upppiは縦読みコミック(タテコミ)・イラスト・小説が無料で楽しめるサービスです!

ようこそ!ゲストさん
シリーズ:このたび、余命宣告を受けまして
閲覧数の合計:4

作品を編集する

  • シリーズタイトル・ジャンルの修正
  • この章を改訂する
  • この章を削除する
  • シリーズに作品を追加する
  • 表紙画像の変更

このたび、余命宣告を受けまして

作者:ひせ梨

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
    • タグ:
  • 編集協力者:


    登録ユーザー星:0 だれでも星:0 閲覧数:4

    このたび、余命宣告を受けまして 5515文字

     

    このたび、余命宣告を受けまして



     ひせ梨と申します。読み方は、「ひせなし」「ひせり」どちらでも構いません。というかあまり考えてません。Upppiサイトは出戻りです。わりと初期の頃から、ホラーっぽいお話やファンタジーっぽい物語を投稿させて頂いて、あと、時折、大昔に描いた落書きとかもアップしたりして楽しませて頂いておりました。ちょっと前に、サイトが小説より漫画やイラストに特化するという仕様に変わってから、読むのも書くのもどちらかというと文章メインの自分向きではないなーと退会しました。もうあまり創作する機会もないことだし、という感覚でしたが、今回、ちょっとだけ書きたいことが出来たので、一時的に籍を置かせて頂くことにしました。
     今日は、2018年12月30日です。あと一日で今年も終わりです。余命宣告を受けてから、一ヶ月ちょっとです。そうなんです、自分はリアルタイムで、末期ガン患者です。ヘンな感じです。ガンなんてありふれた病気です。1981年から2015年まで35年連続で死亡原因1位だそうです。ある年は、死亡者総数に対する割合は30%に及ぶこともあったみたいです。そのくらいありふれた病ではありますが、余命宣告を受けるのはそうそうありふれたことではないような気がするので、これはこの際、記録にのこしておこうと思いました。


     体の異変には、2017年の11月くらいから気がついていました。今からだと約一年前ですね。ひょっとしたらガンだったりするかも、というなんとなくの予感もありました。でも、自分は昔からかなりの医者嫌い、病院嫌いです(ここでは述べませんが、病院や医師を毛嫌いし信用しない根深い理由は自分なりにあります)。ちょっとした疑い程度で病院に行くなんて耐えられないくらいイヤなことでした。それに、ガンなんて、1cm成長するのに10年かかると言われています、その程度の(聞きかじりの)知識はありましたので、まあ、なんというか、タカをくくっていたところはあります。そうこうしているうちに、2018年の10月、右腕が痺れ、動かしづらくなってきたことに気がつきました。リンパ転移したのかな、とぼんやり思いました(検査で分かりましたが実際にそうでした)。自分は、7年くらい前に左腕の付け根に近い部分を骨折し、手術後、半年間リハビリしましたが、完治に至りませんでした。普通に生活は出来ていますが、触らないでも日常的に痛みがあり、稼働不全が残りました。労働基準監督署から障害者申請ができると通達がありましたが(通勤中の事故で労災でしたので)当時勤めていた会社が所謂ブラックだったので(某有名IT企業関連・ 怪我の数ヶ月後に退社しました。いまでもその会社のことは、企業名見ただけで不快になります)その会社から改めて書類やらなにやら取り寄せるのが心底イヤだったのと、多少税金面で優遇されるようなことがあるのかも知れないけど、障害者というほどのことでもないしなあ、と申請しませんでした。ちなみに、申請の期限は怪我をしてから5年なので、既に切れています。と、説明が長くなりましたが、左腕がそういう状態なので、このうえ右腕まで動かなくなるのはとても困ります。これは、どんなにイヤでも病院に行かなければならないと自覚しました。当然、ガンなら町医者などでは対処できません。ガンセンターとか大学病院でなければ。そして、大学病院にいきなり行くことは出来ません。高額な選定療養費がかかります。それに、身近にそういった経験(ガンになった)のあるひとが思い浮かばない現状では誰に相談することも出来ず、どこの大学病院に行けばよいのやらも分かりません。紹介状を入手するために、ネットで探して会社近くの町医者に行きました。2018年10月12日。金曜日です。初対面なのにのっけからタメ口、上から目線(医者ってとにかくそういう人間が多いのでホンットに嫌い)のオバちゃん医者に到底好感は持てませんが、もう一生会わないので別に良しとしましょう。それでも彼女は、大学病院への紹介状と、週明け朝イチに行くようにとアドヴァイスをくれました。この時点でガンは確定しましたが、予想はしていたので、驚きはしませんでした。ただ、『ああ、やっぱり』とは思いました。
     そして、週明けの2018年10月15日。月曜日の朝イチ、生まれて初めて都心の大学病院に足を踏み入れました。子供の頃から健康だったので、あまり病院とも医者とも縁がありませんでした。インフルエンザに罹患したときに仕方なく近所のクリニックに行くのだって数年に一回です。骨折で入院したのは救急車で運びこまれた隣の区の急性期病院だったのですが、大学病院ではありません。
    今回出掛けたのは、東京都S区のT大病院。あまりの広さ、人の多さに圧倒されます。紹介状があれば予約無しでもすぐに診て貰えるから、とのオバちゃん医師の言葉通り、ホントに1時間ちょっとの待ち時間でした(大きな病院では予約をとっていても2時間待ちなど普通だと聞いていたので)。初日(初診)でエコーと血液検査、翌週に生険。月末に生まれて初めてCTもやりました。本当はMRIのほうがはっきり病巣が分かるそうですが、自分は刺青を入れているのでMRIは出来ないと言われました。あ、といってもファッションタトゥーですよ、背中にモンモン背負っているとかではありません。でも、小さなものでも、MRIだとその部分の皮膚が火傷状態になるそうです。知りませんでした。
     エコー、生検、CT。すべての結果が揃いました。2018年11月5日。結果を受け取りにT大病院へ。ある程度悪い予想はしていましたが、結果は、予想より遥かに上を行く悪いものでした。
     既に全身に転移しており完治は望めない。手術をしても意味がないので外科手術無し(それまでは、手術をする方向で医師と話をしていた)。科学療法が中心となるが、ガンの進行を抑えるためだけのもの。ステージ4、つまり、別の言い方をすれば、末期ガン。
     びっくりです。1センチ成長するのに10年かかると思っていたのに、自分のガンは1年で10センチに成長していました。なにこの無駄な生命力(笑)。さらに、ガンの進行速度を測る値があり、通常は15%〜30%で進行性と判断されるとのことなのですが、自分の場合は『80%』(マジ噴いた)!!!なんやねん、それ。
    身体の右側にガンがあるので、多少、痛みを覚えたり、右腕に動かしづらさを感じたりはありますが、まったく元気で食欲もあります。前の日だって、昼にビッグマックセットを完食したほどです。あらまあ、と思いました。ただ、頭のなかが真っ白になるとかショックで立っていられなくなるということはありませんでした。特別、肝が据わっているとか、楽観主義だとか、精神が強靭だとかいうことはないです。ただ、自分の持っている死生観が少しだけ標準とは違うのかもしれません。これについては後で書きますが、その場で冷静を保っていられたこと、現在も冷静でいられることは、それが良かったのだと思います。
     ただ、ショックなことはありました。検査結果が出る前は、手術を受けるものだと思っていました。担当医もそう思っていたことでしょう(ちなみに担当医は若い女性医師です)。なので、医師に話していました。手術を受けるなら、自宅の近くがいいと。これは、左腕の手術を受けたのが自宅から遠い病院だったため、その後の通院がかなり面倒で大変だった経験からです。そのときは救急搬送の受け容れ先がその病院しかなかったのだろうし、自分で選んだわけではないので、次(がもしあるとしたら)は近所を選ぼうと思いました。なので、自宅から一駅、徒歩でも15分足らずの別の大学病院(J大病院)で手術を受けたい、と希望を出していました。無論、そこの病院にも行ったことはありませんし、評判も知りません。でも、病院なんてどこも一緒、という不信感は逆にいえばどこだって大丈夫、という楽観でもあり、病院選びに神経質になることはありませんでした。
     しかし。
     蓋を開けてみれば、検査結果は、手術無し。ということは、自宅近所のJ大病院に移る必要もありません。むしろ、会社近くのここ、T大病院のほうが通院に都合がいいくらいなのですが、医師からシレっと紹介状を渡され、画像のCDロムを手配され、「じゃあお大事に」と送りだされてしまいました。

    ←前のページ 現在 1/2 ページ 次のページ→

    1ページ目に戻る
    ▤ 目次ページに戻る


    お気に入りリストに追加 この作品を応援する

    応援ボタンを押す事で作品の★が増え、作者に「イイね!」を伝える事ができます。

    コメント

    作者紹介

    • ひせ梨
    • 作品投稿数:10  累計獲得星数:
    • 出戻り。燃え尽き間近な果実。辛うじて枝にしがみついてます。
    • 関連URL
      :

    小説 の人気作品

    続きを見る