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シリーズ:キャット キャンノット クライ The cat cannot cry
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キャット キャンノット クライ The cat cannot cry

作者:ロリポップ

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    シナリオ形式


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    キャット キャンノット クライ The cat cannot cry 10088文字

     

    はなこ(女の子)「はなこ?」
    山田「そう、あなたのあだ名。さっき思いついたの」
    はなこ「なんではなこ?」
    山田「なんとなくよ」
    はなこ「…」
    山田「ここでいいかな」
     ファミレスの中に入っていく。

    ● ファミレス
     向かい合って座る山田とはなこ。
     初めて来たファミレスに落ち着かない様子のはなこ。
     はなこの前にはサンドイッチとオレンジジュース。山田の前にはパフェと同じくオレンジジュースが置かれている。
     一気にオレンジジュースを飲み干す山田。
    山田「ああ〜」
     はなこ、目を丸くする。はなこも一気に飲み干そうとするがむせる。
    山田「大丈夫?ゆっくり飲みなよ」
     うなずくはなこ。
    はなこ「あの、さっきの絵見せて」
    山田「(パフェを頬張りながら)いいよ」
     スケッチブックを開くと、猫のスケッチがたくさん描かれている。近くには付けたあだ名が書かれている。ボンド、ズッキーニ、ブタなどあまり可愛いくない変な名前ばかり。
    はなこ「(目を丸くして)上手ね」
    山田「(得意げに)へへん。猫って警戒心が強いから友だちにならないと描かせてもらえないんだよ」
    はなこ「(ページをめくりながら)人間のお友達はいないの…?」
    山田「いるわ!描かないだけだよ…」
     はなこ、ページをめくる。
    はなこ「たくさん描いたね」
    山田「この辺にいる野良猫はほとんど描いたんじゃない?」
    はなこ「じゃあ、みんなとお友達なんだ?」
    山田「まあねー」
     はなこ、ページをめくっていく。同じ猫のスケッチが描かれている。三毛猫である。
    はなこ「これ、みんな同じ猫?」
    山田「そう。家で飼ってた猫」
    はなこ「目がまん丸」
    山田「描いてるといつもその目で見てくるの。可愛いでしょう?そんで猫パンチして邪魔してくるの。ほんとは嫌だったのかなー」
    はなこ「猫も描いてみたかったんじゃない?『鉛筆貸してー、バシバシ』」
    山田「そうなのかなあ…あ、なんかはなこ、うちの猫に似てるかも」
    はなこ「え?私、パンチなんかしないよ?」
    山田「でもそうやって目を丸くするところとか」
    はなこ「そうかな…ねえ、私も描いてみていい?」
    山田「うん、いいよ」
     紙をスケッチブックから切りはずし、鉛筆と一緒に渡す。
    はなこ「なに描けばいいのかな」
    山田「なんでもいいのよ。私も描こうっと」

    ● ファミレス(時間経過)
     はなこ、苦戦しながら描いていく。
     山田、はなこをスケッチする。迷わず鉛筆を動かす。
    山田「(描きながら)飼ってた猫…タロウっていうんだけどさ、一ヶ月前にいなくなっちゃったんだよね」
    はなこ「え」
     はなこ、顔をあげる。
    山田「ずっと探しててさ。そしたらいつの間にか野良猫と仲良くなっちゃって、ははは」
    はなこ「…」
    山田「ま、お陰でたくさんの猫ちゃんたちと会えたからね…はい、出来た!」
     はなこを描いたスケッチを見せる。
    はなこ「すごい…これ私だよね!?」
    山田「ふふ、はなこにあげるよ」
    はなこ「いいの?」
    山田「うん、私と友達になってくれたし。はなこは何描いたのー?」
    はなこ「あ、見ちゃだめ!ヘタクソだから」
    山田「いいじゃんいいじゃん」
     はなこ、首を横に振る。
    山田「分かったよ。じゃあ、そろそろ行くかあ。今日こそ学校行かないと」
    はなこ「(席を立ち上がって大きめの声で)あの、私」
    山田「びっくりした」
    はなこ「たぶんだけど、猫と話せる!」
    山田「…ほう」
    はなこ「さっき、トラコとお話出来た気がして…ちょっとだけど」
    山田「そうなの?すごい。私、挨拶も無視されるのに…」
    はなこ「ほんとにたぶん…だけどね。だから、野良猫から話を聞けば何か分かるかもしれない、タロウのこと」
     山田、はなこの勢いに少々びっくりする。
    はなこ「ねえ私も一緒にタロウ探していい!?」
    山田「…え、うん、いいけど」
    はなこ「それで、あの…見つかったら絵の描き方教えてほしいの!」
    山田「…ふふ。分かった。じゃあ、探しに行こうか」
    はなこ「うん!」

    ● 住宅街の道
    山田「私も猫と喋れたらなー。タロウの気持ちも分かったかもしれない」
    はなこ「タロウはどんな子だったの?」
    山田「大人しい子だったよ、怖がりで。でも好奇心が強いのか、よく私のこと見てたなー。料理してても離れたとこでじーっと見てたり、ギター弾いても本を読んでてもあの目で見てたなあ」
    はなこ「山田さんに興味津々なんだね」
    山田「そうなのかなあ。…もしかして懐かれてなかっただけ…?」
     頭上からいきなり何かが落ちてくる。
    はなこ「わわわわわ」
    山田「…何かと思ったらキューリじゃない」
    はなこ「キューリ…?」
    山田「やっほ、キューリ」
     キューリ、頭をすばやく振って調子を整える。
    山田「無視かーい」
    はなこ「こんにちは。あの、タロウっていう猫知ってる?」
    ズッキーニ「…にゃあ?」

    山田「あ、知ってる!?」
    はなこ「知らないって」
    山田「あ、そう…ていうか、キューリどこから落ちてきたの」
     上を見る。
    山田「まさか電柱にのぼってたの?」
     キューリ、山田の言葉をスルーして電柱を登り始める。が、上手く行かず落ちる。きれいに着地する。また登り始める。
     はなこ、キューリを見ながら
    はなこ「なんでキューリなの?」
    山田「のぼってるときに身体が細くなるから」
     キューリ、あきらめてジャンプして塀に上がる。
    山田「あ、あきらめた」
     キューリの前方に、別の野良猫が現れる。
    山田「あ、あれは、キューリの兄貴分のズッキーニだよ」
     萎縮するキューリ。
     ハラハラしながら見守る二人。
    キューリ「ギャアオ」
    はなこ「歯向かおうとしてる」
    ズッキーニ「…(目をそらして相手にしない)」
    キューリ「…」
     キューリ、塀から降りる。
    山田「あ、負けた」
     キューリ、そそくさと逃げ去る。
    はなこ「ズッキーニ強いね」
     ズッキーニ、山田たちを見下ろす。
    山田「でもね、」
     山田、ズッキーニの横を通り過ぎる。はなこもついていく。
    山田「(小声で)振り返ってごらん」
     はなこ、振り返るとズッキーニが地面に降りて山田たちの後を追いかけている。
    女の子「ついてきてる!」
    山田「でしょ?意外とかまってちゃんなの」
    ズッキーニ「にゃあー」 
     山田、ズッキーニに近づいてなでる。
    ズッキーニ「シャーッ」
     と言いつつ気持ち良さそうである。
    山田「ツンデレなのよ」

    ● 信号待ち
    山田「なんだか今日はたくさん猫に会ったなー。一匹も会わない日だってあるのに」
    はなこ「…でもみんなタロウのこと知らなかったね」
    山田「……」
     横断歩道の向こう側でタラコが歩いているのが見える。
    はなこ「あ、タラコ!」
    山田「ついていってみよう」

    ● 道
     タラコの後を付ける二人。

    ● 神社・鳥居の前
     タラコ、茂みに入っていく。
    はなこ「ここは…」
    山田「神社だね」
     中に入る二人。

    ● 本殿前
     山田とはなこ、本殿の前に立つ。
     はなこは、賽銭箱のなかに猫がいるのではと思い、中をのぞく。
     山田、賽銭箱に小銭を投げ入れて拍手する。
     はなこ、びっくりして山田を見る。
     山田、目を閉じて手を合わせる。
     はなこ、訳が分からずも山田を見て真似してみる。
     はなこ、目を開けて隣の山田を見るが、山田はまだ手を合わせている。
     慌てて、また目を閉じるはなこ。
    山田「…ふー。はなこ、まだお願いごとしてるの?欲張りだなあ」
    はなこ「え…え?」
    山田「いいんじゃない?神様はお願いされるのが仕事なんだし。よーし、タラコ見つけるぞー」
     山田、本殿から離れる。
     はなこ、もう一度本殿の正面に向き直って、手を合わせる。
    はなこ(どうかタロウが見つかりますように…!)
     目を開くと、目の前にタラコが座っている。
     はなこ、あわあわする。
    はなこ「やま…山田さん…!」
    タラコ「タラコだかメンタイコだか知らんけど、俺そんにゃダサいじゃにゃいんだけど」
     女の子、絶句。
    タラコ「俺のはにゃあ、舛田っていうんだよ、覚えとけよ」
    女の子「ま、舛田さん…」
     女の子、辺りをキョロキョロ見る。
    タラコ「いやいや俺だよ!?喋ってるの紛れもにゃく俺だからにゃ!…お前の本当のは?」
    女の子「私の…本当の名前?」
    タラコ「忘れたのか?まあ、忘れたい気持ちもよく分かるよ。猫だったときのあんにゃ記憶やこんにゃ記憶、いつまでも気にしてたくにゃいもんにゃあ!」

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