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シリーズ:マッド・ゲーム
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マッド・ゲーム

作者:巨魂

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    もし、タイトルや話の内容で不快な思いをさせてしまったのであれば申し訳ないです。
    私が今まで書いてきた内容がどちらかと言うとクリーンなものばかり書いていたので、たまにはダーティーなものを書いてみようと頭を捻ってつくりました。


    登録ユーザー星:0 だれでも星:0 閲覧数:58

    マッド・ゲーム 1395文字

     

    真っ赤や橙の木々を眺めながら私は待っていた。
    有名な登山道の中腹の山小屋の椅子に座って。
    今日、久々に昔付き合っていた彼、徹郎に会う。
    別れてから丁度10年経つ。
    10年前に約束した。
    もし、覚えていたら10年後のこの日の正午にこの場所で落ち合おうと。

    不安だったので昨日、その彼、徹郎の携帯に電話をしてみた。
    彼は携帯に出た。携帯番号は変わっていなかった。
    彼は今日のことを覚えていた。迷っていたらしい。結局会う事になった。


    ぼんやりとこの10年間の事を思い返していた。

    しばらくすると彼が山道をこちらに向かって歩いてきているのが見えた。
    4,5歳くらいの男の子を連れている。

    「チッ」と私は舌打ちをした。
    「あいつムカつくわ。」と呟いた。








    隣で、年下でイケメンの現在の彼氏がケラケラ笑っている。
    私の気分を察したのであろう。
    「うわ、こいつもムカつくわ。」と心の中で呟いた。


    4人で昼食をとって一通りの話をしてまた別れた。

    今の彼氏の隼人が帰り道で私に言った。
    「僕は美樹にとってのお飾りでしかないんだね。僕は美樹のことをこんなに愛しているのに・・・貴女ももっと僕の事を心から愛してほしい。」
    私は頭をハンマーで殴られたような感覚に陥った。



    私は隼人と一夜を共にした後、翌日の朝、先に起きてコーヒーを飲みながらぼんやりと考えていた。

    確かに私は隼人の事を真剣に愛していないのかもしれない。
    彼の外見だけが好きだった。
    一緒に歩く時の優越感という快感だけで付き合っていたようなものだった。

    冷静に考えた今、この生活に終止符を打とうと決めた。
    もう、隼人とは別れよう。
    その日のうちに隼人に別れを告げた。







    同日夜、隼人は「チッ」と舌打ちをしていた。
    「ヤッベ、セリフを間違えちまったかな?余計な事言っちまった。これで彼女はもう店に来ることは無いな。俺を指名してくれる客が一人減っちまったよ。結構貢いでくれたいい客だったんだけどなぁ。畜生・・・」









    1年後、美樹は徹郎と結婚した。徹郎にとっては子連れでの再婚である。
    徹郎は前の奥さんとは離婚していたのであった。
    再会した日に、その事については美樹に知らせていた。


    美樹は子供と一緒に夕食の支度をしていた。
    子供と仲良く会話をしながらカレーを作っている。
    美樹は改心していた。
    今まで心の奥に居座っていた強すぎるプライドを捨てることができたのであった。
    その大きな荷物を捨てる事によって心が軽く、幸せを実感できるようになった。








    徹郎は会社で残業をして家に帰るのが遅くなった。
    美樹と子供が一緒に寝ているのを覗いた後、カレーを温めた。
    発泡酒を飲みながら再会した日の事をぼんやりと考えていた。
    ニヤついた、いやらしい顔をした。
    「それにしても口からでまかせも言ってみるもんだなぁ。10年後にまた会おうなんて。冗談半分のつもりで言っただけだったんだけどwまさかあんな形で再会するなんて思わないもんなぁ。キープしといて良かった。今更、コブ付きのバツイチなんてなかなか相手がみつからないかならぁ。今思えばカモネギかってかwwwwwでもあの時の美樹のキャバ嬢みたいなカッコにはちょっとビックリしたっけか。今ではすっかり落ち着いていい感じのカジュアルになってきたからホント良かったよ。人は変われるもんだなぁ。」


    徹郎は二人が寝ているふとんに潜り込もうとした時に、顔を向き合わせて寄り添っている二人の姿を見た。

    2人が妙に愛(いと)おしく思えた。

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    • 巨魂
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