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第3回ぷちほらー
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2016年8月より開催いたしました 第3回ぷちほらーコンテスト は、全82作品ものご応募を頂きました。作品応募頂きました方々及びコメントや評価を頂いた読者の方々、本当にありがとうございました。

以下、『大賞』『佳作』『審査員特別賞』各作品及び選評を発表させて頂きます。

⇒ コンテストの概要はこちらをご覧ください
メダル
大賞
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『『夏休み』』

作者:将軍

 高志が、夏休みに踏み込んだ不思議な世界。 ”
審査員選評
 正統派ホラー路線の夏休みが大賞となりました。
小学生である主人公が語る淡々とした夏休みのお話は、ジャンルを知らなければ最後まで読むまでノスタルジー小説と気づかないかもしれません。
ですがこの語り口だからこそ、後半のある事実が明かされたときの背中を伝うゾクっとした感覚を味わえるのだと思います。
制限された文字数であるこのコンテストの中で、そういった演出をしきったこの作品はまさに「ぷちほらー」足り得るのではないでしょうか。
upppi公式アドバイザー弓島
メダル
佳作
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『守り神』

作者:三塚章

 新しく引っ越してきた家には出るらしい。 ”
審査員選評
 「家に憑く幽霊」はよくある設定ですが、霊に子供を助けられるといういい話になりそうな展開から一気にホラーに畳みかける変調の仕方にインパクトがあり好印象でした。登場人物の心理描写を丁寧に行うことで、より恐怖を際立たせることができたのではないかと思います。
審査員:H.H
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『猫と人魚』

作者:ナマケモノ

 肉屋の軒下に、猫がぶら下っている。まるでその光景はテルテル坊主のようにも見えて滑稽だった。この猫たちは人魚の肉を食べた猫たちだ。僕の母さんを食べた猫たちだ。
そんな猫の肉を、肉屋の主人である父さんは今日も威勢良く売っている。
猫たちの肉を食べると、どんな病もたちどころに治るというのだ。そんな訳で、父さんの肉屋は今日も大繁盛していた。 ”
審査員選評
 人にある感慨をもよおさせる、独特の味わいがありました。
グロテスクでありながらもどこか感傷的な語り口調は、「人魚」「不老不死」というファンタジーな題材に大変マッチしています。
今回はホラーでのコンテストですが、是非著者様のアンハッピーエンド系の耽美作品が読んでみたくなるほど雰囲気のある作品でした。
審査員:狩屋
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『故殺』

作者:江田 吏来

 悩みを抱えた綾香(あやか)は、都会から地元の田舎町に戻って来た。 そこで小学校時代の友人、双葉(ふたば)と二十年ぶりの再会をする。 綾香は懐かしい旧友と楽しい時間を過ごしていたはずなのに、不幸が待っていた。 ”
審査員選評
 先の展開を案じてハラハラさせられてしまい、まるで憎悪に満ちた1本のドラマを観ているような気分になりました。「憎しみ」ほど女性を狂わせる感情はありませんね…。恐ろしいです。手帳を開いた後から主人公に詰め寄ってくる恐怖心を読者に共有させるとともに、ラストにかけてテンポよく明かされていく事実、という文章構成が秀逸でした。
審査員:泉
メダル
審査員特別賞
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『オウモノ・オワレルモノ』

作者:松明

 殺した女の幽霊から男は逃げ続ける。
海外へ、月へ、そして遥かな宇宙へ…… ”
審査員選評
 「ワクワクする」という表現をホラーの選評で使うのもどうかと思いますが、怖いという思いよりもら「えっ、これどこまで行っちゃうの?」というワクワク感が勝り、最後まで読みだしたら止まらない作品でした。
ホラーというよりもSFにぶっ飛び過ぎている感はありますが、とにかく異色で壮大な物語でした。
審査員:狩屋
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『World of Rebirth~終末のイヴ~』

作者:乃之鹿裡 -sikari-

 いよいよ終末を迎えることになった地球。
生き残った僅かの人間は小さな集団となり、生きる目的も曖昧なまま、それでも栄養源を確保し続けている。 ”
審査員選評
 終始殺伐とした空気を途切れさせることなく、情景を淡々と語る文体が非常に良く合う作品でした。ただ最後の7章だけがこれまでの一貫性のある世界観から一転、説明じみた口調が多くなったことで少し惜しいなという印象を受けました。実は…のオチの部分を簡潔に、吐き捨てるような表現で終わらせてもよかったのではないかと感じます。
審査員:泉
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『先割れスプーン』

作者:比良坂

 ここらに引っ越してきて二か月。僕は、今にも崩れそうな廃屋に住むA子と出会い、親しくなった。とても魅力的な女の子だが、不思議なことに、A子の眼帯はいつも片目だけ塞いでいたし、噂好きのオバハンが言っていたように、日によって右だったり左だったりと、眼帯を塞いでいる目が違うのだ ”
審査員選評
 自分の中に別の人格がいるという王道ホラーをコンパクトにまとめ上げる力量が見事でした。先割れスプーンが痛そうと思ったら予想通りの使われ方をしており、結末が分かってしまうのが惜しいところでした。題名をひとひねりすることで展開が予測できなくなり面白さが倍増すると思います。
H.H
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『■彼女と失くしたハッピーエンド』

作者:Hiro

 余命三ヶ月の美人な彼女と、つき合いだして数ヶ月しかたっていない彼氏の、ほんのり悲しげなお話です……たぶん。
喜んでいただければ幸いです。 ”
審査員選評
 8000字の中でゾンビものでのドラマと起伏を作り上げた筆力はお見事という他ありません。ただ、やはりテーマからして8000字という短編に収めるには限界があり、テーマに沿った内容を十分に描くには文字数が全く足りていない点を非常に勿体なく思います。ぜひ完全版を読みたいと思わせてくれる作品でした。
審査員:新堂
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『鈴の音』

作者:二階堂リトル

 チリリン…
どこからとも無く聞こえてくる鈴の音…
その音に耳を傾けてはいけない…
その音を聞くと… ”
審査員選評
 恋人との良好な関係が猫により崩壊していく不安感・恐怖がよく描けている作品でした。ただ、冒頭で展開が読めてしまうので、展開をもっと意外性のあるものにしたり、猫の人喰い設定を活かす等の工夫を加えると深みが出ると思います。
審査員:新堂
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※受賞者の皆様へ(賞金授与について)
upppiに登録したメールアドレス宛てに、運営(info@upppi.com)からメールが送られます。
賞金支払その他手続きの為の必要事項が記載されておりますので、必ずご確認ください。
総評
 この度は第三回ぷちほらーコンテストにご応募いただきありがとうございます。

 今回全82作品の応募を頂き、どの作品にも光るものを感じる珠玉の数々でした。
特に今回は前回からの成長を強く感じることが出来ました。以前とは一風変わった路線に挑戦される方や、自身の強みを更に活かした作品に昇華させたものなど審査する側も感心させられるものが多かったです。 こちらの予想を覆す作品を作り出す、その感性はupppiユーザーならではの強さなのだと私は思います。

 次回コンテストでは、更なる作品の数々が応募される事でしょう。

 その日を楽しみにお待ちしております。
upppi公式アドバイザー弓島