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シリーズ:姫と少年の運命の出会い

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  • 翡翠櫂の日常

    作者:暁ハヤト

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
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    翡翠櫂の日常 1667文字

     

     夕方。夕焼けが綺麗に見えるこのウエストブリッジ。その
    橋の柵に一人の少年が居た。
     彼は黒髪の日本人で、翡翠櫂という。日本人でもあるが
    育ちはここ、イリス国のウェリアス街だ。だから、日本語は
    話せるが、日本の事はあまり知らない。それというのも
    彼は今、一人で生活をしている。歳はまだ13歳だが、わけが
    あり、今はとある場所の喫茶店で住み込みで働かせて
    もらっていた。
     櫂に身内はおらず、その喫茶店も無理を言って働かせて
    もらい、住まわせてもらっていた。そんな彼は容姿は
    カッコいいのだが、人を信用せず、誰にも心を開かないで
    もう、その感情事態を出さないでいた。その彼が今何故
    この人があふれる橋にいるのか、それはただの暇つぶし
    だった。

     「時間か」

     時刻は午後の十七時になっていた。その時間になると
    この櫂が見ている時計塔、ビッグウォッチが鳴りだし
    夕暮れ時を告げる。
     つまり櫂はただ、本当に時間つぶしをしていただけ
    なのだが、櫂はそこに一時間程いるので、それが
    他の人達にとっては不思議な光景に見えて、今では
    「夕方に現れる謎の美少年」と呼ばれ、櫂は気づいて
    いないが、周りには櫂を見にくる者も少なくなかった。
     ウエストブリッジから歩いて一時間程の所に櫂が
    住み込みで働いている喫茶店があった。そこは中心街から
    離れた場所なので少し田舎の町だ。一応駅はあるが。
     そこに喫茶店『エッジ』があった。櫂が店に入ると
    一人の女性が話しかけてきた。

    「櫂、早く片付けて」
    「わかってる」

     櫂はエプロンをし、テーブルの食器などを片付ける。
     櫂は今から仕事の時間だった。学校には行って
    ない櫂は当然、朝や昼も働いていて、この時間からの
    前に休憩がある為、その時間つぶしに、櫂はあの橋に
    いたのだ。
     夜九時になり、櫂の仕事は終わる。普通に朝から
    この時間までで、十時間以上は働いているが、櫂は
    まだ未成年なので、夜は働けない。だから店は十一時まで
    やっているが、櫂は九時までだった。
     櫂の部屋はこの店の二階にあり、そこで暮らしていた。
     部屋に入り、着替えて、一度下におり、店の反対側にある
    自宅のキッチンで自分の食事を作る。基本、一人暮らしの
    様なモノなので、櫂は家事もなんでもできていた。
     しばらくして、櫂の部屋に女性がやってきた。

    「起きてるか?」
    「ああ。まだ寝る時間じゃない」
    「何言ってる。子供は寝る時間だ」
    「なら寝る」
    「悪い悪い。もう少し起きててくれ」

     そう言ってるのは櫂を雇っている喫茶店のオーナー
    でもある女性のシェリーだ。金髪の美人オーナーで
    この町では知られており、彼女目当てで来る客も
    多かった。
     そんな彼女と櫂が初めて会ったのは二年前で
    櫂がこの店の前で倒れていたのをシェリーが
    見つけ、櫂から事情を聴き、シェリーは櫂を
    引き取る事にした。
     それから櫂はここで暮らす事になったのだ。

    「そういえばお前、最近ウエストブリッジに
    いるみたいだな」
    「なんで知っている?あんたに話したか?」
    「やっぱり気づいてないか。お前は日本人だから
    ここじゃ目立つんだ。うちの常連客がお前を
    そこで見たっていう情報が多くてな。まぁ別に
    悪いことしなければお前がどこにいてもいいんだが」
    「それなら心配ない。少なくとも今はな」
    「そうか。でも、できるならこの先もずっとここで
    働いていてほしいもんだ。お前は器用だからなんでも
    できるし、正直助かってるからな」
    「ここが、将来安定して営業できるなら考える」
    「ならより一層頑張るしかないな。その為にもお前自身
    にもやってもらうぞ」
    「金くれるならいくらでもするさ」
    「そのお金で何かしたいことはないのか?」
    「ない。生きるだけでそんな余裕はみじんもない」
    「そうか。でもな、私がいるんだから少しは余裕を
    もってもいいんだぞ。まだ子供なんだしな」
    「そんな風にはなれん。俺は」
    「そう、悲観するな。櫂は子供なんだからな」
    「・・・・・・」

     シェリーは櫂の顔を自分の胸に抱き入れ少しの間
    そのままの体制で居た。
     朝になり、櫂は仕事に入る。店を開く準備をし
    一人黙々と仕事をする。そして、三時過ぎ、櫂は
    休憩を取り、いつものあの橋に行く。
     これが翡翠櫂の今の日常だった。

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