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シリーズ:私は昔、軽蔑していた
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私は昔、軽蔑していた

作者:巨魂

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    ほぼノンフィクションです。


    登録ユーザー星:3 だれでも星:2 閲覧数:62

    私は昔、軽蔑していた 793文字

     

    あれはもう30年くらい前の話である。

    私の父はいつも足の裏に薬を塗っていた。
    そう、水虫である。
    痒みを伴う煩わしい病気である。
    不潔、不衛生にしていると患う病気だと、当時誰かに教えてもらった。
    子供の頃、私は父を心の中で軽蔑した。
    不潔にしていると痒くなる病気なんて、嫌悪を感じる他なかった。

    時は経ち、私も当時の父と同じくらいの歳になった。

    私も水虫を患う事になった。
    毎日、風呂で足を洗っていたのに。
    それでも水虫になった。
    毎日、通気性の悪い革靴を履いて湿り気のある状態で長時間仕事をしていたのが原因であるらしい。

    私は風呂上がりに水虫の薬を足の裏に塗りながら昔の事をぼんやりと考えた。

    そう言えば父も昔、仕事場でブーツのような安全靴を履いて長時間仕事をしていたらしい。
    今思えばそれはどんなに清潔に保とうとしても防ぎようがなかった病気であったのかもしれない。
    人間は強いストレスを感じると足の裏に大量の汗を掻くと聞いた事がある。
    父は仕事場で強いストレスを感じながら私達家族の為に必死に働いていてくれていたのだ。
    当時、私の子供の頃の嫌悪感を抱いていた気持ちが蘇った。私はなんて馬鹿なことを考えていたのだろう。親の苦労も知らないで・・・

    私も今、家族の為に働いている。
    様々な事を我慢して、苦痛を飲み込みながら仕事をする事も多々ある。
    足の裏に大量の汗を掻きながら。

    テレビでもよく水虫の薬のCMをしている。
    水虫を患っている社会人の多くは防ぎようがなかったのであろう。
    水虫はストレスと戦う社会人の頑張りの勲章のようなものなのかもしれない。

    私の子供達は今、水虫になった私の事を蔑んでいる可能性は高い。
    でも、いいんだ。
    たとえ、水虫にならなくともいつか親の気持ちが分かる時がくることを信じているから。




















    同様に、
    私は昔、父の中年太りを軽蔑していた。
    約30年経った今、私も中年太りになった。







    駄目だ、とても正当化できそうにない・・・

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