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シリーズ:男子学生のきもち

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  • 男子学生のきもち

    作者:とが きみえ

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    ショートショート二編



    男子学生のきもち 768文字

     

    『雨の日』



     期末テスト初日、いつもより少し早い時間に歩く駅までの帰り道。
     地面にできた水たまりを避けようと軽く飛び跳ねたら、俺の紺色の傘の端っこが隣を歩く泰斗のビニール傘にぶつかった。

    「あ、ごめん」
    「ん」

     ちょっとぎこちなく答える泰斗。

     昨日、泰斗とキスをした。

     唇同士が軽く触れただけだったが、初めてのキスに俺の心臓はヤバいくらいに高鳴った。
     あれからお互い物凄く照れてしまって、目を合わせるのさえ恥ずかしくてできない。なのに離れたくない。

     すぐ隣を歩いているのに、傘をさした分、開いてしまった泰斗との距離がなんだか寂しい。
     俺は傘を左手に持ち替えると、右手の甲をそっと泰斗の左手の甲にぶつけた。

    「……」
    「……」

     気づいた泰斗の指先が俺の手のひらにまわる。
     しとしとと降る雨の中、泰斗と俺は軽く指先を絡ませながら駅までの道のりをゆっくりと歩いた。





    『ピアス』



    「…………っ」

     学校帰りに皮膚科へ寄ってピアスの穴を開けてきた。
     耳たぶの下の方が、まだ触ると少しだけ痛い。

     明日、学校へ行ったらなんて言われるだろう。
     校則の緩い学校だから注意だけですむだろうけれど、先生からいろいろ言われたところで俺は黙って彼の声を聞いているしかない。

     だって口を開けたら「先生、結婚なんてしないでよ」って言葉がこぼれてしまうだろうから。
     先生が奥さんになる人と抱き合っている場面を想像すると、胸の奥が真っ黒で嫌な感情でいっぱいになってしまう。

    「似合うよって、言ってくれたらいいのに」

     人差し指で耳たぶをそっとなぞってみた。
     絆創膏の感触。それに、まだ少しの痛みと違和感がある。

     耳たぶに開いた穴が気にならなくなるくらいになったら、先生の前でも平気な顔でいられるかなあ。

    「――――先生、好き」

     絶対に言ってはいけない言葉。
     だけどこれが最後だからと、俺は自分にしか聞こえないくらいの声で小さく呟いた。

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    コメント

    作者紹介

    • とが きみえ
    • 作品投稿数:15  累計獲得星数:9
    • 腐っ……発酵しています

      メガネ男子と
      甘々でうぶうぶしいのと
      でも、結構ハードなのも好きです

      結局のところ雑食です

      よろしくお願いいたします

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