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シリーズ:暗い部屋

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  • 暗い部屋

    作者:こまざわ

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    昆虫って不思議な生き物ですね。



    暗い部屋 687文字

     

    目が覚めると、枕元の時計は午前10時を指していた。

    「あちゃー」

    昨夜はかなり飲んだせいか、不覚にも寝坊してしまったらしい。
    というか、昨夜の記憶がほとんどない。上司の悪口をサカナに同僚と飲んだところまでは覚えているのだが、その後の記憶が曖昧だ。よくまあ無事に帰れたものだと思う。

    「酒もほどほどにしないとな」

    と、声に出してつぶやく。

    そういえば駅からフラフラと戻る途中で、うっかり芋虫を踏んづけたんだっけ。足元でいきなりブチュッと嫌な音がしたものだから、一瞬酔が吹き飛んだ。
    靴底にべったりとついた、緑色の粘液。思い出しただけでも背筋に寒気が走る。

    「もったいないけど、あの靴は処分しよう」

    そのとき、おかしなことに気がついた。部屋の中が暗いのだ。午前10時だというのに、まったく光が入らない。

    「雨でも降ってるのか?」

    カーテンを開けるが、窓の向こうは暗いまま。

    いや、よく見ると窓ガラスの向こう側に何かが貼りついている。
    蛾だ。

    翅を広げてべったりと貼りついた無数の蛾。何百か何千か。とにかく、窓一面にびっしりと蛾の大群が貼り付いている。しかも何匹も重なりあって、すきまひとつ見えない。
    体長10cmはあろうかという蛾の大群が、わずかに触覚を動かしつつ、白っぽい複眼で一斉に私を見たように感じた。


    あれから3時間。もう午後だというのに、相変わらず窓は暗いまま。家を出るには玄関のドアを開けなければいけないのだが……さて、どうしたものか。

    というのも、ドアの覗き窓も暗いからだ。

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    コメント

    • 虫が駄目な私には地獄ですね……。
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    • もっと長くよみたいーー
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    • ありがとうございます。励みになります!
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    • 主人公!なんでそんなに冷静なんだ!?(笑)
      私なら発狂モノですけど!ひぇ~~@@;

      ひとまず、友人知人に電話をかけて、周りから見た状況を解説してもらいましょうかね。
      いやそれにしても、集団ほど恐ろしいものはないです…ブルブル
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    • 私もたぶん、カーテンを開けた時点で絶叫してますw
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    • 虫に復讐心があって、同胞の仇を討ちに来たら怖いなーと思いました。
      ゴキブリを殺したくても殺せないみたいな。1匹殺したら一万匹で押し寄せてくる・・・。悪夢ですね。
      • 1 fav
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    • ただたくさんいるというだけで、十分怖いですよね。
      私にとって昆虫はナゾに満ちた生物で、いろいろな話が思い浮かびます。また違う角度から書いてみようと思っています。
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    作者紹介

    • こまざわ
    • 作品投稿数:19  累計獲得星数:179
    • よろしくお願いします。全作、1分で読めるショートショートです。
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