upppiは縦読みコミック(タテコミ)・イラスト・小説が無料で楽しめるサービスです!

ようこそ!ゲストさん
シリーズ:俺、番長やめる。
閲覧数の合計:440

作品を編集する

  • シリーズタイトル・ジャンルの修正
  • この章を改訂する
  • この章を削除する
  • シリーズに作品を追加する
  • 表紙画像の変更

俺、番長やめる。

作者:有乙女 未來

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    初めまして。初作品です。
    唐沢秀全(からさわ しゅうぜん)といういかにも強そうな高校生番長がいきなり番長をやめる?!周囲の戸惑いを感じつつ、自分の気持ちともう一度向き合うことに。そんなある日学校でゲーマーの川島智(かわしま あきら)とゲーム対戦をすることになった。その結果二人は仲良くなり・・・・?一方唐沢をずっと支え続けた井上良己(いのうえ よしみ)にも気持ちの変化が・・・・?井上の本当の気持ちとは?そして唐沢は本当に番長をやめられるのか?


    登録ユーザー星:2 だれでも星:2 閲覧数:440

    俺、番長やめる。 6107文字

     

    「お前さ」
    「ん?なに、どうした?」
    道に立ち止まり、振り向いた川島を見た。
    ポケットからはみ出るゲーム機に手を触れていないと気が済まないらしく、ゲーム機を握ってる。
    「変わってるな」
    彼を見てただそれだけ。ただその一言だけがぽつりと口から出た。
    「あぁ、よく言われる。でも俺、変わってても友達ちょーいるし、変わり者は天才とか言うじゃん?だからすごくね?友達いて天才とか。俺は絶対孤独死とかないと思ってんだよねー」
    楽天的と言えばその通りだが、俺の存在を知らないことも、知っていても平気でいる。こんなやつ初めてだ。
    「おっ、やっと笑ったな!」
    「あ?」
    いきなり川島が目の前に現れたかと思うと、でこをぺしぺしと叩かれた。
    今、俺笑ってた?
    「いかつい顔ばっかして楽しそうじゃねぇんだもん。ほんでもこの眉間すっげーな。俺もかっちょ良くなるために秀全みたいにこうやろうかな」
    そう言って川島が長く垂らした前髪を持ち上げて思いきりしかめっ面をした。
    いつのまにか、吹き出してた。
    「ハッ、お前、それ・・・・クスクス」
    「何を~~~~ッ!今に見てろ、俺だってなぁお前に負けないくらいイケメンになってやる!」
    最終的に追いかけっこのように帰り道を笑い転げて帰った。
    昼のゲーム対戦では1−2で俺が負けた。でも皆驚いていて、何より川島が一番驚いてた。
    “見つけた!お前みたいなやつ、ずっと探してたんだ!”
    そうか、こいつも。
    道が別れるとき、川島が手を上げて言った。
    「なぁ!」
    「あ?なんだ?」
    「今度さ、俺んち来いよ!家にいっぱいゲームあるからやろうぜ!」
    こいつも、探してる。俺と同じように。
    「あぁ。今度は俺が勝ってやるよ」
    「俺も負けねぇ!」
    手をブンブン振って宣戦布告をすると川島は飛び上がる勢いで帰っていった。
    唐沢秀全、高校一年にして初めての友達ができた日だった。

                    *

    「シュウ、俺もうダメだわ・・・・修学旅行行けねぇえええええ」
    お互いを名前で、俺は川島を智と、智は俺をシュウと呼ぶようになった頃、中間テストを3日後に控えたその日、放課後に智の家で勉強会と名付けて強制連行されたが机に突っ伏した状態からしてもう結果は出てたも同然だった。
    担任が一週間前に言ったことには、
    『お前ら、今回のテストで赤点2つ以上取るか青点一つでも取ってみろ。修学旅行には連れて行かねぇから。嫌だったらしっかり勉強しろよ』
    「バツ、バツ、バツ・・・・これもバツじゃん!俺もうだめだぁあああ」
    「マル、マル、バツ・・・・マルだな。勉強は俺のほうが上だな、智」
    突っ伏した智の頭をがしがしと撫でかき回すと智がムスッとした顔になった。
    「シュウ!ゲームやろう!もう俺いいや」
    「なに言ってんだ。お前が勉強しようって言い出したんだろ、やれよ」
    「俺はお前とは違うの!」
    「違わねぇよ」
    智の手をいつの間にか引っ張ってて、あぐらをかいていた俺の上に乗せていた。智はそれくらい細くて軽い。
    「俺だってずっと授業出てなかったんだ。その俺が出来んだからお前なら尚更だろ?」
    「俺はシュウと違って頭悪いんだよ」
    抵抗もなくそこにいる智はブツブツ文句を言ってる。ウダウダしながら体をもたれてさせてきた。
    「一問やったら一回ゲーム、どうだ?」
    「ノッタ!!!」
    二カッと笑ってやる気を取り戻した智とは裏腹に俺の中で何かがモヤモヤしだした。

                    *

    そんな感じで三日間二人でみっちり勉強した。
    智の家には両親はいない。理由は知らないが祖母と二人暮らしらしい。
    泊っていいと言われて智のおばあさんもすごく喜んでいた。
    ベッドが一つしか無くて俺が床で寝ると言ったが、
    「いーじゃん、俺寝相悪くないから平気だよ!」
    と言って二人で寝ることになった。
    その夜。
    掛け布団を二人で被ると暑さが増した。
    「あっちー」
    といいながら笑ってる智にまたあのもやもやした感覚を覚える。
    「俺やっぱ、」
    「いいって。なんか修学旅行みたいで楽しくね?わくわくすんね、こういうの」
    無邪気な笑顔を向けられて身体の奥の方がムズかゆくなる。
    なんなんだ、この感覚は。
    そのとき、ガシッと智に抱きつかれた。
    「うわぁすげー!ちょー筋肉ついてんじゃん」
    「これぐらい普通だろ。つかお前、ひっつくな。暑い」
    「いいなー、俺もこんくらい強い奴になりたかったー」
    智の声はそれほど落ち込んでないが、俺のこと羨ましがってることには間違いなかった。
    「お前、細いもんな」
    「細い言うな!そういう体質なんだよ!」
    そういう体質。俺にもある。人を怖がらせてしまう体質。
    「見せてみ」
    悪いことを言ったかもしれない。その詫びがしたくて布団の中で智のシャツを捲った。
    「えーだったらお前も見せて。今後の参考にする」
    「何の参考だよ」
    特に気になる様子もなくお互いのシャツを捲り合った。
    先に触ったのは智だった。
    「うおおお!ちょー固い!これ、通常?」
    細くて白い手が腹を撫でてくすぐったさが込み上げる。
    「通常って何?」
    「腹筋に力入れて」
    そう言われて腹にぐっと力を入れた。
    「すげー、もっと固くなった!カチカチじゃん」
    今度は拳を握って腹をコンコンとノックするみたいにして遊ぶ。
    俺は俺で智の腹に触った。
    「ひゃッ!」
    触った瞬間、智が変な声を出した。
    面白くなってもう一回触る。
    「や、やめろって!くすぐったい」
    にわかに智の頬が赤くなった。声を出すまいと我慢してる。
    「ホント、細いな。胸板もうっすいなぁ」
    確認するように胸と背に手を当てた。智の乳首が妙に立ってる。
    「も・・・もういい。離せ」
    懇願するような声で言われたが、まだ夜も浅い。
    「お前が強くなりたいって言ったんだろ?もうちょい見せろ」
    「・・・・・・」
    それから腹筋や横腹、脇に触れてはその細さを手に感じた。
    手に感じるのはそれだけじゃなく、なんとも言えない触り心地の良さにいつまでも触っていたくなった。
    「しゅ、シュウ・・・いつまで触んの?」
    確認するよりもすでに撫でていた俺に、智が言いづらそうに聞く。
    「ん?あぁ、悪い。なんかお前の肌、すべすべしてるから」
    時間を忘れていた。素直に謝ってそう言うと、智が顔を真っ赤にさせて慌てふためいた。
    「そ、そういうこと、言うな・・・バカ」
    智が俺に背を向けて、丸まるようにして眠りにつくのは俺はじっと見つめた。

                    *

    修学旅行初日。
    「よっしゃー!京都だ京都!!」
    4日に渡る中間テストを終え、俺も智も無事に修学旅行に参加することができた。智は前回の3倍に相当する点数を幾つも叩き出したらしく、それでも俺の成績にはギリギリ届かなかったということで前回のテスト結果を想像するだけで恐ろしいことになった。
    行きから嫌な思い出作りになるが、バス移動の間、俺と智は二人でゲームをやり続け、目的地につく頃には車酔いで一回吐いてた。
    自由行動になって班で回らなきゃいけないのを途中で二人で抜け出し、二人だけで京都を回っていると、智がトイレに行ってくると言って、俺が団子屋の前で待った。
    いくら待っても帰ってこない。
    「迷子とかねぇよな」
    智を探しに立ち上がると、どこかでケンカのにおいがした。

    ←前のページ 現在 2/2 ページ 次のページ→

    1ページ目に戻る
    ▤ 目次ページに戻る


    お気に入りリストに追加 この作品を応援する

    応援ボタンを押す事で作品の★が増え、作者に「イイね!」を伝える事ができます。

    コメント

    • 番長ですか。
      すごく新鮮でした。
      続きがとても気になります。
      応援してますね。
      • 0 fav
      • Re 返信

      を押す事で、投稿者に「イイね!」を伝える事ができます。


    • コメント有難う御座います^^
      私も番長のお話は初めてなので手探りですが…^^;
      そして応援有難う御座います!見に来て頂いて嬉しいです。
      • 0 fav

      を押す事で、投稿者に「イイね!」を伝える事ができます。


    作者紹介

    この作者の人気作品

    小説 ボーイズラブの人気作品

    続きを見る