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シリーズ:社員旅行

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  • 社員旅行

    作者:とが きみえ

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
    • タグ:
    • BL
  • 編集協力者:



    社員旅行 1070文字

     

     無礼講というシステムはいったい誰が考えたのだろうか。
     山内は今、この身分や上下の関係ない酒盛りのシステムを考えた人に心底感謝していた。

    「課長は? 寝ちゃったんですかぁ?」

     わざとらしく浴衣の胸元をあけた同僚の佐々原が、山内の肩にもたれかかって寝息をたてている永野の顔を覗き込んだ。
     山内がテーブルからコップを取るフリをしながら佐々原の視界を遮る。

     佐々原は以前から永野に目をつけている。
     山内にとって彼女は敵だ。

    「永野さん、ちょっと風邪気味だったらしいから。ここは俺がいるし、大丈夫だよ」

     にこりとそつのない笑顔を山内が向けると、何かを感じ取ったのか彼女は永野の側から身を引いた。

    (全く、油断も隙もない。今日の社員旅行のために俺は半年前からプランを立ててきたんだ。今さら佐々原なんかに邪魔されてたまるか)

     山内は佐々原の豊満なスタイルよりも、永野のスレンダーな体型の方が好きだ。足の間のものも、ついていないと欲情しない。

    「課長……永野さん? 大丈夫ですか」
    「…………ん」

     山内が優しく呼びかけると、永野は小さく唸って山内の二の腕にぺたりとくっついた。

    (――――天使!)

     決して童顔でも、年より若く見えるわけでもない。
     だが三十四歳の永野のことが、二十四歳の山内の目には誰よりも可愛らしく映るのだ。

    「どうしますか? 先に部屋で休みますか?」

     永野が酒にあまり強くないのも、飲んだらすぐに寝てしまうのも、ここ半年の間にリサーチ済みだ。
     ここまでは山内の計画どおり。
     あとは首尾よく永野を部屋へ連れ込むだけだ。
     やっと望みが叶う嬉しさと緊張から、山内は手のひらに滲んだ汗を浴衣の裾で拭った。

    「そ、それじゃあ、俺が永野さんを部屋へお連れしますね」

      これから起きる出来事に、期待に高鳴る胸と下半身を落ち着かせながら山内は永野の腕を自分の肩に回した。

    「おっ? 山内、もう戻るのか?」
    「え」

     永野と一緒に立ち上がろうとした山内へ声がかかった。

    「ありゃ。永野、寝たのか。しょうがねえなあ……どれ、手伝おう。一人じゃ大変だろう」
    「え、あの……部長」
    「俺も年だな。ちょっとしか飲んでないのに、すっかり酔いがまわったよ。おーい、永野? しっかりしろー」
    「………………」
    「ん? 山内はまだ飲み足りないんじゃないのか? 遠慮しなくてもいいんだぞ。今日は無礼講だ」

     そう言って豪快に笑う部長は若い頃柔道の無差別級の選手だったそうで、スレンダーな永野の体を軽々と担ぎ上げた。

    「あとは俺に任せておけ」
    「あ……永野さん」

     山内の半年にわたる『永野課長と温泉旅館で初〇〇〇』計画は、部長の逞しい腕にあっさりと奪われてしまった。

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    コメント

    作者紹介

    • とが きみえ
    • 作品投稿数:15  累計獲得星数:9
    • 腐っ……発酵しています

      メガネ男子と
      甘々でうぶうぶしいのと
      でも、結構ハードなのも好きです

      結局のところ雑食です

      よろしくお願いいたします

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