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シリーズ:姥ヶ池

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  • 姥ヶ池

    作者:風呂助

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    お題:平和と星/必須要素:マイナスドライバー



    姥ヶ池 446文字

     

     とある街道沿いに老婆と若く美しい娘が二人で住んでいた。
    時に雨に降られ、又、時には星も見えぬ闇夜に包まれて
    宿場町へ辿り着けない者が、その一夜の平和な睡眠を願って
    姥と娘の家に、一夜の宿を願う事が度々あった。

     旅人に魚心あれば水心というばかりではない。
    氷水をバケツで被ろうとも、被らなくとも
    下心は仏心になることなどはない。
    見た目で全てを判断するなど、身勝手の一つであると謂われる。

     そうして、哀れな旅人が鬼婆たる姥に八つ裂きにされ、
    マイナスドライバーで串刺しになったように、見るに耐えない
    無残な骸になり身ぐるみ剥がされて、家の横の池へ沈められる。

     これは業の故なるか。

     とある日。姥の行いを咎める事、言葉では適わず。
    ある旅人が連れた、乳飲み子の床に入れ替わって
    娘が自ら、姥の惨殺の犠牲になる。

     深夜に乳飲み子と共に、娘の手引きで脱出した親は
    その後をしらぬ。

     姥は可哀想な娘を抱いて、家の横の池に身を沈めたという。
    これは東京の浅草、花川戸公園に碑がある。

     水に鎮め戸を〆て、花ありける事なり。
    道々、気をつけなされ。

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