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  • 作者:風呂助

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    お題:つらい教室



    695文字

     

     ほうほう。お客さんは鵺をご存知か。ヌエじゃ。
    今でもいうな。「永田町には鵺が棲む。」と。
    住むではないぞ。棲むというのだから見つからぬ。

     左様、鵺は誰もが知る通り。日本中が知る通り。
    通りは通用に通じ。知ったかぶりが騙されなさる。
    判らぬ故に鵺とする。本質亡きこそ鵺の骨なしな。

     頭が猿で去ると云う。体は虎で盗らと云うけど。
    尻尾は蛇で、じゃと終る。言葉の〆じゃ。駄洒落。

     はて客人は頼政殿が弓で射抜き、猪早太が太刀で
    討ちては海へ流したル、伝承ゆえなら獅子王とすか。

     違い見間違えど。猿が南西、虎が北東、蛇が南東。
    残す隙は北西の戌亥。討つ獅子、猪早太となるもが、
    その実、頼政から預かりし短刀「骨食」ともいう。

     ともあれ?めず解らず肉骨あらず。鵺の体は隅々、
    国中、はては那須野の九尾の狐が殺生石かと。奇也。
    飛ぶ飛ぶ。どこへも散るが故、京の都に納まる事も。

     愛知、広島、三重、岐阜、兵庫。津々浦々に火と、
    燃え消える。しかし今宵は。静岡の鵺に御座います。


     序唄の通りに、鵺なる妖怪は仔細は広く伝われど。
    その奇怪な妖の頭に当たる正体が、飛んで落ちたが。
    浜松の北に御座います。今も「鵺代」と名が残りて。

     又、尾の蛇も浜名湖に「尾奈」と呼ばれて駅名に。
    羽の落ちたる地名は「羽平」胴は「胴崎」とも謂う。
     全ては富士の足元へ落ちて祀られる鵺の末路と也。

     不死たる山の伊豆見下ろせば、浅間大社の声染る。
    砕け戻れよ古奈あやめ。鵺はお主の愛しきモノノケ。

     故に誰にも捕まらぬ。故に誰もが見届けぬ。さて。
    繋げば斑、砕いて直す。眉目秀麗、儚き憂き世。よ。

     花に嵐の例えもあるじゃに。仰げど富士よ何物ぞ。
    辛き教えを、別れに浮かべ。島よ、島よと渡りける。

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