検索
ゲストさん
  • upppi(ウッピー)では小説や漫画・イラストの投稿が誰でも無料で出来る&読み放題!
upppiホラー小説コンテストエントリー作品
コンテスト優秀作品集 + 審査員特別寄稿
コンテスト優秀作品集
教えて下さい、あなただけが知ってる「怖い話」──
2012年7月から開催されたupppiホラー小説コンテスト。応募総数185作品の中から、受賞作品と優秀作品を集めた新時代のホラーアンソロジーがついに販売開始!

upppiホラー小説コンテストの最終候補をはじめとする優秀作品17編に加えて、なんと審査員特別寄稿作品として小林泰三先生の書き下ろし作品『掌の上の宇宙』も収録!

電子書籍から生まれた恐怖の物語をあなたに……。
>> 電子書店パピレスでも販売中です! <<
▲ページTOP

画像
画像

2012年7月より開催致しました upppiホラー小説コンテスト について、185作品のご応募を頂きました。
作品を応募頂きました作家の方々及び、作品へコメントや評価を頂いた読者の方々に深くお礼申し上げます。

エントリー185作品について、読者のコメントや評価を参考にしつつ審査員による作品選考を実施致しました結果、最終審査まで残った10作品から 大賞・佳作・審査員特別賞 を以下の通り選出致しました。

※コンテストの概要についてはコチラをご覧ください。
メダル
大 賞
画像
 私たち四年四組の生徒には、他のクラスにはない特別な行事があります。
 その行事とは『友食』(ゆうしょく)といって、毎月一人のクラスメイトをみんなで仲良く食べることです。
 『友食』はより良い生徒を育成するために、学校から認められた神聖な行事です。だから、それを行う四組に選ばれた私たちは学校の誇りです。
 『友食』は五月から始まって翌年の二月に終わるので、合計十人の……”  

異常な設定で最後まで一気に読ませる傑作である。異常な行為をしているのに、登場人物たちはあくまでそれが正常だと思い込んでいる。その狂った感覚を一人称で描くことにも成功している。構成的にも冒頭の十行程度で異常な設定をさらりと説明し、続く数ページで、その内容を詳細に記述するという形が成功している。子供たちは同級生を食べることも同級生に食べられることも全く恐れていない。それは洗脳の恐ろしさであるとともに宗教的な崇高さをも感じる。その善悪が混迷していく世界観が凄まじく素晴らしい。難点を上げるとすれば、一人称の語り手が途中で変わること自体は問題ないと考えるが、最終部分の語り手が誰だかわからず、また誰でもよくなっているのは少し気になった。この部分は、教師の一人称であるべきであろう。教師が自らの目論見を語り、また自らの解体を細かく描写することで、全体の流れが引き締まると考える。

メダル
佳 作
画像
 ある雨の夜、僕は死んだ。

 ぱちり、と、夢から覚めた心地で、僕は目を瞬かせる。
 どうして真っ暗なのだろう。首を傾げるのと同時に、窓の外の様子で、いつの間にか夜になっていたことに気がついた。
 ぼんやりと物の輪郭のわかりづらくなった子供部屋では……”  

実は最近この話と同じトリックで短編を書いていたのだが、それにも拘わらずすっかり騙されてしまった。それほど、この作品はテンポがよく、構成も秀でていた。ストーリーは時間の中を前後し、主人公の「今」がいつなのかは確定しない。だが、それは主人公の主観としては正しいのである。主人公は記憶の中で、何度も過去を繰り返して生きているのだろう。だから、この物語が何度目の繰り返しなのかすら判然としない。茫漠とした果てしのない悪夢の中を漂う快感を楽しめる作品だ。やや残念な箇所を上げるとすると、母親が××を殺さなくてはならない理由、そして××が母親に殺されるという確信に至る理由を明確にした方がよかった。そして、帽子のエピソードはもう少し前に出しておくべきだった。そうすることにより、幻想世界の中にミステリの要素を明確に際立たせることができただろう。

メダル
審査員特別賞
画像
 はねた衝撃はほとんど感じなかった。男が宙を飛び、落下する。
 受け身がなっていない。あれじゃ首の骨が折れたぞ。
「なんでアクセル踏むんだ!」良雄が言う。
「まちがったんだ」
「……」
 絶句した良雄の顔を見て徹はハンドルを握ったまま笑い出した。……”  
画像
独特な感じでいいですねこの雰囲気。
二人の会話がいい味を出しています。
怖さはあまりないですけど、ちょっと意味不明で不思議なテイストが面白かったです。
画像
軽快な会話文とラスト!
思わず笑ってしまいました!
楽しい話をありがとうございます。
画像
画像
※受賞者の皆様へ(賞金授与について)
upppiに登録したメールアドレス宛てに、運営スタッフからメールが送られます。
賞金支払その他手続きの為の必要事項が記載されておりますので、必ずご確認ください。
審査員によるコンテスト総評
総評・キリック社

 大賞の「友食」につきましては小林先生、審査員とも評価が高く、堂々の受賞といってもいいのではないでしょうか。選考過程上、全185作品から上位10作品を決める必要があったのですが、正直なところ6位から30位くらいまではいずれも甲乙つけがたく、順位選定には非常に悩みました。ホラー短編の面白さは、「アイデア」「構成」「読ませる力」「怖さ・気持ち悪さ」「意外性」の5つの要素で決まると思っています。中でも今回は「構成」「読ませる力」「意外性」を重視して審査いたしました。その意味で、個人的に評価した作品は、「嫁検分」と「不思議なウォシュレット」です。ホラー的な怖さやおぞましさが足らず、惜しくも受賞は逃しましたが、どちらも完成度が高く最後まで楽しく読ませていただきました。特に、後者の軽妙な語り口には著者の文章センスが光っていたと思います。全体を通して意外だったのは、噂話と実体験を交えたようなネット怪談テイストの作品や、時事や世相を題材にした作品が少なかったことです。次回があれば、そのあたりに踏み込んだ作品も期待しています。

総評・パピレス仕入れ責任者

 応募作品の質の高さとバラエティの豊かさには驚かされました。シンプルな体験談のようなものが大半かと思っていたのですが、小説としての仕掛けが凝らされた作品も多く、非常に楽しく読み進めることができました。

 全体的なレベルの高さと共に、各作の持ち味が大きく異なるため、審査は難航しました。最終的には、テクニックだけではなく著者の個性が色濃く滲み出ている作品が高く評価されたように思います。

 もうひとつ、今回のコンテストの特徴である、募集期間内は何回でも改稿できるという仕組はうまく働いたのではないでしょうか。かなりの回数改稿された方もいるのですが、第一稿と決定稿を比べるとびっくりするくらい良くなっているケースがありました。そういった面白さもupppiならではと思いますので、ぜひいろんなバージョンを読み比べてみてください。

総評・パピレス販売責任者

 全体的にレベルが高く、完成度の高い作品が数多くありました。とくに上位の作品は総合的な読了感も拮抗しており、評価をつけるのが非常に難しかったです。

 主題(モチーフ)の明確さと表現の洗練度合いは、はっきりした関係があると感じました。主題の輪郭が明確になっているものほど表現が練り込まれており、表現が卓越している作品はいずれも主題の存在感がありました。

 何度も目にする定番の要素がありました。とくにオチというか驚きを与える部分で、他の作品とかぶってしまうと埋没してしまい、記憶に残りにくかったです。

 いっぽうで、定番の要素をあえて用いて、独自のひねりを加えたものはインパクトがあり印象に強く残りました。

 応募者のなかには、対話のリズム感や言い回しに舌をまくほど長けている人が複数いました。一読者としても今後が非常に楽しみです。

最終選考まで残ったその他の優秀作品
※作者名は投稿当時のものを表示しております
  • 画像
     単純な失踪人探しだと思っていた。

     警官だったツテをいかして探偵を営む俺に、かつての上司から呼び出しがかかった。
    近くのファミレスで待っているというので、寒い中鼻をすすりながら出向く。季節は秋。
    東京出身の俺には、このあたりの秋はすでに真冬だ。……”
  • 画像
    夕暮れ時。俺と京子が公園のベンチに腰掛けていると、その女はやってきた。

    身長は160センチくらいで、ガリガリに痩せこけていた。髪の毛はボサボサで、着ている白いワンピースはところどころが破け、また黒く汚れていた。……”

  • 画像
    「若菜、ついたよ」
     浩二に声をかけられて、若菜は顔をあげた。同時に二人が乗っていたタクシーが減速する。車は一軒の家の前で停車した。
    「さ、どうぞ」
     料金の支払いをすませると、二人は車から降りる。若菜は荷物を持ち直すと……”    
  • 画像
     長年勤めていたデザイン会社が不況の煽りを受けて倒産した為、私は知人の紹介で某印刷会社の下請け会社に勤める事となりました。
     新しい職場での仕事は非常に厳しく、基本的に朝9時から深夜1時過ぎまで作業が続く為、会社で寝泊りせざるを得ない日々を過ごしておりました。
     世間的に見て『ブラック』と呼ばれる様な所でしたが、このご時世に……”  
  • 画像
    ヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・゚☆。.::・[孤独死した人に30の質問]゚★。.::゚☆

    1、最初に、HNを教えてください。ヽ( ´¬`)ノ

    返答なし。……”  
  • 画像
    「実は気になっとったんやけど」

     大学二年の夏休み。
     遠く離れた地元に住む小学校時代からの友人である壮介と、俺は最近Skyleというインターネット電話で会話を楽しんでいる。……”  
  • 画像
     もうすぐ月から迎えがやってきます。
     わたくしはかぐや姫なのですから、月に帰らなくてはならないのです。
     もうすぐです。もうすぐ。
     あの明かり取りの小窓に見える紅い月。黒い空に燃えるがごとく光り、夜を統べる女王の座としてあまねく星々から賛美の瞬きを受ける月の神殿。そこから……”  
<< upppiホラー小説コンテスト応募全作品を見る >>