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シリーズ:最後の旅行
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最後の旅行

作者:巨魂

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    キャンピングカーでの最後の家族旅行の話です。
    読み辛かったらごめんなさい。


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    最後の旅行 1974文字

     

    若菜(わかな)は娘2人とその子供達とキャンピングカーで日本一周の旅を楽しんでいた。

    長女・結菜(ゆいな)とその一人の息子と次女・陽菜(ひな)とその娘二人の姉妹との計6人での旅であった。
    約15年前に余命宣告を受けていた夫と結菜と陽菜と4人でキャンピングカーでの旅をした。その時の楽しかったことが忘れられなくてその娘達二人が若菜を誘って連れ出したのである。
    旅は終盤であった。

    TVの付いて無い車中では昔話で盛り上がっていた。
    陽菜「私が中高生時代の時はお父さんのこと気持ち悪くって嫌いって思ってたんだよねw」
    結菜「そうそう、それは私も思ってた。厳しいところもあったし。いつもうるさいな〜この人なんて感じてたよ。」
    陽菜「そうそう、私なんて小学校6年生の時、DSばっかりやり過ぎててお父さんにDSを真っ二つに折られたからねw」
    結菜「あった、あったwww」
    若菜「それは、あなたがいけなかったんでしょ?お父さんの言う事全然聞かなくて。お父さんがゲームを壊さなかったら、私が取り上げてたわよ。」
    陽菜「www今思えばホントそうだよね。あの時は心底殺したいって思ったもんだったんだけどwww」
    結菜「馬鹿だね〜あんたw」

    結菜が運転しているキャンピングカーは左側に日本海を見ながら真っ直ぐな道を走っていた。
    蕎麦を食べにいく道中であった。

    陽菜「あの時のお父さんの気持ちが少し分かるようになってきたんだよね。」しんみりと言った。
    「・・・」
    陽菜「だってこの前私、カレン(陽菜の長女)のDS叩き割っちゃったもんwww」
    「えええ〜↑???」若菜も結菜も驚いた。「あっき(呆)れた。」
    カレン「ママ酷いんだよ!この前私のDSの画面をパンチして割っちゃったんだよ!」
    若菜「カレン、それはあなたも悪かったかもしれないよ。ママの言う事をちゃんと聞いていた?ひょっとしたらゲームのことばっかり考えていたんじゃないの?」
    カレン「うん、そうかもしれない。」
    結菜「それにしても叩き割るなんて信じられないw陽菜はお父さんに似てるとこあったかもね。」


    目的地の蕎麦の有名店に着き、昼食を取った。若葉は食欲があまりなかったので孫達が注文したものを分けてもらい、少し口にしたくらいであった。
    次は夜に蟹を食べに行く為にさらに東に向かって車を走らせた。
    今度は陽菜がハンドルを握った。


    陽菜「そう言えばお父さん、私が小学生の時に『感謝の気持ち忘れないようにしなさい』とか『自分は運がいいと信じなさい』とか『願う事だけを考えなさい。願わない事は考えてはいけない。』なんて口癖で言ってたよね。」父親のモノマネをしながら言った。
    結菜「言ってた、言ってた。当時は気持ち悪いなこの人、何言ってるんだろうなんて思ってた。」
    若菜「結菜まで何を言ってるの?」
    陽菜「違う違う、お母さん。お姉ちゃんも私もお父さんの悪口を言ってるんじゃなくて、私達が大人になって子供を持った今、当時お父さんが考えてたことがやっと分かってきたってこと。」
    結菜「そうそう、お母さんがお父さんを好きになった理由も今では分かる気がする。昔は嫌いだったけどねw」
    若菜「何言ってるの?この子達はwww」
    陽菜「今、ウチのパパが昔お父さんがやってたとこ真似したりしてるのよ。」
    若菜「?」
    陽菜「私達が幼稚園ぐらいまでは、毎朝お出かけの前に口と口でチューしてたけど小学生になってからはチューしなくなって、頭と頭をぶつける頭突きの挨拶になったんだよね。」
    結菜「あった。あった。あれ、お父さんなりのスキンシップだったんだよね。今思えば『俺はお前達の事を愛して止まないんだぞ!』みたいなwww」
    陽菜「そうなの。今ウチのパパがカレンに毎朝やってる。」



    車は蟹の食べ放題の店に着いた。
    日本一周の最後を締め括る最後の夕飯であった。
    結菜の夫と陽菜の夫が合流した。
    2人の男は涙目であった。

    蟹は若菜が一番好きな食べ物であった。
    旬の蟹はとても美味しかった。しかし、多くは食べられなかった。
    若菜はそれでも良かった。
    家族全員が好きな蟹を美味しそうに食べて仲良く団らんしている姿を見ているだけでもう満足であった。

    食べ終わった後、8人全員でキャンピングカーに乗り込んだ。
    陽菜の夫がハンドルを握り、夜通しで家に戻るのである。
    帰りの車中ではみんなの将来、未来について語り合った。
    若菜がそのように仕向ける会話を進めたのである。
    若菜は孫達に「パパとママの言う事をちゃんと聞くんだよ。パパとママはいつもあなた達の将来の事を考えているんだからね^^」と手を握ってアドバイスしたりした。

    子供が寝静まった後、大人達は夢を語り合った。この年になってwなんて最初は笑い話になりそうな雰囲気であったが、途中から真剣にそれぞれお互いの希望を恥ずかしがりながら語った。




    次の日、若菜は長い生涯を終えた。
    それは、予定されていたことであった。

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