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シリーズ:マモルとヒロキ
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マモルを食べた日

作者:谷川クリーム

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    ヒロキの家庭環境が悪化する中、ヒロキはひょんな事からイジメられていた過去を清算する方法を導きだした。
    その導きだした鍵は、少年であるヒロキの体には重すぎるくらいの刺激を含んでいるとも知らず・・。
    ヒロキは変わらぬ正義を後ろ盾にして快楽を貪る・・。


    登録ユーザー星:0 だれでも星:0 閲覧数:19

    マモルを食べた日 8516文字

     

    小学校6年生の9月の後半に入った。

    あれから4年がたち、お父さんとは別居、あずさちゃんとあずさちゃんのお父さんは一緒になってお母さんと離婚したらしい。
    もともと、あずさちゃんのお母さんは、おばあちゃん(姑)と上手く行っていなかったらしく、痴呆もあって家庭はメチャクチャだったって近所では噂だったんだって。
    お父さんはあれ以来、どこかよそよそしくて。
    たまに夜遅く帰って来てはお母さんと喧嘩し、どこかに行ってしまった。
    姉はその都度泣いていたし、僕はと言うと泣いたときもあったし、悲しくはあったのだが・・いつしか『根性叩き込め棒』を靴べらとして使っていた。
    靴べらとして使っていたんだ。
    それが、どういう事か分かるだろうか?
    僕が自分でやっていて思ったのだが、これは自分の中でかなりセンセーショナルな行動だった。
    それほど、この家の父親の威厳は地に堕ちたのだ。
    少なくとも僕はそう思っている。

    「ヒロキ、くるみちゃん可愛いよね?」
    「くるみちゃんかぁー。」
    僕はピラミッドの上でポテトチップを食べながら言った。
    台風が過ぎ去った後なのに、晴れ間はなく。重い雲がちぎれながら空を漂っていた。今日は風も強く、きっと空の上はもっと強風が吹いているのだろう。
    隣に居るのは、声変わりしそうなマモルだ。
    マモルは小5あたりから凄くスケベになって、洋画のエッチなシーンのみを切り取ってダウンロードしていた。
    たまに観せてもらったことがあるけど、男女が腰を振るばかりで結局何をしているのか分からなかった。もしかしたら床に押し付けて快感を得るようなかんじで押しつけ合っているのかもしれない。
    「くるみちゃんも毛が生えてるのかなぁ・・」
    僕が何となく言うと、マモルは黒目を大きくして目を見開いた。
    「女子はわかんない。でも、僕は生えてきたよ。下の毛も、ヒゲも。」
    「えっ!?本当に?」
    マモルは自慢げにアゴを見せて来た。確かにアゴにはうっすら、小さな産毛みたいなのが生えている。
    ちなみに僕は下の毛が産毛でやっと生えて来た程度だ。
    声は、少しだけ苦しいが高い声はまだ出せる。
    僕はなんだか少しだけ、マモルが遠くに行ってしまったような寂しい気持ちになった。
    「ヒロキ、いいもの見せてあげようか?」
    マモルはイタズラっぽい笑みを見せながら僕に言った。
    「なに?」
    「いいからさ。こうやって、合掌してみて?指は付けたまま開いて?」
    「こう?」
    僕が合掌したまま指を開くと、マモルも同じように合掌して、僕の薬指と中指に入り込んだ。そしてマモルが指先を軸にして手を開く。僕の手の中指と薬指の間は強制的にひらく。
    「女の子の下はこうなってるらしい。」
    「ん?よくわかんない・・。」
    「この、ヒロキの中指と薬指の間に、男の人のモノが入るんだよ。」
    「うん?どうゆうこと?」
    結局のところよく分からなかったが、マモルは顔を赤らめながら言った。
    「あっ!」
    「ヒロキ!でかい声をださないで・・」
    マモルのズボンが三角形になっていた。他人が大きくなっているのを初めて見たし、何より大きかった。このままチャックを開けたら、解放されたそれは一気に飛び出すだろう。
    「マモル、タッチ!」
    ジロジロ見るのが恥ずかしくなり、僕はマモルの大きくなったモノに軽く触れた。
    「いたい!!やめてよヒロキ!」
    「あはははは!」
    マモルが股間をおさえて言った。
    僕はマモルが痛がるので可笑しくて。でも、色白で華奢な体に大きくなったモノがあまりにもアンバランスで少し興奮した。マモルのを見てみたかった。きっとものすごくエロくて、それでいて美しいだろう。

    「あずさちゃん!!」
    マモルはびっくりしたように前をみた。僕も前を見る。
    「マモル君、ヒロキ君。こんにちは。」
    そこには、別のクラスのあずさちゃんが居た。いつから居たのか分からない。
    相変わらずのツインテール。でも、なにより違うのはあずさちゃんはすっかり大人しくて、たまに運動会でチラッと見かけるくらいの存在になってしまった事。
    黒い英語の走り書きが書かれた白のTシャツにはうっすらとブラジャーの跡が見えた。
    「ヒロキ君、お母さんが呼んでたよ?『早く帰って来なさい』って」
    あずさちゃんは操り人形のように表情一つ変えずに言うと、マモルはその異様さに僕を見た。
    僕も言葉を失い、静かになった。
    ひときわ風が大きく吹き抜け、公園の中をつむじ風がはしり。いつしか空は曇り、公園が暗くなる・・。
    公園の木々が深呼吸するようにざわめき、電線がしなった。
    ピラミッドの横にあるベンチでは、二人の男の子がお互いの額を付けるくらいの近さでゲーム機で対戦していた。そのピコピコピコピコ!と言う素早い電子音がやけに大きく聞こえた。
    「あ・・じゃあ、帰ろう・・かな?」
    マモルは、あずさちゃんの異様さにやっと言葉を発した。僕は頷き、すすめる。
    「一緒にかえろ?」
    「あ?あぁ。じゃあ、マモル!」
    「ヒロキ、じゃあ明日、学校で!」
    あずさちゃんに言われ、僕はマモルに手を振った。公園の時計を見ると4時30分だった。
    僕は残っているポテチをカゴに入れるとマウンテンバイクを押して歩いた。
    あずさちゃんは何も発する事無く隣で歩いている。
    「あずさちゃん、教えてくれてありがとう」僕が言うと、あずさちゃんは小さく頷いた。
    「・・ヒロキ君」
    「なに?」
    「家で、ヨッシーアイランドしない?」
    「えっ!?」
    「少しだけでいいから・・ね?」
    あずさちゃんは僕を見ながら言った。


    あずさちゃんの家って、こんなに小さかったっけ?
    僕はそんな事を思いながらあずさちゃんに付いて行った。錆びかかったライオンのデザインの門扉を開け、飛び石を歩く。
    80年代(?)の瓦屋根に洋風の建物を付けたような作りの家。どことなくチープで『いかにも』って感じの生活感のある家。
    芝生は伸び放題で、古びた犬小屋が放置されていた。たしかブラッキーっていう黒い犬が居た筈だ。たまに家からでもブラッキーの鳴き声が聞こえたものだった。
    ブラッキーの小屋の横は和室になっていた筈だが雨戸が閉ざされ、よくわからなかった。そうだ、ここは縁の下みたいになっていて、あずさちゃんのお婆ちゃんがソーセージを投げていたっけ。
    「ブラッキーは1年前に死んだよ?」
    あずさちゃんが視線に気付いたのか、僕に言った。だから居ないのか・・とも思ったが、何より分かった事があった。
    この家には『生命力』がないのだ。まるで最近の秋になりかけの空のような、閉店してしまった喫茶店のような。そんな心が、ズーンとする感じがこの家にあった。
    「少し散らかってるけど、ゴメンね。」
    玄関を開けるとすぐに階段。左の廊下からおばあさんの部屋、先は『風呂』ののれんがかかった洗面所。たしか奥は、リビングがある筈だ。あのころとちっとも変わっていなかった。
    ただ、部屋の所々に女性物の洋服の入ったプラスチックケースと段ボールが置いてあり、上には所々に手製の梅酒のビンのような物が作って置いてあった。
    「私の部屋に行こうか、たぶんリビングは騒がしいだろうから。」
    「え?」
    「あとで、飲み物もってく。ヒロキ君はゲーム起動させといて。」
    僕は背中を押される感じで階段に押し出された。リビングからたまにフローリングを踏みしめるような音がする。誰かいるのだろうか?『騒がしい』のに静かなリビングに少し怖くなる。
    あずさちゃんの部屋に入り、はがれかかったピンクの即席のちゃぶ台にポテチを置いた。
    女の子の匂い。学習机にあるオレンジのランドセル。ミサンガを作る為のオモチャ。
    僕は黒いヘアゴムをどけてテレビの下のゲーム機の起動スイッチを探した。
    しばらくすると階段の下から涼しげな氷がグラスに当たる音と、階段を駆け上がる音がした。
    「おまたせ!暑かったよね?ごめんね」
    あずさちゃんが麦茶の入ったコップをちゃぶ台に置くと、窓を開けた。風鈴が鳴り、少し薄暗かったので電気をつける。
    僕は麦茶を飲みながらゲームが起動するファンの音を聞いていた。

    「ヒロキ君、私のわがままを聞いてもらってゴメンね。」
    「なにが?」
    「その、お母さんの事・・」
    あずさちゃんは僕にクッションをよこして座るように促すと、あずさちゃんも神妙な面持ちで座って、僕の前に向き直った。

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    コメント

    作者紹介

    • 谷川クリーム
    • 作品投稿数:10  累計獲得星数:1
    • 「おい、谷川 クリーム って知ってるか?
      なんでも、ヘルメットと緑のツナギで秋葉原を徘徊してるんだって。
      秋葉原の男装カフェの店員さんに『ヘルメット被った白い耳の人はいるか』と尋ねてみ。
      お前を探しに来るってよ?」

      クリームは、塗るのは大嫌いですが。
      匂いが好きで、そんな人間になれたらなと思い命名しました。

      コメント頂けたら嬉しいです。
      ではでは











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