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シリーズ:嫁である魔界人を育てる日常
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嫁である魔界人を育てる日常

作者:mamitan

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    妄想小説を書いていた日々を、俺の嫁創作コンテスト用にまとめた記録です。ただ、小説といってもシナリオだけで、ちゃんと小説にするのはがんばってるところです。


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    嫁である魔界人を育てる日常 2807文字

     

    ある日俺は、自分の名前の面白い解釈を思いついた。ラノベにできそうだとキャラクター設定もしてみた。女の子五人で、主人公は自分をモデルにした。双子も入れてみた。性格の違う双子は、使いやすいし、キャラデザさんにも優しい。「嫁」には双子のおとなしい妹の方を指名。もう一人いるから、恋愛あり・恋愛禁止の両方できる。

    キャラクターができたので次はストーリー。キャラ設定がファンタジーなので、などとスムーズにはいかなかった。というより、考えなかった。初心者である俺には無理だと思ったからだ。そもそも自分の名前の解釈が、間違っていたわけではなかったが、不十分だった。より深く考えると、日常系の方があっている。新しい解釈では、ファンタジー的に面白そうな要素はとことん制限した方が良かったのだ。魔法それぞれにいろいろと理屈がついて、SFと呼んだ方が良さそうなほどになった。超能力がSFなら、これをSFと呼ばない道理はないのだが、舞台は異世界なので、まあ、ファンタジーと呼んでおこう 。
    世界が再決定したので、改めてストーリーを考える。あれこれしているうちにやりたいことがいくつか出てきたので、それを書けるように物語を組み立ててみる。「嫁」が、主人公、即ち「俺」を好きになるためのエピソードも準備できた。それに合わせてキャラクターも微調整。主人公は二十歳で公務員。この世界には飛び級があって二級飛びで大学を卒業したところ。それでもなぜか新設の小さな部署のボス。双子ちゃんは高校二年生の十四歳。この子たちも二級飛び。学園ものって書きやすそうだなあ、という誘惑には乗らない決意で、書き始めた。

    書いているうちに、ライバルができた。主人公についての。しかも「嫁」が「俺」を好きになる前に。さらにこのときのエピソードは、何度読み返しても泣けるし、何十回思い返しても泣ける。だが、まだ「嫁」のエピソードを書いていないのだから、括弧のつかない俺についてのライバルにもなるのか、判断するにはまだ早い。

    そしていよいよ「嫁」が「俺」を好きになる日が来た。「嫁」に思い出の男の子との悲しい別れをさせて、そこに「俺」の優しさを見せつける。結果、さすがである。その座を明け渡すようなことはなかった。さらにこれをきっかけに、いつも双子の姉の後ろにくっつているおとなしい女の子が、意地悪ができるような積極性や視線を釘付けにするほどの明るい笑顔を身に付けていき、嫁の地位を磐石のものとしていった。のだが、このとき現れた強敵(と書いて「よめこうほ」と読む)に最後まで苦しめられることになろうとは、知る由もなかったのだった。

    順調にポイントを重ねる「嫁」であるが、「俺」の方はというと、普通に恋をして実らせてみた。「嫁」の「俺」に対する気持ちが叶わないままにするのは、実は最初から決めていたのだ。ここで成就してもネタが無くなるだけだし、そもそも「俺」は、結婚さえさせなければ、いつでもフリーにできるのだから。したがって「嫁」も「嫁」のライバルも「俺」を相変わらず好きなままになっている。

    一区切りついたところで第二部を書き始める。ここでの主人公は「俺」でなく、新キャラ、というか単なるゲストだったはずのキャラの大抜擢。そう、ここから一気に強敵(と書いて「よめこうほ」と読む)へと目覚ましい成長を見せるのだ。まず、初期設定からしてまずい。異世界人と関わったことで新しい力を得る、明るく元気でちょっぴり勉強が苦手な女の子、というもろに主人公なキャラなのだ。そう、新しい主人公はこっちの世界の人間で、夏休みに魔法と勉強の合宿に行くのがこの第二部。この合宿で魔法と勉学と人間性を身に付けていくのだから、嫁の座を脅かしてくることは火を見るよりも明らか。そこで「嫁」にも、「俺」への一途な思いや双子の姉への子供の頃からの変わらぬ気持ちを見せつけさせて、追い上げをかわすことには成功した。ただし、この第二の主人公というポジションは非常に大きく、差をつけることはまずあり得ない状況になっていた。

    そして、物語は第三部へ突入する。主人公は基本「俺」に戻ってきているが、三分の一は第二主人公がメイン。二学期なので両者とも盛りだくさんのイベントを利用して、どんどんポイントを重ねる。まずは水泳大会で「嫁」が。双子の姉が「お当番」だったが、上手く利用して、双子の姉を思う気持ちと普通の恋心を見せた。第二主人公も負けていない。体育祭で、優しさのみならず、強さと弱さも見せつける。さらに異世界の秘密をペラペラしゃべってしまう、おチャメなところも。文化祭では両者メイドでしのぎを削った。そして「嫁」は、「俺」への思いを見つめ直すという勝負手に出る。この時、おとなしいながらも見せることがなかった、弱さを見せたのだ。そして見つめ直した結果、「俺」への思いはより強くなり、ついに第二主人公に対して差をつけた。クリスマス、正月というイベントでは差が縮まらず、このまま行くかに思われたが、しかし最後、卒業式で差を詰める。告白を受けて思い悩んだり、友達との別れに涙したり。「嫁」は第二主人公と同い年であるが二級飛んでいるので、「嫁」にはこのボーナスステージはない。混沌としたまま第三部が終了した。

    いよいよ最終第四部。ただし、第四部は正統な続編ではなく、フォークという扱い。「俺」と「嫁」の所属する組織が、このあとの一年で大きく変更されて、捜査機関になっていたら、という内容。つまり日常系ではなくなったので、高校生である第二主人公に対して「嫁」は、圧倒的に不利になった。この状況で「嫁」はついに、大きなポイントを許してしまう。危険な目に会った第二主人公は、強さを見せつけるも、その後弱さを見せて友達に慰められる。さらに、今度は男子と一緒に危険な目に会って、そこでも強さと弱さを見せる。この男子に迷惑をかけたことは最後まで引きずった末、この男子の何度読み返しても泣ける、何十回思い返しても泣ける言葉で自分の気持ちに気づき、そのまま告白してハッピーエンド。「嫁」が新たなポイントをあげることはなく、第四部は終了した。

    物語のネタが尽きて、ついに嫁陥落かと思いきや、どうもそういう感じにはならなかった。この第二主人公、俺には嫁でないのだ。どうやら娘と考えるとスッとはまる。こんな娘なら、誰にでも自慢できる、社会に貢献した気分になれる、そんな気持ちなのだ。思い返してみると、第三部の頃には既にこんな気持ちになっていた気がする。第四部で、ポイントを稼ぎまくったり、恋愛したりは、だからむしろやるべきこととして自然にやらせていたように思う。

    こうして彫り出された俺の嫁は、新しいエピソードを考えなくなった今日も、娘たちとティーブレイクを楽しんでいる。俺の頭の中は常に、そんな楽しげな声であふれている。

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    • mamitan
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