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BL小説表紙コンペ
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2013年7月より募集を開始いたしました 『ゼロコンマ』表紙コンペ には31作品のご応募を頂きました。作品応募頂きました方々及びコメントや評価を頂いた読者の方々、本当にありがとうございました!

以下、選出作品と選評を発表させて頂きます。また最終選考に残った作品については短評を掲載させていただきましたので、ぜひご覧頂ければ幸いです。

⇒ 『ゼロコンマ』表紙コンペの概要はこちらをご覧ください
※選出作品び最終選考作品には選評を掲載しています。
『ゼロコンマ』表紙コンペ選出作品
選出作家:m.to
選出作品

※m.to様へはイラスト利用契約手続き及び利用料お支払いの為、
別途upppiよりご連絡させていただきます。

審査員選評
 この作品の特徴的なところは、全体から発せられる艶のある空気・雰囲気です。
 特にキャラクターの配置と構図は、零・壱朗・コン三者の関係をイメージとして表していて非常によいものとなっています。
 壱朗の視線と手からは零を想う気持ちが見え、コンの目線からは憂いのあるどこか屈折した想いが見え隠れしています。この3人の醸し出す空気は、直接的な描写がなくとも全体に独特の色気が出ています。
 ファンタジー色を基調としたキャラクターの数々も魅力の一つながら、18禁要素の強い面もまた大きな特徴であるゼロコンマ。
 この色気は他の追随を許さない、この作品ならではのゼロコンマを表現しているでしょう。
 一方で、コンの耳以外の点においてファンタジー的要素の表現が薄い等の弱点もある作品なのは事実です。しかし、その弱点補ってあまりある空気の表現・雰囲気の良さが、最終的に選出へと繋がりました。
upppi公式アドバイザー弓島
『ゼロコンマ』作者(岡野こみか)総評
 「ゼロコンマ」表紙イラストコンペに参加してくださいましてどうもありがとうございました。
 表紙選出、おめでとうございます!
 m.toさんの作品は募集が始まってから比較的早いうちに投稿していただいたもので、初めて見た時に衝撃が走りました。
 ゼロコンマを『零を中心にした壱郎とコンとの三角関係の物語』という視点で切り取った時(その切り口のみが正しいという訳ではないのですが)、ひとつの理想的な形になっていると感じました。
 壱郎は背中、コンは手を中心に零を庇護、そして独占しようとしている意志が体勢・視線からはっきりと見て取れ、小物のドングリと合わせてよく理解してくださってそして表現してくださっているなあと、とても嬉しく思いました。
 全体を流れる色気と、壱郎とコンの零に注がれる一見静かそうながら内に秘めた情熱を感じる視線は、本当に見ていてドキドキしました。

 また、最終選考に残った方々の作品も(勿論、他の方々の作品も)強く惹きつけられるものばかりでした。

 紫音さんの作品は、ゼロコンマのそれぞれのキャラクターを本当によく理解してしっかり捉えてくださっていて感激しました。
 ひとりひとりの表情を見ていると「ああ、彼らはこんな顔をするする!」と何度も頷かされました。
 まさに、小説から飛び出してきたキャラクター……なんて言ってしまうと、皆綺麗すぎて申し訳ないくらいです。

 海野秋さんの作品は、一目見てその美しさに言葉を失ってしまいました。
 壱郎も零も、後ろ姿のコンも本当に魅力的で。
 壱郎の、零を守るような押し倒すような体勢は、彼の凛々しい表情と相俟って目が離せないものでした。

 ネムリさんの作品は、キャラクターがこんなに可愛いのにこんなにも色気があるなんて反則だ! と思ってしまいました(笑)。
 視線から指先まで、見る側も気を抜けない作品でした。

 上の作品以外も、本当にどの作品も素晴らしく、本当に有難く嬉しく拝見させていただきました。
 鉢戸さんのイラストもまた、きちんとキャラクターの三角関係を描いてくださっている上にそれぞれのキャラクターの性格、立ち位置をしっかり掴んでくださっていて本当に嬉しい作品でした。
 天瀬さんの描いてくださったコンの存在感はずっと心に残りました。
 他にも、書き切れないほどの感想が溢れています。

 表紙コンペに参加して頂いたことを、心から感謝させていただきます。
 零、壱郎、コンと描いていただいたどの彼らも生き生きとして魅力的でした。
 特に、まだ改稿が進んでいなかった時点でのコンは、描写が零たちに比べて少な目にもかかわらず、小説にはない魅力をたくさん見せていただきました。
 改稿作業の途中からは、私の中で皆様が描いてくださったそれぞれの零、壱郎、コン、そしてゼロにラッキーたちがその姿のまま話し、笑い、動き出してくれました。
 ゼロコンマ改稿版は、イラストを描いてくださった方々の一つ一つの作品全てによって、命を得ていったと思っています。

 イラストを描いてくださった皆様と、貴重な機会を作ってくださったupppiさんに心から感謝いたします。
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最終選考にあたっては、一次選考から更に選別した4作品について審査員が協議致しました。以下の最終選考3作は惜しくも選に漏れてしまいましたが、いずれも極めて評価の高い作品です。それぞれ、審査員の短評を添えてご紹介致します。

最終選考作品
  • 審査員選評
     本作の魅力は作品に対する理解・表現力の高さです。キャラクター表現のレベルの高さもさることながら、規定で描かないように言われていた掌に「何かあるぞ」と思わせる技術や、あえて色を付けないことで自然と零に目がいくようにしたドングリの表現など様々な工夫が見受けられます。時間を掛けて作品を理解し、丁寧に生み出された作品であることが伺え、ただのキャラ萌えに止まらない作品に対する深い愛を感じました。
     審査の際に争点となったのは「ゼロコンマのもう1つの特徴である『濡れ場の多さ』が表現しきれていないのではないか」という点です。本作をBL風味のファンタジー小説の表紙にするのであれば満場一致で選出されていたでしょう。ですが、他の受賞作と比べてもゼロコンマは作中の濡れ場の多さが1つの魅力であり、ファンタジー要素と並ぶ重要なエッセンスです。特に濡れ場の描写・表現を強く求める読者に対しては、作品のアピールポイントを訴求しきれておらず、これは作品販売にあたって大変勿体無いことです。また一方で、そうした要素を求めていない読者に対しては、内容の示唆に僅かながら欠けてしまいます。こうした点が、大変残念ながら僅差で選出作品に一歩譲るポイントとなりました。
    株式会社パピレス企画担当:狩屋
  • 審査員選評
     今回の応募作の中でも、コンのキャラクター表現で一番印象に残っているのがこのイラストです。銀色の短髪に紫色の爪や赤い着物、コンの艶やかなイメージがものすごく上手に表現されています。無邪気な表情の裏に何かを隠している目線も、未読の読者へいろいろな想像をさせる効果が期待できるでしょう。
     一方、壱郎の零に対する強く守りたい、独占したい気持ちや、零が兄の独断行動にやや反抗しつつもも信頼している親しい関係も、二人の表情やポーズからよく伝わってきます。各キャラクターの解釈がしっかりしており、さらに高い表現力・画力を兼ね備えている点が非常に感心させられました。
     審査の際には2つのポイントが指摘されました。一点目は菊や楓などの飾り・小物のバランスです。雰囲気を演出するための小物が、大きさや構図のために却ってマイナスの作用をしている点は大変勿体無く思います。二点目は、キャラクターの描き方の「気合の入り具合」が、コンと他2人(壱郎・零)で大きく異なるように見えるという点です。どのキャラクターもコンと同程度のクオリティで描かれていた場合、また評価は異なっていた可能性が十分にあります。
    株式会社パピレス販売担当:リリー
  • 審査員選評
     一見して美麗な絵と分かるように、画力は申し分ありません。表情、質感等の表現も非常に上手く、特に壱朗の零を庇うような押し倒すような構図はお見事という他ありません。二人の関係性を表現しきっています。
     惜しむらくは、コンの存在があまりに二人と離れており、立ち位置が不明瞭になってしまった点。『ゼロコンマ』は零、壱朗、コンの3人がメインのストーリー構成となっているので、コンはもっと前面に出てくる必要があります。3人がより密接に関わる構図であれば、選出も十分あり得たでしょう。また、選考に直接影響を与えたという程ではありませんが、花の主張がやや強過ぎる感があります。小物は少し控えめにすると、人物がより引き立つでしょう。
    株式会社パピレス販売担当:新堂
『ゼロコンマ』表紙コンペ審査員総評
 はじめに、ゼロコンマイラストコンペに多数の応募やコメント、誠にありがとうございます。
 今回集まった31作品、前回よりも応募総数は若干少なくなりましたがそのクオリティは負けずとも劣らない力作ばかりでした。
 大賞の時の総評でも述べましたが、やはり多くの方々が文字だけの情報から想像した、様々なキャラクターの解釈には目を見張る点が多かったです。
 たとえばキャラクターの服装については、色やデザインは各自の想像に任せられました。  やはり多かったのは白を基調にしたものでした。しかしただ白なのではなく、陰影を強調したりあえて色を目立たせるワンポイントを作ったりなど、その人なりの工夫が見えるものが多かったです。またデザインについても、麩沢さんの作品などのように和服の着方に工夫が見られるものなどもあるのは、やはり一審査員としても非常に興味深いものになったと思います。

 ゼロコンマという作品で、特徴的なのはケモノ耳のコンというキャラクターです。
 メインの受けと攻め以外に、3人目のキャラクターを描くことが制作テーマに入るということでそこが今回のみなさんの難儀した点に思います。
 通常、一枚の絵の中に描くキャラクターが多ければ多いほど難易度は上がり、一人より二人、二人より三人の方が難しくなるのは道理です。今回の作品群の中で見ていくと、零と壱朗の立ち位置を見るなら問題ないものでも、3人目のコンの立ち位置に違和感があったり画面がごちゃごちゃしてしまうといったことがいくつか見られました。
 構図は事前に決めてから描かないとどうしてもおかしくなりがちですので、いくつかラフを置いてイメージを作ってから描くなどしてみると、今後描く際により見栄えのする描き方ができるのではないでしょうか。

   今回も、前回に引き続き非常に質の高い作品の数々に、私たちも嬉しい悲鳴をあげながらの審査でした。改めて、BL小説表紙コンペ「ゼロコンマ」に参加いただき誠にありがとうございます。
 現在募集が始まっている「黒木くんと美月ちゃん」への応募も、是非ともよろしくお願い致します。
upppi公式アドバイザー弓島