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BL小説表紙コンペ
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2013年6月より募集を開始いたしました 『その言葉を何度でも』表紙コンペ には47作品のご応募を頂きました。作品応募頂きました方々及びコメントや評価を頂いた読者の方々、本当にありがとうございました!

想定よりもレベルの高い作品が数多く応募されましたことで選出に時間を要し、発表が予定より遅れましたことを改めてお詫び申し上げます。

以下、選出作品と選評を発表させて頂きます。また最終選考に残った作品については短評を掲載させていただきましたので、ぜひご覧頂ければ幸いです。

⇒ 『その言葉を何度でも』表紙コンペの概要はこちらをご覧ください
※選出作品び最終選考作品には選評を掲載しています。
『その言葉を何度でも』表紙コンペ選出作品
選出作家:ほしいも
選出作品

※ほしいも様へはイラスト利用契約手続き及び利用料お支払いの為、
別途upppiよりご連絡させていただきます。

『その言葉を何度でも』
作者(彼葉シンタ)選評
 「このたびは、選出おめでとうございます! 拝見させて頂いた時「加西イメージびしゃり!」と思いました。この加西が照れたりデレたりするのかと思うと、ニヤケがとまりません。福岡の生意気そうな顔もたまりません。まだ微妙な頃の二人ですが、二人独特の空気のようなものを感じて、どきどきしました。素敵に描いて下さって、本当にありがとうございました!

 また、今回のコンペで、沢山の加西と福岡(くまちゃんや脇役達なども)に出会えたこと、本当にありがたく嬉しく思っております。幸せな時間でした。出会わせて下さった全ての皆様に感謝をこめて。ありがとうございました。」
審査員選評
 数ある応募作の中でもキャラクターの理解の高さが非常に感じられたのがこのイラストです。
加西の威嚇するような表情と目線、福岡の少々必死にすら見える睨み方と口元はこの二人の序盤の関係性を表現しきっています。また、二人のポーズの差も内面を反映しているようで、腕組みをする加西からは警戒心を、腕を広げる福岡からはぶっきらぼうな人格が見て取れます。
 関係性の発展の部分が話の肝である「その言葉を何度でも」において、二人の関係性がここまで表紙からわかると、この仲の悪そうな二人がどうなっていくのかと未読の人間に想像を喚起させることに繋がります。読んでみたいと思わせる表紙という点で、今回の応募作品の中で一番だったと言えるでしょう。
 一つ難点があるとすれば、小物自体は本編のアイテムがあまり出ていない点ですが、エプロンや二人の服装のセンスの違いだけで、ある程度想像がつくようになっているのでそこまで問題には至っていません。
upppi公式アドバイザー弓島
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最終選考にあたっては、一次選考から更に選別した6作品について審査員が協議致しました。以下の最終選考5作は惜しくも選に漏れてしまいましたが、いずれも極めて評価の高い作品です。それぞれ、審査員の短評を添えてご紹介致します。

最終選考作品
  • 審査員選評
     この作品を象徴する小物の数々から、作品の読込と理解がはっきりわかります。
     カードやマニュアルもそうですし、背景には店内の情景も伝わるようPOPまで描きこまれている点は芸が細かいと思わせる点でしょう。これは作品の読込がそうさせたと言えると思います。
     キャラクターの服装も、設定であるゲーム店を表現するエプロンは同色を使っていますがシャツの色を変えて色彩のメリハリをするなど、構図と配色が光ります。
     反面、ここまでの配色のバランスの良さなのに二人の髪の表現が似通ってしまったのが気になりました。作中表現を踏襲するのならたしかに二人は「黒髪」であるのですが、同じ黒でも色合いや光沢などで何かしら二人に差を設けるなどすれば更に良くなったと思います。
     加西の反骨ある表情など、作品とのマッチングは良いイラストなのでそこが残念でなりません。
    upppi公式アドバイザー弓島
  • 審査員選評
     優れた画力と独特な雰囲気は、各審査員が揃って称賛したポイントです。シンプルな構図ながらキャラクターの関係性や性質・性格をよく表現できている、極めてレベルの高い作品です。
     審査にあたって課題となったのは「ボーイズラブ小説の売り場で、BL小説ファンを惹き付ける力」。例えば『その言葉を何度でも』の設定で、より一般的な娯楽小説が仕立てられ「一般文芸」の売り場で展開するならば、本作品はベストマッチでしょう。ただ、あくまでも「ボーイズラブ」という商品のパッケージとして捉えた場合はどうなのか。審査員の間でかなりの議論がありましたが、結論としては、今回のコンペ採用作品に一歩譲ってしまうという評価となりました。個人的には断腸の思いです。
    株式会社パピレス企画担当:毒島
  • 審査員選評
     作品の構図・キャラクター描写・小物の配置等、細やかな配慮や工夫が凝らされ、非常にバランス良くまとまった印象を持ちました。腕前ももちろんですが、流行りの絵柄や技法を意識して取り入れるなど、作者の創作活動における意識の高さが見て取れる作品でもあります。
     ただ、審査の中でポイントとなったのは「背景・エプロン・髪の毛・福岡のポロシャツが相まって、作品全体の雰囲気が若干暗くなっているように感じられる」という点でした。
     項目ごとの平均点は高いです。しかし「その言葉を何度でも」のテイストと照らし合わせると、他の作品と比べ表紙イラストにするには些かインパクトに欠けるという点から惜しくも選出作品に道を譲る形となりました。
    株式会社パピレス制作担当:狩屋
  • 審査員選評
     この作品の加西の表情に心を奪われた人は多いのではないかと思います。童顔といえども彼は29歳。学生のような可愛らしさではない、大人の男の色気を本作の加西からは感じます。
     ただ、「その言葉を何度でも」というタイトルにBLとしてのジャンルや設定を臭わせる単語がないことを考慮すると、必然的に「この作品がどんな話か」を表紙イラストに語らせる必要が出てきます。その点から見ると本作は作品から受ける情報量に若干の物足りなさを感じました。
     パッと見た瞬間に人を引き付けられるだけの魅力は充分にあります。これに加え、構図を決める際に「関係性の説明」や「設定表現」をより意識することができれば、選出への道はさらにハッキリと見えてくると思います。
    株式会社パピレス制作担当:狩屋
  • 審査員選評
     画力は非常に高く、特に加西の醸し出す大人の色気や「触れることを許しているが視線は逸らしている」描写による感情表現は絶妙。やや光彩が主張しすぎな感はありますが、イラスト単体としての完成度は文句無しです。ただ、『その言葉を何度でも』という作品の表紙イラストとして見ると、作品の世界観が表現されているかどうかという点で選出に一歩届きませんでした。視点をやや引き気味にして、加西のエプロン等の小物を引き立たせれば世界観がグッと出てくると思います。
    株式会社パピレス販売担当:新堂
『その言葉を何度でも』表紙コンペ審査員総評
 今回、upppiとしては初の試みである表紙の公募の第一弾でしたが非常に様々な作品が応募され、審査にも非常に難儀しました。
 舞台であるゲーム店をクローズアップして、ゲームソフトやカードをモチーフにした作品や、加西さんのギャップが見えるUFOキャッチャーとぬいぐるみに着目した作品。はたまた服装の細かな描写で雰囲気を出そうとするものまで、みなさん様々な方法で二人を描いていてそういうやり方があるのかと感心しきりでした。  皆様の中の福岡くんと加西さん、それぞれに独自の解釈と作品への愛を感じることができ、一主催者としても感謝の一言に尽きます。

 作品全体についてですが、非常に惜しい作品が多数見受けられ、それが残念でならないことが多かったです。

 作品内に入るイラストであれば問題ないものでも、表紙ですとどうしても構図や訴求力を考えて描くことが必要になってきます。やはり表紙として私たち審査員が見たときに、「この構図のいったい何処に、タイトルや著者名を入れられるだろう???」と困ってしまう作品は、残念ながら評価を下げざるを得ません。

 また、今回評価のネックになったことの一つとして「加西さんの表情」があったと思います。福岡くんの特徴の若さゆえの元気さの反面、加西さんは年齢と仕事の関係との複雑な心理状況もあり難しいものとなっていました。難しいところなのですが、だからこそここが描けていた人とそうでない人で差がついたと思います。

 また、作品への思い入れの強さを感じましたがそれはどこに向けられているのかを考えると評価が一気に上がったのではと思わせる人もいました。一部の方についてですが、二人が結ばれた後の姿やキャラへの愛が溢れすぎてしまったものが見受けられます。読後の人間が読んだ場合、非常に理解でき素晴らしいと思えるものでも、未読の人間がそれを読んだ時にそう思うかというとそうではありません。表紙とは本の顔であり、まだ読んだことのない人に読みたいと思わせるものだと思います。そこを意識するだけでも評価は変わるでしょう。

 表紙を見てどんな話か(世界観・設定)を伝えることも重要なポイントです。人物の表情や背景、小物などでの表現は雰囲気にも直結してきます。

 最後に応募要項にもありますが、どんなに上手な作品でも作品の理解ができていないものは選出できません。解釈の違いと思えるものはよいですが、読み違えているのではとこちらが思ってしまうところがあるとその時点で先に進めなくなります。描くその前に今一度確認をしておくと、その心配がなくなるでしょう。

 長々と評価のポイントになった部分を話しましたが、最初に言ったとおりどの作品も作品に対する思い入れを感じることができ、そんな作品たちがちょっとしたことで評価を下げざるを得なかった歯がゆさ故のことと思っていただければと思います。

 そして改めて今回BL小説表紙コンペ「その言葉を何度でも」の参加、本当にありがとうございます。

 今後もupppiではカバーイラストの公募を行っていきますので、その際にはよろしくお願い致します。
upppi公式アドバイザー弓島