検索
ゲストさん
  • upppi(ウッピー)では小説や漫画・イラストの投稿が誰でも無料で出来る&読み放題!

シリーズ:ハムスターの脱走

閲覧数の合計:515

作品を編集する

  • シリーズタイトル・ジャンルの修正
  • この章を改訂する
  • この章を削除する
  • シリーズに作品を追加する
  • 表紙画像の変更
  • 閲覧数:515
  • ハムスターの脱走

    作者:黒田銀河

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    小さなハムスターの心の世界を見る。



    ハムスターの脱走 1017文字

     

     ある、穏やかなハムスターがいた。彼の名は「チョッチョ・リーナ」。
     彼はカゴの生活を当り前のように思い、カゴをガリガリかじる事のない、穏やかなハムスターだった。
     だがある日、飼い主の『リーナ』と言う小さな女の子が、カゴの戸を閉め忘れてしまい、チョッチョ・リーナは脱走してしまった。
     チョッチョ・リーナが部屋を散策していると、二センチほどの高さの低い箱から、二本の「毛」のようなものがワサワサ動いているのが見えた。
     中を覗くと、そこには戦意もオーラも消えた「黒いひとたち」が、たくさんいた。
     彼らもぺったんこで、『リーナ』が好きな大きなアーモンドの形に似ていた。
    「ねずみだ」
    「ああ、ねずみだ」
     黒いひとたちは、チョッチョ・リーナの事をそう言った。
    「違う。僕はハムスターだ」
     黒いひとたちは言った。
    「わしらはもう終わりだ〜」
     箱を覗くと、大から小まで、たくさんの人がいた。ほとんど動かない。
     チョッチョ・リーナは訊いた。
    「何が終わりなのですか?」
    「人間に捕まってしまった。わしらは捨てられてしまう。『つまんで』な…」
    「どうしてそんなひどい事を…僕もいつか、殺されるのかな…」
    「いや、お前は大丈夫だ。『ペット』じゃからな…」

     人間はこの世を支配する生き物。

     黒い人の言ったその言葉が、チョッチョ・リーナの頭から離れなかった。
    「あああああ〜〜」
     恐怖の黒いひとたちの叫び声のもと、『リーナ』が、その箱をゴミ箱に捨てた。
    「お母さん、いっぱいいたよ〜」
     チョッチョ・リーナは影から見ていて、恐怖で逃げだした。
    「あっ!」
     すぐに『リーナ』に見つかってしまい、捕まえられた。
    「お母さん、チョッチョ・リーナがいたよ」
     黒いひとたちの言った事は本当だった。

     それからと言うもの、チョッチョ・リーナの錠は頑丈にされ、二度と出る事が出来なくなった。
     それがストレスとなり、カゴをかじると、「うるさい」と、怖い顔で怒鳴られた。
     ある日、カゴを『リーナ』が掃除している時、二度目の脱走に成功した。
     例の場所に向かったが、「黒い人たち」はもういない…。
     すぐに『リーナ』に見つかった。
    「ダメじゃない。逃げちゃ」
     人間の手にはかなわなかった。人間はあまりにも大きすぎた。

     神様が言った。
    「チョッチョ・リーナ。わからないだろう?どうして飼われているか…」
    「はい…」
    「そんなね、人間もまた、飼われているのだよ」
    「何に飼われているの?」
    「『人間』さ」
    「なるほど…」

     頭の良いチョッチョ・リーナは、納得して餌を食べ始めた。

    ←前のページ 現在 1/1 ページ 次のページ→

    1ページ目に戻る
    ▤ 目次ページに戻る


    応援ボタンを押す事で作品の★が増え、作者に「イイね!」を伝える事ができます。

    コメント

    作者紹介

    • 黒田銀河
    • 作品投稿数:18  累計獲得星数:28

    • 幼い発想で書いていきます。ふとした非、日常が好きです。









    • 関連URL
      :

    この作者の人気作品

    小説 SFの人気作品

    • 理想の彼  by Riduker

      └ショートショートです。2年間つきあった人は、ある極秘プロジェクトによる・・・。

    • 短い話  by せがしら

      └せっかく、書き物が出来るサイトが出来たんだから・・という事で何の役にも立たないような短い話(特にジャンルなし)を少しずつ足して行きたいと思ってます。思い付きで大…

    • ノアの箱庭  by 50まい

      └「ノアは全て神の命じられたとおりにしました」放射能汚染が進み退廃した世界で、産まれ始めた人類の奇形『ノア』。髪は輝く白銀、肌は透けるような白、瞳は光をたたえる赤…

    • 勇者と少女  by 50まい

      └ちきゅうをほろぼそうとするわるいまおうがいました。 けれどゆうしゃがたちあがり、わるいまおうをたおしました。 そしてせかいはへいわになりました。 めでたしめでた…

    • 記憶換金所  by シズオリ

      └SFショートショートです。査定士とFの会話

    続きを見る