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シリーズ:誘惑のおっぱい
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誘惑のおっぱい

作者:青葉桂都

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    『封印の地』と呼ばれる迷宮群には、それぞれ『見えざる敵』が封じられていた。
    ルリィ、タイガ、ディーア、ジェイスの4人が挑むのは、邪悪な『棘』の力によって人外の魅力を手にし、『傾国の女王』と呼ばれた女性が封じられた迷宮。
    無数のおっぱいが挑む者の心を惑わす迷宮を、果たして4人は踏破することができるのだろうか。


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    誘惑のおっぱい 20450文字

     

    ●『勇者』たちは迷宮を目指す
     おっぱい。
     それは人(の約半分)の夢。人(の約半分)が求める幻想。見ては尽きぬ遥かなる道標……。
     されども度を過ぎたおっぱいは人を邪悪へと誘う。
     4人の『勇者』と、4体のアサルトバグは、かつて『見えざる敵』が封じられたという迷宮を目指す。
     岩肌にぽっかりと開いた深淵は暗く、その奥には幻覚の、あるいは人造のおっぱいが織り成す罠が待ち受けているのだ。
     最奥に封じられているのは、その魅力で数多の人々を惑わせ、破滅に追いやったたおっぱい。
    『傾国の女王』の2つ名を持つという魔女。
     棘(ソーン)に捕われた邪なる巨乳と、その配下のおっぱいたちが、てぐすねを引いて待ち受けているのだ……。
     だが、勇者たちに怯えはない。
    「なにが待っていようと、最善を尽くすだけよ」
     4人のうち1人、ルリィ・スターミラージュは不敵な笑みを浮かべて仲間たちを振り返る。
    「さあ、行きましょ、みんな!」
    「任せてよ。普段の僕なら素敵なお胸に惑わされるかもしれないけど……あえて言おう。今日の僕は紳士的だぁ……!」
     前振りとしか思えない言葉を口にしたのはタイガ・クジョウ。
     いや、別に前振りのつもりはないはずだ。彼が先日おっぱいを堪能したのは事実である。
     今日の彼は賢者モード……になっているの、かも、しれない。
     4人はちょうど男女2人ずつの構成であった。
     しかし、傍から見れば男性1人の女性3人に見えただろう。
     もう1人いた少年は、男性とも女性ともつかない顔立ちをして、青く可愛らしいスカートをはいていたのだから。
     正確に言えば袴という名前の民族衣装の変型らしいが、膝あたりまでしかないデザインのそれはミニスカートにしか見えない。
    「……どんな罠が……あるんでしょう……♪」
     女装少年ジェイス・トールの声には期待がにじむ。
     それは自らの力を試せることに対する愉悦……ではない。むしろ、歪んだ快楽を求めるなにか。
     まだ11歳の幼いジェイスが何を望んでいるか余人には計り知れないが、とりあえず無表情そうに見えてやる気満々なのは間違いない。
     だが、そんな仲間たち以上に気合が入っていたのはディーア・テネブラエだろう。
    「わたし達を排斥する遺跡に一石を投じますよぉ!」
     具体的な理由は彼女の身体的特徴。
     もちろん、迷宮の入口まで引っ張ってきた車輪つきの巨大な竪琴のことではない。
     明らかに薄い彼女の胸である。
     ディーアももう19歳だ。成長期と言い張るにも、少しばかり辛い年齢になってきた。
     無数のおっぱいが潜むこの迷宮に対して彼女は敵愾心を燃やす。
    「大きいおっぱいなんて、なにがいいのかしらね」
     ルリィがため息混じりに呟く。
     15歳の少女としては、彼女の身長は明らかに平均以下であった。
     しかし、ロリータ調のピンクドレスを持ち上げるバストは、標準を遥か後ろに置き去りにするほど大きい。
    「胸が大きいと、服や下着のサイズとか、揺れて動きにくいとか、色々不便。スタイル良いって言われるのは悪い気しないけど、もう少し身長にも栄養が回って欲しい」
    「はぁ!?ですぅ」
     ディーアの笑顔に一瞬鬼女が宿る。
     持つ者と持たざる者の悲哀は、人里離れたこの地でもまた、悲劇を引き起こそうというのか。
     常に笑顔を絶やさぬディーアは怒りと悲しみさえも笑みに変えて巨大竪琴を持ち上げようとする。
    「落ち着いて、ディーア。お胸が魅力的なのは確かだけど、そのせいで悲劇を引き起こすなんて悲しすぎるじゃないか」
     タイガが慌てて彼女を制止する。
     勇者たちの探索は、始まる前から前途多難だった。

    ●三塔戒律マギラント
     さて、まずは『勇者』たちが何者で、何故探索赴くことになったのか、その理由を語らなければならないだろう。
     彼らが今いる場所は、マギラントという名の都市国家だ。
     三塔戒律マギラントの始祖たる勇者マギラントはいくつかの予言を残していたのだという。
     4人を含めた、巨大船『終焉に抗う勇士号』に乗ってマギラントに流れ着いた数百……いや数千の者たちは、予言に従い『勇者』と呼ばれるようになった。
     一月半ほど前のことだ。
     名のごとく3本存在する塔に存在する3人の塔主は、ゆるやかに対立しながらマギラントを治めていた。
     勇者に関する第2の予言が今回の探索のきっかけだった。
     4人が目指す封印の地には数百年の永きにわたって『見えざる敵』が封じられており、近くその封印が解けてしまうらしい。
     予言に曰く、『勇者と共に、この封印の地の攻略を果たしたものこそ、我が後継者となるだろう』……マギラントの後継者になるということは、すなわち残る2塔主より高い地位を得ることに他ならない。
     ありていに言えば、勇者たちは権力争いに巻き込まれたのだ。
     そんな生臭い話に加担する理由は、勇者たちの側にもある。
     巨大船に乗っていた彼らは、無意味に漂っていたわけではない。
    『棘(ソーン)』……世界を蝕む毒に冒された地を探していたのだ。
     勇者たちは過去にいくつもの都市国家を『棘』の魔手より救ってきた。そして、そのたび彼らは新たな地に旅立ってきた。
     封印の地に封じられている『見えざる敵』は『棘』によって人外の力と邪悪な心を持った『マスカレイド』なのだ。
     たとえ塔主たちの意向がなくとも、いずれ彼らは『封印の地』に向かっていただろうが、手助けがあれば楽には違いない。
     そんな利害の一致から、勇者たちは何グループにも分かれて『封印の地』にある無数の迷宮を目指してきたのた。
     ルリィ、タイガ、ディーア、ジェイスの4人もそんなグループのうち1つであった。

     ……最後に1つ訂正しておくべきことがある。
     彼らは『勇者』ではない。
     それはあくまで塔主たちが勝手に呼んでいる名でしかないのだ。
    『エンドブレイカー』……終焉を終わらせる者。
     邪悪なる『棘』により訪れるあらゆる破滅を終わらせるのが、彼らの宿命なのだ。

    ●誘惑の部屋
     巨乳と貧乳と変態と紳士……もといエンドブレイカーたちは、掲げた照明の明かりに照らされた、石造りの通路を進んでいく。
     数百年前のものであるが、いちおう地図はある。どこまで当てになるか知れたものではないものの、指針くらいにはなるだろう。
     最前列で進むのはルリィとアサルトバグの1体だ。
     巨大昆虫アサルトバグはマギラントの3塔のうち1つ、緑の塔が戦力として使う兵器である。
     様々な種類が存在しているが、今回塔から借りられたのはオーソドックスに頑丈でパワーのある甲虫タイプだった。
    「12時間しかないんだから、速攻で迷宮を突破するわよ」
     封印された敵が完全に解放されるまで、およそあと12時間ほどしかない。銀の髪を持つお嬢様は足早に進んでいく。
     まだ探索は始まったばかりだ。
     迷宮に仕掛けられたおっぱいはまだ姿を見せていない。
    「ま、今回は素敵なお胸が傍に居るわけだしね。この前の仕事で満足したから今は突破に集中だよ!」
     先日も、豊満な肢体を持つモンスターたちとの戦いに勝利してきたタイガの存在は皆にとって安心を与え……ることは別になかった。
     おっぱいが大きいから実力があるわけではない。
     というか突破に集中といいながら、彼の視線はルリィのおっぱいに向けられていた。
     今回は賢者モードに入っている彼は、もちろん紳士的に遠くから見て愛でるだけだが……。
     先を急ぐ探索であるが、ジェイスはちょっと遅れ気味だった。
     女装少年は迷宮に入った頃から可愛らしい黒猫を抱えて、後ろからついていっている。
     罠に引っかかったとき救助するために、エンドブレイカーたちはあえて自分たちの体をロープで結んで進む作戦に出ていた。
     ……のだが。
     わざと遅れて引っ張られ、ロープが締まる感覚を楽しんでいるように見えるのはタイガやルリィの気のせいであろうか。
    「……♪」
     少年にも、少女にも見える短髪の下の顔が、陶酔に彩られる。
    「ふっふっふ……待ってやがれ邪悪おっぱいですよぉ」
     ちなみに、ジェイスの様子を気にすることなく、ディーアはぐいぐいと引っ張っていた。
     一番の悲劇は、4人もいて突っ込み役が1人もいないことなのかもしれない。

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    • 青葉桂都
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