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シリーズ:HEAVEN

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  • HEAVEN

    作者:ろく

  • 無料作品 有料作品:¥0(税込) R18
  • 編集協力者:

    閑話休題。虚実混交。ちょっと(かなり)昔のワンシーン。



    HEAVEN 1112文字

     




    「先生、できました」
    「どれ……問3、問6、問7が違う。やり直し」



    「先生」
    「できたか」
    「紅茶が冷めます」
    「気にするな。俺は先にいただく」



    「先生」
    「見せてみろ」
    「僕もケーキが食べたい」
    「それが解けたらね」



    「質問なんですけど」
    「どこ」
    「アンチ・エスタブリッシュメントな生き方ってどうなんでしょうね」
    「今は古文の時間です」
    「大学っておもしろいですか」
    「問題に集中しなさい」
    「なんで家庭教師なんかやってるんですか。ひとつくらい答えてくれたって」
    「他人にペコペコせずに楽で高収入、以上」
    「はあ」
    「少し寝る。解けたら起こせ」
    「寝るぅ? 僕のベッドで?」
    「おまえの両親のベッドじゃまずいだろう」
    「…ズルい。僕だって一緒に寝たい」
    「一緒にか?」
    「フェアでしょう」
    「そうか?」
    「そうです」
    「じゃ、やめとこう」
    「……気持ち悪いこと言いましたね、僕」
    「まあな」



    「僕、ゲイボーイになろうかと思うんです、先生」
    「あれは愛想がよくないとダメだ」
    「くわしいですね」
    「常識だろう」
    「で、むいてるかどうか体に聞いてみようと」
    「くだらないこと言ってさぼるヒマがあったら問題を解く」
    「…わかりますか」
    「当然。宿題5ページ追加」



    「でも僕、先生好きだな」
    「おまえ、マゾかもな」
    「YOU’RE MY HEAVEN」
    「今は英語の時間じゃない」



    「どうした。回答不可能か降参か。ひざまずいて俺の足に接吻しろ。そうすれば答えを教えてやる」
    「…愛されてるからって急に傲慢になっちゃいけないよな」
    「そんなことじゃサービス業は勤まらないぞ」
    「人を何だと思ってるんですか」
    「高校中退のガキ」
    「先生は冷たい」
    「そうか?」
    「そうですよ」



    「僕って何もできない……」
    「当分ね」
    「…人が泣くの見て、おもしろい?」
    「泣いてるヒマなんかないぞ。*大検は4か月後。そのすぐあとは入試」
    「受かったら何くれます?」
    「おやすみの唄でもうたってやるよ」
    「馬鹿にしてますね」
    「心外だね」
    「YOU’RE MY HEAVEN」
    「さっきからわけのわかんないこと言ってないでとっとと問題の答えを出せ」



    「先生、残念ながら時間です」
    「…宿題だな。今度までにやっていなかったら罰として」
    「鞭打ち100回の刑とでも言うんでしょう」
    「うれしいだろう」
    「僕を何だと思ってるんですか」
    「高校中退のマゾガキ」
    「さようなら。もう会うこともないですね」
    「問3、6、7、プラス5ページを忘れるな」
    「…先生」
    「ん?」
    「僕の紅茶、すっかりアイスティー」
    「美味だろう」
    「あのね」
    「何だよ」
    「先生が今年に入って5人目の家庭教師です」
    「そんなことだろうと思った」
    「ユアァ マイ ヘヴンッ」
    「………」









    *大検…高認の前身。大学入学資格検定。2004年度以前の日本で実施。

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    コメント

    作者紹介

    • ろく
    • 作品投稿数:69  累計獲得星数:448
    • お読みいただき★をつけてくださった方、ありがとうございます。


      アイコンはねこまんまさんに描いていただきました。



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