるんじゃないでしょうね…?ほんとに殺すわよ!
    男:だから殺してくれよ。もう疲れたし。
    女:疲れた…て、あんた、何か病気なの?
    男:いや、体はいたって健康だよ。
    女:じゃあ食べればいいじゃない。
    男:お前、人の話し聞いてたか?金がなくってまともなもの食べれないんだって。
    女:なによそれ、健康なら働きなさいよ!
    男:働きたいんだけどさぁ、俺スーツも、筆記用具も履歴書もないし…。
    女:無いって、どうしたのよ。
    男:クビになって生活困った時に、売っちゃったんだよ。スーツなんていいもの
      だったのに質屋にいれちゃったよ。
    女:いくらで売ったわけ?
    男:5万円。
    女:はぁ?なにそれ着古しで5万とかたっか!もう安いスーツでも買いなさいよ。
    男:飯食う金も惜しいのに買えるわけねぇだろ。もういいから。殺せ殺せ。
      このまま弱っていくよりいいよ、さ、やってくれ。やれよ!
    女:いくらなんでもそんなヤケにならなくたっていいじゃない…。ねぇ、ちょっと
      落ち着いて…
    男:ほら、出す金なんてないんだから、言った通りにしてみろよ!殺せよ!
    女:もう、ちょっと話を聞いてよ!ねぇってば!
    男:こ〜ろ〜せ〜〜。
    女:はぁ…変なとこに入っちゃったなぁ…。殺せるわけないじゃん…う〜。
      …いくら?
    男:…ん?なにがだよ?
    女:就職活動用のスーツ!一番安いのね!
    男:そうだなぁ…3万はする奴じゃないとダメだろうなぁ…。
    女:3万〜!?うむむむむ…はい、これ!
    男:三万円?なんだよいきなり?
    女:なんだよじゃないわよ!殺せなんてすねないで、これでスーツでも買ってせいぜい
      就活しなさい!
    男:3万円くれるっていうのか…。ありがとう。でも、これはやっぱり返す。
    女:な!?なんでよ!?
    男:ほんとにお金がないから。消費税分も払えないし…。
    女:じゃあ、はい!3万と1500円!
    男:いいのか…?でもやっぱり返す。
    女:今度は何よ!?
    男:もうすぐ消費税8%になるし…。
    女:それまで買いにいかないつもり!?ああもう!じゃあ32400円!
      どう?これなら足りるでしょ!
    男:ほんとにほんとにくれるのか?…うそつきは泥棒のはじまりだぞ?
    女:くだらない事言わないで!泥棒ならとっくにはじまってここに関しては
      終わってるわよ!
    男:そうか。はは、そうだよな。…でもでもやっぱり、これは返そう。
    女:なんでそうなるのよ!
    男:筆記用具買うお金もないし…
    女:35000円!これでどう!?
    男:あ、ネクタイもきちんとしめないとなぁ…
    女:うぐぐぐ…よ、40000円!
    男:スニーカーで面接いけないよなぁ…革靴もないし…
    女:45000…50000円でどう!?
    男:しっかり食べないと文字も書けるかどうか…
    女:55000円!もうあげないわよ!
    男:ああ〜、ここの家賃滞納してた…。スーツ買ったとことか見られたら、
      家賃のカタに持っていかれるかも…。ダメだ、殺して…
    女:じゅ、十万円!これでもうこっちのお財布からっぽなんだからね!
      いいわね、しっかりスーツ着てネクタイしめて革靴はいて、書類そろえて
      ハキハキ笑顔で面接受けなさいよねバカ!!じゃあね!
    男:あ、ちょっと!おい、泥棒!
    女:あんたってやつは〜!こんなたちの悪いやついないわよ!何が泥棒よ!
      あたしはなんにもとってないわよ!それどころかいくら恵んだと思っているの!
    男:ああ、ごめんごめん。名前がわからなくってさ。
    女:で、呼び止めて何か用?まさかまだ足りないとかじゃないでしょうね?
    男:いや、そうじゃないんだけど。
    女:じゃあなによ!
    男:また来月あたり盗みに入って来てくれない?
    女:こんなとこ、二度と来るかー!!

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    終わり

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    作者紹介

    • 緒方あきら
    • 作品投稿数:6  累計獲得星数:31
    • はじめまして。
      声劇台本、小説、脚本、ボイスドラマのシナリオライターなどの活動をしております、緒方あきらと申します。
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