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第1回upppiライトノベルコンテスト
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2014年5月より開催いたしました 第1回upppiライトノベルコンテスト~オフィスラブから異世界トリップまで!おしごとラブコメ大募集~ は、短い募集期間ながら50を超える作品のご応募を頂きました。作品応募頂きました方々及びコメントや評価を頂いた読者の方々、本当にありがとうございました。

以下、『大賞』『佳作』『審査員特別賞』各作品及び選評・賞金を発表させて頂きます。また最終選考に残った作品についても短評を掲載させていただきましたので、ぜひご覧頂ければ幸いです。

⇒ 第1回upppiライトノベルコンテスト概要はこちらをご覧ください
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大賞
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 双子の兄と共に祖父母の家に遊びにいった二十歳の夏休み……。
突如和風チックな異世界へとトリップしてしまった、あたし飯島早苗(いいじまさなえ)
とある事情から超絶美形の虎男、永久(とわ)とうさぎ美少年因幡(いなば)さんと一緒に住むことになったんだけど……”  
審査員選評
 今回の大賞の選出は審査に時間を要しましたが、結果として審査員の多くが納得するものとなりました。
 やはりそうなったのは、その安定した文章力が理由の一つでしょう。物語全編を通して、読み手を立ち止まらせないその手腕は物語への没入感にも繋がってきていました。
 主人公である早苗の一人称で語られる物語は、軽快で溌剌とした彼女を感じることができます。そして彼女をはじめとした物語を彩るキャラクター達の魅力も評価につながった点です。永久や因幡などのキャラクターはケモノ的要素を含んでいて、それがそのキャラをイメージしやすいものとしています。また主人公の兄も、その話し方や所作はそこまで本編に出ない中でもしっかりと印象付けられるものとなっていると言えるでしょう。
 仕事的要素としてカクテルを作るという部分についても、専門的になりすぎずストーリーにきちんと紐づけられている点もポイントが高いです。男女の恋愛要素という点も、主人公のみならずメインイベントを「男女の恋愛」とした二重の工夫がされていたことには思わず膝を打ちました。
 規定の関係で、終盤駆け足になってしまっている点だけが少々残念でしたが、それを差し引いても大賞に足る作品であったと言えるでしょう。
upppi公式アドバイザー弓島
相坂桃花さんインタビュー

1.「自己紹介をお願いします。」

 相坂桃花です。どうぞ、よろしくお願いします。

2.「小説を書こうと思ったきっかけを教えてください。」

 子供の頃に読んだ、初めてのティーンズ向けの小説が面白くて、自分でも書けるんじゃないかと勘違いしたことが始まりです。
 それまで童話や伝記しか読んだことがなかったので、目からうろこでした。
 もちろん勘違いだったので、ノート三ページほどで撃沈しました。漢字が書けない子供でした。

3.「影響を受けた作家、作品を教えてください。」

 影響を受けたかどうかはわかりませんが、神坂一さんの【スレイヤーズ】を読んだ時は衝撃を受けました。
 初めて読んだ時はすでにだいぶ刊行されていたのですが、こんなに面白いものが世の中にあるのか!と思ったものです。
 たぶん、この作品との出逢いが作家さんという職業を意識したきっかけです。

4.「作中でお気に入りのキャラと、その理由は?」

 強いてあげるならば永久です。いい意味でも悪い意味でも、永久は純粋です。
 永久が一生懸命、愛情を早苗に注いでくれたので、突如異世界に飛ばされても早苗はくじけずにいられたんだと思います。
 黄色い座布団として、これからもその外見と内面とのギャップ萌えでがんばってもらいたいです。
 でも、純粋な分、欲望にも素直なので、意外と手が早いと思います。関係が進むのは、時間の問題かもしれません。
 早苗、逃げて。

5.「今回の作品のアピールポイントをお願いします。」

 ヒロイン早苗を主軸にしたキャラクターたちの掛け合いです。
 今回は仕事&ラブコメディがテーマだったので、ストーリーも全体的に重くならないようにしています。
 あまり難しいことは考えずに読んでいただけたらなと思います。
 あ、あと早苗と永久のカップル一歩手前な感じも楽しんでいただきたいです。
 早苗が大好ききでグイグイいく永久と、ちょっと引きつつも拒めない早苗の関係をぜひ。
 拙作をお読みいただく時は、桃系のお酒かネク〇ーをお供にすることをお奨めします。

6.「最後に、今回のライトノベルコンテストの感想をお願いします。」

 仕事&男女のラブコメとテーマが決まっていたので、どういう組み合わせでいこうかなと色々考えたり、悩んだり、資料をあさったりするのが大変でもあり、すごく楽しかったです。
 仕事というテーマにも、いろんな意味の解釈を運営さんが広げてくださったのも、このコンテストの特徴だったのではないでしょうか。
 応募期間中~選考まで、いろんな人たちの様々な作品に触れることができて、参加者としてもいち読者としても、とても楽しく、勉強になりました。

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佳作(2作品)
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 浅塚澪は、寿退社の後結婚が破談になり、再就職活動に苦戦する29歳。細金(ほそがね)という伝統工芸を営む母親の跡継ぎの話を、その知名度の低さを理由に断り続けている。ある日寺院の参拝中に倒れた澪が目覚めると、そこは知らない寺院になっていた…”  
選評
 伝統に捕われない私だけの表現で新たな風を起こしたい
 これはヒロインの澪が細金師として依頼を引き受けた時の決意です。江戸時代にタイムスリップした澪は、住職の慈慶と共に天井画の完成を目指します。
 慈慶と一緒に過ごすことで、初めは嫌いだったのが少しずつ好きに変わっていく、そんな澪の気持ちが丁寧に拾い上げられていました。仕事が上手くいかずに悩む澪を支え、守ろうとする慈慶の行動や言葉も心憎いです。そして、慈慶を目の敵にしている空仰や澪に好意を寄せる頼久など、個性の光る脇役が起こす騒動にハラハラさせられました。
 本作にはタイムスリップ先で運命の人と恋に落ちたり、ヒロインが男だらけの環境に潜り込んだりするような物語のテンプレートが用いられています。そこに細金という一般的には馴染みの薄い世界を組み合わせることで、作品にオリジナリティを持たせようとした作者様の心意気を感じました。これからの創作活動が「幸多きもの」となりますよう、今回の受賞とします。
審査員:谷津
春風カナトさんインタビュー

1.「自己紹介をお願いします。」

 春風カナトと申します。昔から、絵を描くことや歌を歌うこと等、何かを表現することが好きでした。特に物語をつくることが大好きで、暇さえあればストーリーやキャラクターを空想しています。

2.「小説を書こうと思ったきっかけを教えてください。」

 中学生の時に少女マンガをたくさん読み、自分もラブストーリーを書いてみたいと思いました。少女マンガを練習しましたが、可愛い絵が描けませんでした。そこで、小説で表現してみようと思ったのがきっかけです。それ以来、自分の小説サイトを作ったりして、文章を書き続けてきました。

3.「影響を受けた作家、作品を教えてください。」

 宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」です。読み始めると、続きが気になり夢中になってページをめくりました。あらすじだけ見れば王道ファンタジーなのに、ここまで内容を深く、個性的にできるのかと驚いた記憶があります。この作品が私の目標です。

4.「作中でお気に入りのキャラと、その理由は?」

 慈慶です。僧侶で仏画師という設定上、優しいだけの男ではなく、人間味のあるキャラクターにしようと思っていました。澪に嫌味に説教して反感を持たれたり、ストレートすぎて空仰に嫌われたりと不器用ですが、潔い性格は書いていて気持ちが良かったです。澪が迷った時、手を差し伸べるのではなく突き放して見守る姿勢を見せますが、そんな所が慈慶の優しさであり魅力だと思っています。

5.「今回の作品のアピールポイントをお願いします。」

 澪と慈慶は一緒に作業する中で、お互いに影響を与え合い、どちらも出会う前より成長しています。澪は細金に、慈慶は自分の感情に初めて向き合いました。そんな二人の変化を丁寧に描いています。慈慶には年上の魅力と僧侶らしさを、対する頼久には年下の魅力と意外性を持たせたつもりです。徐々に表面化する三角関係は描いていて楽しめました。空仰や最円等の脇役も、個性的に描こうと工夫しています。楽しんで頂けると幸いです。

6.「最後に、今回のライトノベルコンテストの感想をお願いします。」

 とても良い経験になりました。テーマにそって書くことは初めてでしたし、文字数の制限がありどこを削るか悩みました。他のエントリー作品を見ることができたため、改稿を重ね頑張っている方を見ながら、一緒に頑張っている気分で書いていました。今回このコンテストの場を設けて下さいましたスタッフ様、応援してくださった読者様への感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。


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 「ようこそっ! 辺境の町メルルへっ!」
町の入り口で冒険者たちに町の名前を伝える。それが町人Aの仕事。これは、そんな名もなき町人Aが少女勇者に恋してしまう物語。勇者の気を惹こうとする町人Aだったが…”  
選評
 ドラクエ・FF世代の自分にはたまらない作品でした。
 ラノベ、お仕事、ラブコメ、と全ての要素を兼ね備えていて、かつ飽きさせずに読ませる力が非常に高いです。魔法やモンスターや通貨の名前など、いかにもロープレっぽいものを考えていて、「作りこまれているなあ」と感じました。また、ヒロインである勇者も挙動がいちいち可愛いくて、魅力的です。惜しむらくは、主役2人以外のキャラの存在感が殆どなかったので、そこを補えばもう少し物語の幅が広がったのではないでしょうか。
 2人の冒険をもっと読んでみたい気持ちになりました。続編があるのなら楽しみです。
審査員:野村
タビビトさんインタビュー

1.「自己紹介をお願いします。」

 こんにちは。タビビトと申します。まずは読んで頂いた皆様、そして過分な評価を与えてくださった審査員の皆様に心からの感謝を表明したいと思います。誠にありがとうございました。
 私はワクワク+ドキドキ+非日常な物語がとても好きです。それを読んでいる間は、この東京砂漠的日常(東京在住ではありませんが)から解き放たれたように感じるからです。自分でもそんな物語を書いていければいいなぁと思っておりますので、ぜひ今後とも宜しくお願い致します!

2.「小説を書こうと思ったきっかけを教えてください。」

 小学生時代に、ドラクエ小説に感化されて、ノート六冊に及ぶファンタジーノベルを書いたのが最初の執筆です。友達に見せたところ、字が汚すぎて自分しか読めないことが判明したため、今は押入れの奥にそっと封印してあります。その黒歴史により、長いあいだ執筆から離れていたのですが、縁あって演劇の台本を書く機会があり、創作の面白さに再び目覚めて書き始めました。

3.「影響を受けた作家、作品を教えてください。」

 好きな作家は数あれど、一人あげるならば乙一さんです。十六歳のデビュー作には衝撃を受けました。それ以外だと私の読書はファンタジーとミステリが過半数を占めていまして、ファンタジーは往年の神坂一さん、深沢美潮さんから最近では犬村小六さん。ミステリはディクスンカーのような古典から、綾辻行人さん、三津田信三さんなど非日常を舞台にした本格物を愛しています。
 個人的には上記の方々に影響を受けているつもりですが、作品に面影が欠片も見られないのは残念なところです。もっと精進したいと思います。

4.「作中でお気に入りのキャラと、その理由は?」

 やはり主役の二人でしょうか。お礼を言われただけで相手をつけまわすという、時代が時代なら警察の厄介になったかもしれない町人Aと、役割を全うするために馬鹿正直に戦い続ける少女勇者。ツッコミどころの多い組合せですが、形は違えど二人とも一生懸命なところが書いていて楽しかったです。
 あと作者としては武器屋が結構お気に入りなのですが、存在感が薄いとの評価を頂き、申し訳ない思いでいっぱいです。いずれ、どこかで活躍の場が作れれば良いのですが……

5.「今回の作品のアピールポイントをお願いします。」

 選評にもありましたがRPG好きな方にはクスリとできる要素が入っていると思います。一応、名もなき町人と勇者の格差恋愛をテーマにしているのですが、ラブコメということでしたので、あまり重くせず気軽に読めるように心がけました。とは言え、色々説明するより、何より読んで頂いたことに感謝したいです。本当にありがとうございました。
 短編として完結しつつ、もう少し長い物語の序章という位置づけにもしているので、いつか続編が書ければ良いなと思っています。

6.「最後に、今回のライトノベルコンテストの感想をお願いします。」

 通常の新人賞では、受賞作以外を読むことができませんし、それも編集者の手が入った後のものになるので、いわゆる他の応募者の生の作品に触れる機会はほとんどないように思えます。それが今回のコンテストでは皆様の作品を読むことができ、刺激を受けるとともに、大変勉強にもなりました。
 小説はいわば自分だけの妄想を他者が楽しめる形に加工したものですが、これだけの方の妄想の産物がずらりと並んでいると思うと妙に胸がざわついて楽しかったです 笑。貴重な機会をありがとうございました。

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審査員特別賞
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 アルバイト中の僕、御岳登(みたけのぼる)に会いに、中学時代の同級生、白川璃子がやってきた。とっても可愛くなった彼女は、僕の顔を見るなりキラキラした笑顔でこう言った。「ライトノベル作家の御岳ハルカさんに会わせて欲しいんだけど!」……一体なんの話ですか?…”  
選評
 「おしごと」「恋愛」の要素は満たしているものの、肝心の文章構成や読みやすさの部分で評価を下げざるを得ない作品が多い中、今作は良い意味で「書き慣れている」印象が感じられ、最後まで安心して読むことができました。

序盤は今回のコンテストを絡めた主人公と母親とのやり取りや、受賞作が電子書籍化した経緯等、少々「あざとい」展開が続きます。ですが、後半はコンテストの題材から更に一歩深く踏み込んだ「労働現場の闇」を具体的に切り取った内容で、「他の候補作とは次元が違う」「話作りが上手い」など、審査員から多くの称賛の声が上がりました。また、終盤の展開には読者をグイグイと引き込む力があり、作者様のセンスと技量が光っています。
母親のキャラが強すぎたせいかヒロインがサブキャラ化してしまい、ラブコメ要素が霞んでしまっている点や、主人公の過去の設定を最後まで活かしきれなかった点が惜しまれますが、テンポの良い話の展開や作品の構成力は審査員全員が認めるところ。今後への期待も込めての入賞となりました。
審査員:狩屋
河東ちかさんインタビュー

1.「自己紹介をお願いします。」

 東京湾沿岸のどこかに生息するおとなのおねーさんです。ゲームは少しお休み中ですが、映画、読書、バイク、史跡探索等、いろいろなことを楽しんでいます。小説に関しては、たとえば親と子ほど離れた世代が同じ本を読んでもそれぞれの視点で楽しめ、同じ話題で盛り上がれるような作品を創りたいなと思っています。
 2014年頭にライブドアで行われた「ライトなラノベコンテスト」の応募作品「しーなちゃんのコンビニ日記 日常編」が、主催のImpress QuickBooksより電子書籍出版されています。

2.「小説を書こうと思ったきっかけを教えてください。」

 昔から漠然と創作的なことはしていましたが、「世の中には娯楽がたくさんあるけれど、自分が心からわくわくできるものって少なくなったなぁ」から「だったら自分で作ろう」と思い至ったのが、最近になって本気で書き始めたきっかけです。ひそかに書き上げて大手に応募した自信作が、ざっくり二次で落ちて、そこからネットで名前を出した活動を始めました。

3.「影響を受けた作家、作品を教えてください。」

 たくさんありすぎて、もうどれがどれとは言えませんが、起点はゲームの『ドラゴンクエストⅣ』です。エンターテイメントに関しての考え方は、キャメロット(ゲーム開発会社)の高橋宏之氏・秀五氏の姿勢が大好きで、今でも指針のひとつにさせていただいています。
 小説の創作論では、荒木飛呂彦氏・森博嗣氏・鷹見一幸氏の言葉を特に意識しています。

4.「作中でお気に入りのキャラと、その理由は?」

 選評でもキャラの立ちすぎを指摘された母、御岳遥です。その母のやって欲しいことを全部やってくれている点で、主人公の御岳登は良い息子だと思います(笑 

5.「今回の作品のアピールポイントをお願いします。」

 このお話には、現実に存在するさまざまなものがパロディとして登場します。私自身の体験談も多く織り込まれています。ちょっと形は変えてありますが、ハルカさんの著作も、私の作品の中にモデルがあります。どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションなのか、考えながら読んでみるとまた違った形で楽しんでいただけるかも知れません。

6.「最後に、今回のライトノベルコンテストの感想をお願いします。」

「おしごとラブコメ」と聞いて、「仕事がテーマならこれで」と、思いつくまま書き上げたら、実はラブコメ重視だったようで。内心冷や汗ものだったのですが、毎日のようにどなたかが読みに来てくださり、反応も良く、それだけでも応募した甲斐はあったと思っていました。
 ほかの方の作品でも、様々な年齢・立場の主人公が見受けられ、それぞれ個性的な職業の形を見せていただき参考になりました。

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※受賞者の皆様へ(賞金授与について)
upppiに登録したメールアドレス宛てに、運営(info@upppi.com)からメールが送られます。
賞金支払その他手続きの為の必要事項が記載されておりますので、必ずご確認ください。
最終選考作品
  • 審査員選評
     練られた場面展開、小気味よいテンポで進む会話、インパクト満点の脇役にも埋もれない主人公のキャラ設定、そして、それらの要素を通して生み出される笑いの数々…。本作は「ラブコメ」における「コメディ」の量と質において、他の追随を許さない作品でした。
    惜しむらくは、タイトルや冒頭に引用された『ロミオとジュリエット』とストーリーの相関が少し弱いのと、キャラ立ちした登場人物の中ではヒロインの存在感に欠ける部分がありました。
     なお、実家の寿司屋VS大手チェーンの顛末や、寿司屋とパン屋の間に存在するという禁忌など、数々の伏線を回収することなく、まるで演劇における屋台崩しのように展開するドタバタなラストは、個人的には非常に爽快感のあるものでした。
    審査員:星原
  • 審査員選評
     いかにもラノベらしいラノベという印象の作品でしたが、場面を絵として想像させられる文章力、キャラクター描写力があり、軽快なストーリーと個性的なキャラクターが相まって高いレベルでまとまっています。
     結末に至るまでの過程や伏線の張り方も見事で、ダメダメな主人公が最後の最後でカッコ良くなるという一種のお約束展開がとてもアツく、小気味良い。審査員の中でもファンが出た程です。

     しかしながら、短編連載的な形式と、それによるサブキャラクターの希薄化という点で評価が分かれ、惜しくも入賞には至りませんでした。
     今回は受賞を逃しましたが、前述の通り各所で実力を感じられる作者だけに、今後どのような作品を生みだしてくれるのか非常に期待しております。
    審査員:新堂
  • 審査員選評
     「私が殺してと言ったら、殺してくれる?」
     ――人形のように美しい少女・ジルの執事に選ばれた幸助は、不可思議な質問をされる。
     その少女には、一週間以内に条件を満たせない者は、彼女の従者を解任されるという噂があった――

    「続きは無いの?」というのが最初の感想でした。
     ストーリーの根幹部分がとてもよく纏められており、文章も誤字は多いがしっかりしていると思います。
     また、東花などサブキャラクターが魅力的であり、あまり本筋に絡んでくれないのが残念でした。
     ただ、本編においてテーマであった「ラブコメ」の部分が現状では少々薄く、寧ろ今後ラブコメに発展していくような流れを匂わせているように感じます。

     文字数制限の所為か、単行本で言えば第一話、スタート地点に立ったところで終了してしまったような印象を受けました。
     彼らの、その後の物語を読みたいと思わせる、そんな作品でした。
    審査員:平
総評
 この度のエントリー作品数は50作品。こちらの予想以上の作品数の応募を受け、スタッフ一同嬉しい悲鳴をあげながらの審査となりました。
 今回のテーマであった「おしごと」について、こちらの想像もしなかったような解釈で書かれていて驚かされました。こういうのもありかと読んでいて膝を打つことが幾度もありました。この点普段書かれているのだろうなということが伝わってきて、流石だと頭が下がる思いです。
また世界観についても現代ものや異世界トリップ、時間移動といったものなど様々で、更にそれにみなさん独自の要素を付け足していき個性豊かな物語としていました。反面、今回の募集ではいわゆる現代のお仕事的「オフィスラブもの」の応募が多いのではとスタッフは予想していたのですが、そちらがあまり見られなかったのは意外でした。
 また総じて男女の恋愛要素・仕事要素どちらか片方に重きを置く作品が多かったのも今回の傾向です。ライトノベルということで、やはりインパクトのあるものを創ろうとした結果と言えるでしょう。
 今回は2万字~6万字と短編ラノベのコンテストでしたが、長編でこそ輝くような作品も散見されました。これを踏まえ、今後のコンテストは長編作品も視野に入れた形で検討したいと思っております。
 これからもupppiは定期的に様々なコンテストを実施していく予定ですので、みなさま今後ともよろしくお願い致します。
upppi公式アドバイザー弓島