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シリーズ:ハムスターの脱走
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ハムスターの脱走

作者:黒田銀河

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    小さなハムスターの心の世界を見る。


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    ハムスターの脱走 1017文字

     

     ある、穏やかなハムスターがいた。彼の名は「チョッチョ・リーナ」。
     彼はカゴの生活を当り前のように思い、カゴをガリガリかじる事のない、穏やかなハムスターだった。
     だがある日、飼い主の『リーナ』と言う小さな女の子が、カゴの戸を閉め忘れてしまい、チョッチョ・リーナは脱走してしまった。
     チョッチョ・リーナが部屋を散策していると、二センチほどの高さの低い箱から、二本の「毛」のようなものがワサワサ動いているのが見えた。
     中を覗くと、そこには戦意もオーラも消えた「黒いひとたち」が、たくさんいた。
     彼らもぺったんこで、『リーナ』が好きな大きなアーモンドの形に似ていた。
    「ねずみだ」
    「ああ、ねずみだ」
     黒いひとたちは、チョッチョ・リーナの事をそう言った。
    「違う。僕はハムスターだ」
     黒いひとたちは言った。
    「わしらはもう終わりだ〜」
     箱を覗くと、大から小まで、たくさんの人がいた。ほとんど動かない。
     チョッチョ・リーナは訊いた。
    「何が終わりなのですか?」
    「人間に捕まってしまった。わしらは捨てられてしまう。『つまんで』な…」
    「どうしてそんなひどい事を…僕もいつか、殺されるのかな…」
    「いや、お前は大丈夫だ。『ペット』じゃからな…」

     人間はこの世を支配する生き物。

     黒い人の言ったその言葉が、チョッチョ・リーナの頭から離れなかった。
    「あああああ〜〜」
     恐怖の黒いひとたちの叫び声のもと、『リーナ』が、その箱をゴミ箱に捨てた。
    「お母さん、いっぱいいたよ〜」
     チョッチョ・リーナは影から見ていて、恐怖で逃げだした。
    「あっ!」
     すぐに『リーナ』に見つかってしまい、捕まえられた。
    「お母さん、チョッチョ・リーナがいたよ」
     黒いひとたちの言った事は本当だった。

     それからと言うもの、チョッチョ・リーナの錠は頑丈にされ、二度と出る事が出来なくなった。
     それがストレスとなり、カゴをかじると、「うるさい」と、怖い顔で怒鳴られた。
     ある日、カゴを『リーナ』が掃除している時、二度目の脱走に成功した。
     例の場所に向かったが、「黒い人たち」はもういない…。
     すぐに『リーナ』に見つかった。
    「ダメじゃない。逃げちゃ」
     人間の手にはかなわなかった。人間はあまりにも大きすぎた。

     神様が言った。
    「チョッチョ・リーナ。わからないだろう?どうして飼われているか…」
    「はい…」
    「そんなね、人間もまた、飼われているのだよ」
    「何に飼われているの?」
    「『人間』さ」
    「なるほど…」

     頭の良いチョッチョ・リーナは、納得して餌を食べ始めた。

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    コメント

    作者紹介

    • 黒田銀河
    • 作品投稿数:18  累計獲得星数:28

    • 幼い発想で書いていきます。ふとした非、日常が好きです。









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