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シリーズ:家族愛
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家族愛

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     私は家族が大好きです。
     でもそれは私が大好きな家族に限ります。


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    家族愛 1684文字

     



    私は家族が大好きでした。
    だから全てを許容しました。全てを許してきました。


    ◎月×日
    今日から家事は全て私が請けおいました。
    お母さんはお仕事で毎日大変だから。

    私は毎日頑張りました。
    美味しい食事、綺麗な家、洗濯にゴミ出し。
    世のお母さん方は大変だと思います。
    御礼何か言われません。だってそれをする事は当然のことだから。
    毎日コツコツこなしていきます。
    でも其れは家族が好きだから。


    ▼月◇日
    私が中学に入学しました。

    ▼月××日
    父に学資保険が使い込まれました。
    父は泣いて謝りました。私は勿論それを許しました。私は父が好きでした。


    *月\日
    私が高校に入学した日、母が自主退職しました。
    母は困ったように笑って、言いました。
    「これから大変ね」
    私は「私も頑張るね」そう言って笑いました。
    母には何時もみたいに元気に笑って欲しいです。私は母が好きでした。


    *月★日
    私はバイトを始めました。
    出来る限り多くのバイトを掛け持つ様にします。
    父は会社を辞めました。


    ☆月★日
    私が高校三年生になりました。遂に父の借金が200万を越えました。
    父は何も言いませんでした。
    私は父に「私が何とかするよ」と言いました。それしか言えませんでした。
    この家で働けるのはもう私しかいませんでした。


    ★月?日
    私は大学を諦めました。だって、働かなきゃいけませんでしたから。
    幸い私自身頭の良い方ではなかったし、行きたい大学があった訳でもなかったから諦めるのは簡単でした。
    でも、ホントは行きたかった。でも私は家族が大好きです。大好きな家族が生きていくためには私が諦めなければいけませんから、私は諦めました。
    先生には止められました。奨学金云々と言ってはいたが私には無理でしょう。それに早く働かないといけめせん。


    %月¥日
    父は闇金にもお金を借りてしまっていたようです。
    家には連日連夜借金の取り立てが来ます。

    最近両親がよく喧嘩します。
    昔の仲が良かった両親からは聞く筈もなかったような互いを罵る口汚い言葉ばかりが私の家を飛び交います。
    私は家に帰りたくなくなってきてました。
    でも、帰らないといけません。だって家事をするのは私しかいませんから。

    母が泣いています、前はもっと強くて明るい人だったのに。
    父が酒を飲み眠っています、前は優しくて温かい人だったのに。

    これは・・・・本当に私の家族なのでしょうか?
    私の大好きな家族なのでしょうか?
    大好きだったお父さんは?尊敬してたお母さんは?

      何 処 ?



    ℃月£日
    久しぶりに日記を書きます。
    私は今、修行にでています。京都にある日本人形のお店屋さんにです。
    住み込みで働かせて貰っています。
    此処の家族はみんないい人達で、私の胸にポッカリと空いた穴を埋めてくれます。
    此処には私の望む家族の姿がありました。

    いいな、いいな。

    此処のお嬢さんは私と同い年で背格好もソックリです。
    お嬢さんは友達も多いし、大学にも通っています。家族にも愛されて幸せそうに笑っています。

    いいな、いいな、羨ましいなぁ。

    今日はお嬢さんを近所の神社に呼び出しています。あまり人気のない寂れた神社です。
    お嬢さんはあんなに一杯持ってるんだから、何にもない私に少しくらい分けてくれても良いですよね?そうですよね?
    それにお嬢さんはとても優しいんです。きっと快く了承してくれるでしょう。



    ¢月∇日
    嗚呼、うん。
    私は家族が大好きです。

    数日後身元不明の死体が発見されたと警察が来ました。
    私は知りません。何にも知りません。
    だって私は今、とっても幸せですから。

    大好きな家族がいて私がいて、友達がいて、大学に通えてます。
    うん、とっても幸せです。

    私は家族が大好きです。

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    コメント

    • う〜ん。。。 考えさせられました。怖い話しだと思いましたが、なぜか、オチに納得してしまった私は、やっぱ、、、
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